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公開番号2025098861
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-02
出願番号2023215270
出願日2023-12-20
発明の名称パンツ型吸収性物品
出願人ユニ・チャーム株式会社
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類A61F 13/49 20060101AFI20250625BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】面圧が過度に高くなく、内側にたくれ難いレッグギャザーを備えたパンツ型吸収性物品を提供する。
【解決手段】吸収性本体(10)と、一対のレッグギャザー部(LG)と、を有し、レッグギャザー部(LG)には、長手方向に伸縮する3本以上のレッグギャザー弾性部材(17)が、左右方向に5mm以上の間隔を空けて配置されている、パンツ型吸収性物品(1)であって、第1レッグギャザー弾性部材(17a)の収縮力は、左右方向の外側に配置された第2レッグギャザー弾性部材(17b,17c)の収縮力よりも大きく、レッグギャザー部(LG)のうち、左右方向において最も外側の端(10es)から最も内側に配置されたレッグギャザー弾性部材(17a)までの領域(ER)に、剛性付与手段を有し、剛性付与手段の少なくとも一部は、レッグギャザー弾性部材(17)と重複しておらず、長手方向に連続する部分を有している。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
互いに交差する上下方向と左右方向とを有し、
吸収性本体と、前側胴回り部と、後側胴回り部と、を有し、
前記前側胴回り部及び前記後側胴回り部は、前記左右方向の両端部にて一対のサイド接合部によって互いに接合されており、
前記吸収性本体の前記左右方向における両側に、防漏壁部及びレッグギャザー部がそれぞれ一対ずつ設けられており、
前記レッグギャザー部には、前記吸収性本体の長手方向に沿って伸縮する3本以上のレッグギャザー弾性部材が、前記左右方向に5mm以上の間隔を空けて配置されている、パンツ型吸収性物品であって、
前記レッグギャザー弾性部材は、第1レッグギャザー弾性部材と、前記第1レッグギャザー弾性部材よりも前記左右方向の外側に配置された第2レッグギャザー弾性部材と、を有し、
前記第1レッグギャザー弾性部材を前記長手方向に沿って最も伸長させたときの0.9倍の長さまで伸長させてから0.7倍の長さまで戻したときの前記第1レッグギャザー弾性部材の収縮力は、
前記第2レッグギャザー弾性部材を前記長手方向に沿って最も伸長させたときの0.9倍の長さまで伸長させてから0.7倍の長さまで戻したときの前記第2レッグギャザー弾性部材の収縮力よりも大きく、
前記レッグギャザー部のうち、前記左右方向において最も外側の端から最も内側に配置された前記レッグギャザー弾性部材までの領域に、前記レッグギャザー部に剛性を付与する剛性付与手段を有し、
前記剛性付与手段の少なくとも一部は、厚さ方向に見たときに前記レッグギャザー弾性部材と重複しておらず、前記サイド接合部の下端よりも下側の領域で前記長手方向に連続する部分を有している、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
請求項1に記載のパンツ型吸収性物品であって、
前記左右方向に隣り合って配置された2本の前記レッグギャザー弾性部材のうち、
前記左右方向の内側に配置されている前記レッグギャザー弾性部材を前記長手方向に沿って最も伸長させたときの0.9倍の長さまで伸長させてから0.7倍の長さまで戻したときの収縮力は、
前記左右方向の外側に配置されている前記レッグギャザー弾性部材を前記長手方向に沿って最も伸長させたときの0.9倍の長さまで伸長させてから0.7倍の長さまで戻したときの収縮力以上である、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
【請求項3】
請求項1または2に記載のパンツ型吸収性物品であって、
前記左右方向に隣り合って配置された2本の前記レッグギャザー弾性部材のうち、
前記左右方向の内側に配置されている前記レッグギャザー弾性部材について、自然状態における長さを前記長手方向に沿って最も伸長させたときの長さで除した値は、
前記左右方向の外側に配置されている前記レッグギャザー弾性部材について、自然状態における長さを前記長手方向に沿って最も伸長させたときの長さで除した値以下である、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
【請求項4】
請求項1または2に記載のパンツ型吸収性物品であって、
前記左右方向に隣り合って配置された2本の前記レッグギャザー弾性部材のうち、
前記左右方向の内側に配置されている前記レッグギャザー弾性部材の自然状態における断面積は、
前記左右方向の外側に配置されている前記レッグギャザー弾性部材の自然状態における断面積以上である、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
【請求項5】
請求項1または2に記載のパンツ型吸収性物品であって、
前記左右方向において、前記レッグギャザー部の最も外側の端から、最も内側に配置された前記レッグギャザー弾性部材までの領域をレッグギャザー弾性領域としたときに、
伸長状態の前記レッグギャザー弾性領域の前記左右方向における長さは、伸長状態の前記レッグギャザー部の前記左右方向における長さの半分以上であり、
前記レッグギャザー弾性領域に配置されている前記レッグギャザー弾性部材の数で、前記レッグギャザー弾性領域を前記左右方向に均等に分割した場合に、分割された各々の領域に前記レッグギャザー弾性部材が配置されている、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
【請求項6】
請求項5に記載のパンツ型吸収性物品であって、
前記レッグギャザー弾性領域を前記左右方向に均等に分割した各々の領域に、前記剛性付与手段が設けられている、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
【請求項7】
請求項5に記載のパンツ型吸収性物品であって、
厚さ方向に見たときに、前記左右方向に隣り合って配置された2本の前記レッグギャザー弾性部材の間に、前記剛性付与手段が設けられている、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
【請求項8】
請求項1または2に記載のパンツ型吸収性物品であって、
前記レッグギャザー部を前記長手方向に沿って最も伸長させたときの0.9倍の長さまで伸長させてから0.7倍の長さまで戻したときの収縮力を、前記レッグギャザー部の幅で除した値は、
前記防漏壁部を前記長手方向に沿って最も伸長させたときの0.9倍の長さまで伸長させてから0.7倍の長さまで戻したときの収縮力を、前記防漏壁部の幅で除した値以下である、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
【請求項9】
請求項1または2に記載のパンツ型吸収性物品であって、
前記レッグギャザー部は、厚さ方向に積層された少なくとも2層のシート部材を有し、積層された前記シート部材の間に前記レッグギャザー弾性部材が設けられており、
前記剛性付与手段は、積層された前記シート部材同士を接合することによって、前記レッグギャザー部に剛性を付与している、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
【請求項10】
請求項9に記載のパンツ型吸収性物品であって、
前記剛性付与手段は、積層された前記シート部材同士を接着剤によって接合することによって、前記レッグギャザー部に剛性を付与している、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、パンツ型吸収性物品に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、脚回り開口に沿って伸縮可能なレッグギャザー(LG)を備えたパンツ型おむつ等において、レッグギャザーの幅を広くすることにより、脚繰りのフィット性を向上させつつ尿等の排泄物の横漏れを抑制する技術が知られている。例えば、特許文献1には、吸収体の両側縁から幅方向の両外側に延出する一対の延出部(レッグギャザーに相当)を備え、当該延出部の幅方向における長さを防漏カフ部の高さよりも大きくするによって、延出部(レッグギャザー)を着用者の脚に幅広くフィットさせることが可能なパンツ型おむつが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-12459号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のパンツ型使い捨ておむつでは、延出部(レッグギャザー)の長手方向(吸収体の長手方向)に沿って伸縮する複数のレッグ弾性部材により、レッグギャザー部に伸縮性を付与している。しかしながら、レッグギャザー部に設けられたレッグ弾性部材が狭い間隔で多数設けられていると、レッグギャザー部の面圧が高くなり、着用者の脚繰りにかぶれや赤みを生じさせるおそれがある。逆に、レッグギャザー部に設けられるレッグ弾性部材の本数が少ないと、幅広のレッグギャザー部が内側(股間側)にたくれやすくなり、フィット性が悪化したり排泄漏れに対する不安を想起させたりするおそれがある。
【0005】
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、面圧が過度に高くなく、内側にたくれ難いレッグギャザーを備えたパンツ型吸収性物品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための主たる発明は、互いに交差する上下方向と左右方向とを有し、吸収性本体と、前側胴回り部と、後側胴回り部と、を有し、前記前側胴回り部及び前記後側胴回り部は、前記左右方向の両端部にて一対のサイド接合部によって互いに接合されており、前記吸収性本体の前記左右方向における両側に、防漏壁部及びレッグギャザー部がそれぞれ一対ずつ設けられており、前記レッグギャザー部には、前記吸収性本体の長手方向に沿って伸縮する3本以上のレッグギャザー弾性部材が、前記左右方向に5mm以上の間隔を空けて配置されている、パンツ型吸収性物品であって、前記レッグギャザー弾性部材は、第1レッグギャザー弾性部材と、前記第1レッグギャザー弾性部材よりも前記左右方向の外側に配置された第2レッグギャザー弾性部材と、を有し、前記第1レッグギャザー弾性部材を前記長手方向に沿って最も伸長させたときの0.9倍の長さまで伸長させてから0.7倍の長さまで戻したときの前記第1レッグギャザー弾性部材の収縮力は、前記第2レッグギャザー弾性部材を前記長手方向に沿って最も伸長させたときの0.9倍の長さまで伸長させてから0.7倍の長さまで戻したときの前記第2レッグギャザー弾性部材の収縮力よりも大きく、前記レッグギャザー部のうち、前記左右方向において最も外側の端から最も内側に配置された前記レッグギャザー弾性部材までの領域に、前記レッグギャザー部に剛性を付与する剛性付与手段を有し、前記剛性付与手段の少なくとも一部は、厚さ方向に見たときに前記レッグギャザー弾性部材と重複しておらず、前記サイド接合部の下端よりも下側の領域で前記長手方向に連続する部分を有している、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、面圧が過度に高くなく、内側にたくれ難いレッグギャザーを備えたパンツ型吸収性物品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
パンツ型使い捨ておむつ1(おむつ1)の概略斜視図である。
展開かつ伸長状態のおむつ1の平面図である。
図2のA-A矢視を表す模式断面図である。
伸長状態における吸収性本体10の平面図及び断面図である。
図5A及び図5Bは、従来型のパンツ型おむつを着用した際の、着用者の股下部(足繰り部)におけるレッグギャザー部LGのフィット性について説明する図である。
おむつ1のレッグギャザー部LGの構造について説明する模式断面図である。
図7A~図7Cは、LG弾性部材17の収縮力の測定方法について説明する図である。
吸収性本体10の変形例について表す平面図及び断面図である。
伸長状態の前側胴回り部20及び吸収性本体10について表す平面図である。
おむつ1を着用した状態の着用者を横方向から見た場合について表す図である。
自然状態の前側胴回り部20及び吸収性本体10について表す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
【0010】
(態様1)
互いに交差する上下方向と左右方向とを有し、吸収性本体と、前側胴回り部と、後側胴回り部と、を有し、前記前側胴回り部及び前記後側胴回り部は、前記左右方向の両端部にて一対のサイド接合部によって互いに接合されており、前記吸収性本体の前記左右方向における両側に、防漏壁部及びレッグギャザー部がそれぞれ一対ずつ設けられており、前記レッグギャザー部には、前記吸収性本体の長手方向に沿って伸縮する3本以上のレッグギャザー弾性部材が、前記左右方向に5mm以上の間隔を空けて配置されている、パンツ型吸収性物品であって、前記レッグギャザー弾性部材は、第1レッグギャザー弾性部材と、前記第1レッグギャザー弾性部材よりも前記左右方向の外側に配置された第2レッグギャザー弾性部材と、を有し、前記第1レッグギャザー弾性部材を前記長手方向に沿って最も伸長させたときの0.9倍の長さまで伸長させてから0.7倍の長さまで戻したときの前記第1レッグギャザー弾性部材の収縮力は、前記第2レッグギャザー弾性部材を前記長手方向に沿って最も伸長させたときの0.9倍の長さまで伸長させてから0.7倍の長さまで戻したときの前記第2レッグギャザー弾性部材の収縮力よりも大きく、前記レッグギャザー部のうち、前記左右方向において最も外側の端から最も内側に配置された前記レッグギャザー弾性部材までの領域に、前記レッグギャザー部に剛性を付与する剛性付与手段を有し、前記剛性付与手段の少なくとも一部は、厚さ方向に見たときに前記レッグギャザー弾性部材と重複しておらず、前記サイド接合部の下端よりも下側の領域で前記長手方向に連続する部分を有している、ことを特徴とするパンツ型吸収性物品。
(【0011】以降は省略されています)

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