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公開番号2025098388
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-02
出願番号2023214489
出願日2023-12-20
発明の名称ブレーキシステム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人中部国際特許事務所
主分類B60T 8/00 20060101AFI20250625BHJP(車両一般)
要約【課題】電動アクチュエータにより作動させられる電動駐車ブレーキにおいて、引き摺りを抑制しつつ、電動アクチュエータにおいて発生する音を抑制することである。
【解決手段】本ブレーキシステムにおいて、電動駐車ブレーキのリリース制御がブレーキ温度に基づいて異なる態様で行われる。それにより、引き摺りを抑制しつつ、押付力が設定値より小さくなった後の駆動部材のリリース制御量を適切な大きさに決定することができる。その結果、電動アクチュエータの無駄な作動が抑制され、作動時間を適切な長さとすることができ、電動アクチュエータにおいて発生する作動音を抑制することができる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
電動駐車ブレーキを制御するブレーキ制御部を備えたブレーキシステムにおいて、
前記ブレーキ制御部が、前記電動駐車ブレーキを解除するリリース制御を、前記電動駐車ブレーキの温度であるブレーキ温度に基づいて異なる態様で行うリリース制御部を備えたブレーキシステム。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記電動駐車ブレーキが、駆動部材により摩擦係合部材をブレーキ回転体に押し付けるものであり、
前記リリース制御が、前記駆動部材を、前記電動駐車ブレーキの押付力が設定値より小さくなるまで後退させる制御である第1リリース制御と、前記押付力が設定値より小さくなった後に、さらに、前記駆動部材を後退させる制御である第2リリース制御とを含み、
前記リリース制御部が、前記第2リリース制御における前記駆動部材の後退量であるリリース制御量を前記ブレーキ温度に基づいて決める部分を含む請求項1に記載のブレーキシステム。
【請求項3】
前記リリース制御部が、前記第2リリース制御における前記リリース制御量を前記ブレーキ温度が高い場合は低い場合より小さい値に決める部分を含む請求項2に記載のブレーキシステム。
【請求項4】
前記リリース制御が、前記第2リリース制御が終了した後に、前記駆動部材をさらに後退させる第3リリース制御を含み、
前記リリース制御部が、前記第2リリース制御の終了後に、前記ブレーキ温度が設定温度以上になった場合、または、ブレーキ温度が前記設定温度以上になると推定された場合に前記第3リリース制御を行い、前記ブレーキ温度が前記設定温度より低い場合、または、前記設定温度以上になると推定されない場合に前記第3リリース制御を行わない請求項2または3に記載のブレーキシステム。
【請求項5】
前記電動駐車ブレーキが、摩擦係合部材と、前記摩擦係合部材をブレーキ回転体に押し付ける押付装置とを含み、
前記摩擦係合部材が、常用ブレーキと共通のものである請求項1ないし3のいずれか1つに記載のブレーキシステム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、駐車ブレーキを含むブレーキシステムに関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、摩擦係合部材が駐車ブレーキと常用ブレーキとで共有であるディスクブレーキが記載されている。このディスクブレーキにおいて、駐車ブレーキの作用状態においてブレーキ温度が低下した場合に、摩擦係合部材をブレーキ回転体に押し付ける押付力が追加される。それにより、駐車ブレーキの作用状態における温度低下に起因する押付力の低下を抑制することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-149256号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、電動アクチュエータにより作動させられる電動駐車ブレーキにおいて、引き摺りを抑制しつつ、電動アクチュエータにおいて発生する音を抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本ブレーキシステムにおいて、電動駐車ブレーキを解除する場合に電動アクチュエータの作動によりリリース制御が行われる。このリリース制御はブレーキ温度に基づいて異なる態様で行われる。
【0006】
例えば、リリース制御として第1リリース制御と第2リリース制御とが行われる場合を考える。第1リリース制御は、電動駐車ブレーキにおける押付力が設定値より小さくなるまで、電動アクチュエータの作動により駆動部材を後退させる制御である。第2リリース制御は、電動駐車ブレーキにおける押付力が設定値より小さくなった後に、電動アクチュエータの作動により駆動部材をさらに後退させる制御である。電動駐車ブレーキの解除後に車両が走行し、常用ブレーキが作動すると、電動駐車ブレーキの温度であるブレーキ温度が高くなる。ブレーキ温度が高くなると、摩擦係合部材が熱膨張し、引き摺りが生じる場合がある。それを回避するために、第2リリース制御が行われ、予め駆動部材を後退させておくのである。
【0007】
電動駐車ブレーキの解除時のブレーキ温度が高い場合には低い場合より、第1リリース制御における駆動部材のリリース制御量が大きくなる。ブレーキ温度が高い場合には低い場合より摩擦係合部材は大きく熱膨張しているからである。リリース制御量とは、リリース制御において駆動部材を後退させる後退量をいう。また、第2リリース制御における駆動部材のリリース制御量は、ブレーキ温度が低い場合は高い場合より大きくすることが望ましい。電動駐車ブレーキの解除時のブレーキ温度が低い場合には、走行中の常用ブレーキの作動によりブレーキ温度が高くなり易く、摩擦係合部材が熱膨張し易く、引き摺りが生じ易いからである。
【0008】
このように、電動駐車ブレーキのリリース制御が、ブレーキ温度に基づいて異なる態様で行われることにより、引き摺りを抑制しつつ、押付力が設定値より小さくなった後の駆動部材のリリース制御量を適切な大きさに決定することができる。その結果、電動アクチュエータの無駄な作動が抑制され、作動時間を適切な長さとすることができる。電動アクチュエータにおいて発生する作動音を抑制することができ、消費電力の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係るブレーキシステムの一部を概念的に示す図である。
上記ブレーキシステムのブレーキECUの記憶部に記憶された第1リリース制御、第2リリース制御プログラムを表すフローチャートである。
上記プログラムの一部(第2リリース制御)を表すフローチャートである。
上記記憶部に記憶された第3リリース制御プログラムを表すフローチャートである。
上記ブレーキシステムにおける冷間温時の作動を示すタイムチャートである。
上記ブレーキシステムにおける常温時の作動を示すタイムチャートである。
上記ブレーキシステムにおける高温時の作動を示すタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態に係るブレーキシステムを、図面に基づいて詳細に説明する。
【実施例】
(【0011】以降は省略されています)

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