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公開番号2025095159
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023210974
出願日2023-12-14
発明の名称空気入りタイヤ
出願人TOYO TIRE株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類B60C 9/22 20060101AFI20250619BHJP(車両一般)
要約【課題】タイヤの高速耐久性と操縦安定性とを高い次元で両立させる。
【解決手段】ベルトプライ21を有するベルト層20と、有機繊維コードがタイヤ周方向に沿って配列されたベルト補強プライ31を有するベルト補強層30とを備える空気入りタイヤ1であって、ベルトプライ21のタイヤ幅方向における面内剛性は4.0[kN/inch]以上であり、ベルトプライ21の曲げ荷重をA[N/inch]とし、ベルト角度をB[deg]とし、有機繊維コードの2%伸長時荷重と有機繊維コードの打ち込み本数との積をC[N/25mm]とし、有機繊維コードの5%伸長時荷重と有機繊維コードの打ち込み本数との積をD[N/25mm]とした際、A、B、C、およびDは、下記式(I)および式(II)で表される関係を満たすことを特徴とする。
式(I):2.0≦C/(A×(90-B))
式(II):8.0≦D/(A×(90-B))≦30.0
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
カーカスと、前記カーカスのクラウン部の外周に配置されたベルト層と、前記ベルト層の外周に配置されたベルト補強層とを備える空気入りタイヤであって、
前記ベルト層は、スチールコードがタイヤ周方向に対して傾斜して配列されたベルトプライを有し、
前記ベルト補強層は、前記ベルト層の外周に有機繊維コードがタイヤ周方向に沿って配列されたベルト補強プライを有し、
前記ベルトプライのタイヤ幅方向における面内剛性は4.0[kN/inch]以上であり、
前記ベルトプライの1枚の単位幅あたりの曲げ荷重をA[N/inch]とし、
前記ベルト層において、タイヤ周方向に対する前記スチールコードの角度をB[deg]とし、
前記有機繊維コードの1本あたりの2%伸長時荷重[N]と前記ベルト補強プライにおける前記有機繊維コードの打ち込み本数[本/25mm]との積をC[N/25mm]とし、
前記有機繊維コードの1本あたりの5%伸長時荷重[N]と前記ベルト補強プライにおける前記有機繊維コードの打ち込み本数[本/25mm]との積をD[N/25mm]とした際、前記A、前記B、前記C、および前記Dは、下記式(I)および式(II)で表される関係を満たす、空気入りタイヤ。
式(I):2.0≦C/(A×(90-B))
式(II):8.0≦D/(A×(90-B))≦30.0
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
前記Cは、1100以下である、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
【請求項3】
前記Dは、2000以上である、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
【請求項4】
前記ベルトプライの前記スチールコードの延在方向における面内剛性をX[kN/inch]とした際、前記Xは、9.0以上、25.0以下である、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
【請求項5】
前記ベルトプライのタイヤ幅方向における面内剛性をY[kN/inch]とした際、
前記Aに対する前記Yの比率(Y/A)は、1.0以上である、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
【請求項6】
前記有機繊維コードは、脂肪族ポリアミド繊維からなるヤーンと芳香族ポリアミド繊維からなるヤーンとを撚り合わせた複合繊維コードである、請求項1に記載の空気入りタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、空気入りタイヤに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、カーカスと、カーカスのクラウン部の外周に配置されたベルト層と、ベルト層の外周に配置されたベルト補強層とを備える空気入りタイヤが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、従来、高速走行時におけるタイヤの耐久性(高速耐久性)を向上させることを目的に、ベルト層を構成するベルトプライに含まれるスチールコードの強度を増加させることが検討されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-47200号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ベルトプライに含まれるスチールコードの強度を増加させると、ベルト層の剛性が高くなることにより路面追従性が悪化し、操縦安定性が低下する場合がある。そのため、高速耐久性を確保しつつ、操縦安定性を向上させることは容易ではない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様である空気入りタイヤは、カーカスと、カーカスのクラウン部の外周に配置されたベルト層と、ベルト層の外周に配置されたベルト補強層とを備える空気入りタイヤであって、ベルト層は、スチールコードがタイヤ周方向に対して傾斜して配列されたベルトプライを有し、ベルト補強層は、ベルト層の外周に有機繊維コードがタイヤ周方向に沿って配列されたベルト補強プライを有し、ベルトプライのタイヤ幅方向における面内剛性は4.0[kN/inch]以上であり、ベルトプライの1枚の単位幅あたりの曲げ荷重をA[N/inch]とし、ベルト層において、タイヤ周方向に対するスチールコードの角度をB[deg]とし、有機繊維コードの1本あたりの2%伸長時荷重[N]とベルト補強プライにおける有機繊維コードの打ち込み本数[本/25mm]との積をC[N/25mm]とし、有機繊維コードの1本あたりの5%伸長時荷重[N]とベルト補強プライにおける有機繊維コードの打ち込み本数[本/25mm]との積をD[N/25mm]とした際、A、B、C、およびDは、下記式(I)および式(II)で表される関係を満たすことを特徴とする。
式(I):2.0≦C/(A×(90-B))
式(II):8.0≦D/(A×(90-B))≦30.0
【発明の効果】
【0006】
本発明の空気入りタイヤによれば、高速耐久性を確保しつつ、操縦安定性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態の一例である空気入りタイヤの断面図であって、タイヤ軸方向の半断面を示す図である。
実施形態の一例であるベルトプライを構成するスチールコードの断面を模式的に示した図である。
スチールコードのコード曲げ剛性の測定方法を説明するための図である。
実施形態の一例であるベルト補強プライの断面の一部を模式的に示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しながら、本発明に係る空気入りタイヤの実施形態の一例について詳細に説明する。以下で説明する実施形態はあくまでも一例であって、本発明は以下の実施形態に限定されない。
【0009】
図1は、本実施形態に係る空気入りタイヤ1の断面図であって、タイヤ軸方向の半断面を示す図である。図1に示すように、空気入りタイヤ1は、路面に接地する部分であるトレッド10と、トレッド10の両側に配置された一対のサイドウォール11と、サイドウォール11のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード12とを備える。また、空気入りタイヤ1は、一対のビード12の間に架け渡されるカーカス13を備える。
【0010】
サイドウォール11は、トレッド10の両側に配置され、タイヤ周方向に沿って環状に設けられている。サイドウォール11は、空気入りタイヤ1のタイヤ軸方向外側に最も張り出した部分であって、タイヤ軸方向外側に向かって凸となるように緩やかに湾曲している。サイドウォール11は、カーカス13の損傷を防止する機能を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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