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公開番号
2025095903
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-26
出願番号
2023212295
出願日
2023-12-15
発明の名称
電子回路装置及び電子回路装置の製造方法
出願人
新電元工業株式会社
代理人
めぶき弁理士法人
主分類
H05K
5/00 20250101AFI20250619BHJP(他に分類されない電気技術)
要約
【課題】立ち基板への大型の基板上構造物の実装を容易なものとすることが可能であり、従来の電子回路装置と比較して小型化しやすい電子回路装置を提供する。
【解決手段】ケースと、第1基板20と、第1基板20に実装された複数の第1基板上構造物と、立ち基板である第2基板30と、第2基板30に実装された複数の第2基板上構造物と、封止体40とを備える電子回路装置1。電子回路装置1は、第2基板上構造物である被保持構造物32を保持する保持部52と足部54とを有し第2基板30に固定された保持部材54をさらに備える。被保持構造物32の最も近くに配置されている第1基板上構造物である近傍構造物22の少なくとも一部は保持部52と第1基板20との間の領域に配置され、被保持構造物32と保持部52とは固定材60により固定され、足部54と第1基板20とが最近接する箇所は封止体40により封止されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
底板と側板とを有し、一方向が開口しているケースと、
裏面が前記底板と対向するように前記ケースの内部に配置された第1基板と、
前記第1基板に実装された複数の第1基板上構造物と、
前記第1基板に立てた状態で実装された第2基板と、
前記第2基板に実装された複数の第2基板上構造物と、
前記ケースの内部に充填され、前記第1基板及び前記複数の第1基板上構造物の少なくとも一部を封止する封止体とを備える電子回路装置であって、
前記電子回路装置は、前記複数の第2基板上構造物のうちの少なくとも1つである被保持構造物を保持する保持部と、前記保持部から前記第1基板の方向に伸びる足部とを有し、前記第2基板に固定された保持部材をさらに備え、
前記保持部は、少なくとも前記被保持構造物と前記第1基板との間に配置され、
前記複数の第1基板上構造物のうち前記被保持構造物の最も近くに配置されている近傍構造物の少なくとも一部は、前記保持部と前記第1基板との間の領域に配置され、
前記被保持構造物と前記保持部とは、固定材により固定され、
前記足部と前記第1基板とが最近接する箇所は、前記封止体により封止されていることを特徴とする電子回路装置。
続きを表示(約 2,400 文字)
【請求項2】
前記第2基板を前記被保持構造物が配置されている側から平面視した場合に、前記被保持構造物から前記第1基板の側に向かう方向を第1方向とし、前記第1方向とは反対の方向を第2方向とし、前記第1方向に垂直な方向のうち1つの方向を第3方向とし、前記第3方向とは反対の方向を第4方向とするとき、
前記保持部は、前記被保持構造物を基準として、前記第1方向、前記第3方向及び前記第4方向に配置され、かつ、前記第1方向から前記第4方向のいずれに対しても垂直であり前記第2基板から前記被保持構造物が配置されている側に向かう第5方向及び前記第2方向には配置されていないことを特徴とする請求項1に記載の電子回路装置。
【請求項3】
前記第2基板を前記被保持構造物が配置されている側から平面視した場合に、前記被保持構造物から前記第1基板の側に向かう方向を第1方向とし、前記第1方向とは反対の方向を第2方向とし、前記第1方向に垂直な方向のうち1つの方向を第3方向とし、前記第3方向とは反対の方向を第4方向とするとき、
前記保持部は、前記被保持構造物を基準として、前記第1方向、前記第2方向、前記第3方向及び前記第4方向に配置され、かつ、前記第1方向から前記第4方向のいずれに対しても垂直であり前記第2基板から前記被保持構造物が配置されている側に向かう第5方向には配置されていないことを特徴とする請求項1に記載の電子回路装置。
【請求項4】
前記第2基板を前記被保持構造物が配置されている側から平面視した場合に、前記被保持構造物から前記第1基板の側に向かう方向を第1方向とし、前記第1方向とは反対の方向を第2方向とし、前記第1方向に垂直な方向のうち1つの方向を第3方向とし、前記第3方向とは反対の方向を第4方向とするとき、
前記保持部は、前記被保持構造物を基準として、前記第1方向から前記第4方向のいずれに対しても垂直であり前記第2基板から前記被保持構造物が配置されている側に向かう第5方向、前記第1方向、前記第3方向及び前記第4方向に配置され、かつ、前記第2方向には配置されていないことを特徴とする請求項1に記載の電子回路装置。
【請求項5】
前記保持部材は、機械的接合により前記第2基板に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の電子回路装置。
【請求項6】
前記保持部材における前記足部の先端に凹凸構造が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子回路装置。
【請求項7】
前記保持部材における前記足部の先端は、機械的接合により前記第1基板に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の電子回路装置。
【請求項8】
請求項1に記載の電子回路装置を製造するための電子回路装置の製造方法であって、
前記第2基板に前記被保持構造物を含む前記複数の第2基板上構造物を実装する第2基板実装工程と、
前記第2基板に前記保持部材を固定する保持部材固定工程と、
前記第1基板に前記近傍構造物を含む前記複数の第1基板上構造物を実装し、その後、前記近傍構造物の少なくとも一部が前記保持部と前記第1基板との間の領域に配置されるように前記第2基板を実装する第1基板実装工程と、
前記第1基板及び前記第2基板を前記ケースに挿入する挿入工程と、
前記封止体を前記ケースの内部に充填し、前記第1基板及び前記複数の第1基板上構造物の少なくとも一部を封止し、前記足部と前記第1基板とが最近接する箇所も封止する封止工程とを含み、
前記保持部材固定工程より後に、前記固定材により前記被保持構造物と前記保持部とを固定する被保持構造物固定工程をさらに含むことを特徴とする電子回路装置の製造方法。
【請求項9】
前記電子回路装置における前記第2基板を前記被保持構造物が配置されている側から平面視した場合に、前記被保持構造物から前記第1基板の側に向かう方向を第1方向とし、前記第1方向とは反対の方向を第2方向とし、前記第1方向に垂直な方向のうち1つの方向を第3方向とし、前記第3方向とは反対の方向を第4方向とするとき、
前記保持部材として、前記第2基板に固定したときに、前記被保持構造物を基準として、前記第1方向、前記第3方向及び前記第4方向に配置され、かつ、前記第1方向から前記第4方向のいずれに対しても垂直であり前記第2基板から前記被保持構造物が配置されている側に向かう第5方向及び前記第2方向には配置されない前記保持部を有するものを用いることを特徴とする請求項8に記載の電子回路装置の製造方法。
【請求項10】
前記電子回路装置における前記第2基板を前記被保持構造物が配置されている側から平面視した場合に、前記被保持構造物から前記第1基板の側に向かう方向を第1方向とし、前記第1方向とは反対の方向を第2方向とし、前記第1方向に垂直な方向のうち1つの方向を第3方向とし、前記第3方向とは反対の方向を第4方向とするとき、
前記保持部材として、前記第2基板に固定したときに、前記被保持構造物を基準として、前記第1方向、前記第2方向、前記第3方向及び前記第4方向に配置され、かつ、前記第1方向から前記第4方向のいずれに対しても垂直であり前記第2基板から前記被保持構造物が配置されている側に向かう第5方向には配置されない前記保持部を有するものを用い、
前記電子回路装置の製造方法は、前記被保持構造物固定工程を、前記保持部材固定工程から前記第1基板実装工程までの間に含むことを特徴とする請求項8に記載の電子回路装置の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子回路装置及び電子回路装置の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、第1基板に第2基板を立てた状態で実装した構造を有する電子回路装置(いわゆる立ち基板を備える電子回路装置)が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このような従来の電子回路装置においては、大型の基板上構造物(代表的には電子部品)を第2基板(立ち基板)に実装することが困難であった。その理由としては、耐振性の悪化や、第2基板に実装された基板上構造物とその近傍にある第1基板に実装された基板上構造物との間の絶縁距離の不足が挙げられる。このため、従来の電子回路装置においては、大型の基板上構造物は第1基板側に実装されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-311224号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の電子回路装置においては、大型の基板上構造物が第1基板側に実装されていることから、体積の有効利用や配線の最適化ができず、第1基板の外形形状を小型化することが困難であり、ひいては、電子回路装置全体を小型化することが困難であった。
【0005】
そこで、本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、第2基板への大型の基板上構造物の実装を容易なものとすることが可能であるため、体積の有効利用や配線の最適化等により従来の電子回路装置と比較して小型化しやすい電子回路装置を提供することを目的とする。また、本発明は、本発明の電子回路装置を製造するための電子回路装置の製造方法を提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の電子回路装置は、底板と側板とを有し、一方向が開口しているケースと、裏面が前記底板と対向するように前記ケースの内部に配置された第1基板と、前記第1基板に実装された複数の第1基板上構造物と、前記第1基板に立てた状態で実装された第2基板と、前記第2基板に実装された複数の第2基板上構造物と、前記ケースの内部に充填され、前記第1基板及び前記複数の第1基板上構造物の少なくとも一部を封止する封止体とを備える電子回路装置であって、前記電子回路装置は、前記複数の第2基板上構造物のうちの少なくとも1つである被保持構造物を保持する保持部と、前記保持部から前記第1基板の方向に伸びる足部とを有し、前記第2基板に固定された保持部材をさらに備え、前記保持部は、少なくとも前記被保持構造物と前記第1基板との間に配置され、前記複数の第1基板上構造物のうち前記被保持構造物の最も近くに配置されている近傍構造物の少なくとも一部は、前記保持部と前記第1基板との間の領域に配置され、前記被保持構造物と前記保持部とは、固定材により固定され、前記足部と前記第1基板とが最近接する箇所は、前記封止体により封止されていることを特徴とする。
【0007】
本発明の電子回路装置の製造方法は、本発明の電子回路装置を製造するための電子回路装置の製造方法であって、前記第2基板に前記被保持構造物を含む前記複数の第2基板上構造物を実装する第2基板実装工程と、前記第2基板に前記保持部材を固定する保持部材固定工程と、前記第1基板に前記近傍構造物を含む前記複数の第1基板上構造物を実装し、その後、前記近傍構造物の少なくとも一部が前記保持部と前記第1基板との間の領域に配置されるように前記第2基板を実装する第1基板実装工程と、前記第1基板及び前記第2基板を前記ケースに挿入する挿入工程と、前記封止体を前記ケースの内部に充填し、前記第1基板及び前記複数の第1基板上構造物の少なくとも一部を封止し、前記足部と前記第1基板とが最近接する箇所も封止する封止工程とを含み、前記保持部材固定工程より後に、前記固定材により前記被保持構造物と前記保持部とを固定する被保持構造物固定工程をさらに含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明の電子回路装置は、複数の第2基板上構造物のうちの少なくとも1つである被保持構造物を保持する保持部と、保持部から第1基板の方向に伸びる足部とを有し、第2基板に固定された保持部材を備える。なお、被保持構造物は、具体的な機能や大きさについては限定されないが、ある程度大型の基板上構造物であることを想定している。また、本発明の電子回路装置においては、複数の第1基板上構造物のうち被保持構造物の最も近くに配置されている近傍構造物の少なくとも一部は保持部と第1基板との間の領域に配置され、被保持構造物と保持部とは固定材により固定され、足部と第1基板とが最近接する箇所は封止体により封止されている。
【0009】
このため、本発明の電子回路装置によれば、第2基板に固定された保持部材が固定材により被保持構造物と固定され、保持部材は封止体によっても固定されていることから、保持部材を介して第1基板、第2基板及び被保持構造物を一体化することが可能となる。従って、本発明の電子回路装置によれば、第2基板に被保持構造物を実装することに起因する第2基板の振動を保持部材により抑制することで、耐振性の悪化を抑制することが可能となる。
【0010】
また、本発明の電子回路装置によれば、被保持構造物と近傍構造物との間に保持部材が介在するようになるため、被保持構造物と近傍構造物との間の沿面距離及び空間距離のうち少なくとも一方を長くして絶縁距離を確保することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)
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