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公開番号
2025093428
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-24
出願番号
2023209053
出願日
2023-12-12
発明の名称
樹脂組成物及びその成形品
出願人
ポリプラスチックス株式会社
代理人
園田・小林弁理士法人
主分類
C08L
67/03 20060101AFI20250617BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】耐加水分解性に優れ、かつ機械強度も良好な成形品が得られる樹脂組成物及びその成形品を提供する。
【解決手段】樹脂組成物であって、前記樹脂組成物は、ガラス繊維(a1)を長さ方向に揃えた繊維束(A)に、ポリアルキレンテレフタレート樹脂(B)が含浸した、ポリアルキレンテレフタレート樹脂含浸ガラス繊維束(X)を含み、前記繊維束(A)が、カルボン酸由来の構成単位、及びカルボン酸無水物由来の構成単位から選択される少なくとも1つの構成単位を含む重合物と、エポキシ樹脂とを含む集束剤(a2)を含む、樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
樹脂組成物であって、
前記樹脂組成物は、ガラス繊維(a1)を長さ方向に揃えた繊維束(A)に、ポリアルキレンテレフタレート樹脂(B)が含浸した、ポリアルキレンテレフタレート樹脂含浸ガラス繊維束(X)を含み、
前記繊維束(A)が、カルボン酸由来の構成単位、及びカルボン酸無水物由来の構成単位から選択される少なくとも1つの構成単位を含む重合物と、エポキシ樹脂とを含む集束剤(a2)を含む、樹脂組成物。
続きを表示(約 480 文字)
【請求項2】
前記ポリアルキレンテレフタレート樹脂含浸ガラス繊維束(X)の総質量に対する、前記繊維束(A)の含有量が5~70質量%であり、前記ポリアルキレンテレフタレート樹脂(B)の含有量が30~95質量%である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記ガラス繊維(a1)の平均繊維長が5~30mmである、請求項1または2に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
前記ポリアルキレンテレフタレート樹脂(B)が、ポリブチレンテレフタレート樹脂を含む、請求項1または2に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記ポリアルキレンテレフタレート樹脂(B)の、固有粘度が0.6~1.3dL/gであり、カルボン酸末端基量が3~33meq/kgである、請求項1または2に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
前記繊維束(A)の総質量に対する前記集束剤(a2)の割合が、0.1~3.0質量%である、請求項1または2に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
請求項1または2に記載の樹脂組成物の成形品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物及びその成形品に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリアルキレンテレフタレート樹脂等のポリエステル樹脂は、機械特性、電気特性、耐熱性、成形性等に優れている。これらポリエステル樹脂は、特にガラス繊維等の無機充填材と組み合わせることで機械特性や耐熱性がさらに向上することが知られており、このようなガラス繊維含有ポリエステル樹脂組成物は、自動車用部品、電気電子機器用部品、精密機器用部品などの様々な分野に幅広く使用されている。一方で、ポリエステル樹脂は分子内にエステル基を有するため高温多湿な環境下では加水分解が起こりやすく、環境変化の大きい自動車用部品においては、常に耐加水分解性の向上が望まれている。
【0003】
ポリエステル樹脂自体の耐加水分解性を向上させる方法としては、エポキシ化合物又はカルボジイミド化合物を配合することが知られている。例えば、特許文献1には、特定の末端カルボキシル基濃度、固有粘度のポリブチレンテレフタレートにエポキシ化合物を配合することで耐加水分解性を向上させることが示されている。また、無機充填材として配合するガラス繊維の表面を処理することで、ガラス繊維含有ポリエステル樹脂組成物の耐加水分解性を向上させることも行われている。例えば、特許文献2には、ノボラック型エポキシ樹脂を含有する表面処理剤で表面処理されたガラス繊維を含む、ポリエステル樹脂組成物が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-277718号公報
特開2015-129073号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のガラス繊維含有ポリエステル樹脂組成物は耐加水分解性が未だ不十分であり、機械強度にも改善の余地がある。
【0006】
本願は上記事情に鑑みて行われたものであり、耐加水分解性に優れ、かつ機械強度も良好な成形品が得られる樹脂組成物及びその成形品の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明者らは鋭意検討した結果、ガラス繊維(a1)を長さ方向に揃えた繊維束(A)に、ポリアルキレンテレフタレート樹脂(B)が含浸した、ポリアルキレンテレフタレート樹脂含浸ガラス繊維束(X)を含み、前記繊維束(A)が、カルボン酸由来の構成単位、及びカルボン酸無水物由来の構成単位から選択される少なくとも1つの構成単位を含む重合物と、エポキシ樹脂とを含む集束剤(a2)を含む、樹脂組成物であれば、前述の課題を解決できることを見出した。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、耐加水分解性に優れ、かつ機械強度も良好な成形品が得られる樹脂組成物及びその成形品を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の一実施形態について詳細に説明するが、本開示の範囲はここで説明する一実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができる。本明細書に開示された各々の態様は、本明細書に開示された他のいかなる特徴とも組み合わせることができる。また、特定のパラメーターについて、複数の上限値及び下限値が記載されている場合、これらの上限値及び下限値の内、任意の上限値と下限値とを組合せて好適な数値範囲とすることができる。また、本開示に記載されている数値範囲の下限値及び/又は上限値は、その数値範囲内の数値であって、実施例で示されている数値に置き換えてもよい。数値範囲を示す「α~β」との表現は、「α以上β以下」であることを意味している。一実施形態について記載した特定の説明が他の実施形態についても当てはまる場合には、他の実施形態においてはその説明を省略している場合がある。
【0010】
各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は、一例であって、本開示の主旨から逸脱しない範囲内で、適宜、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。本開示は、実施形態によって限定されることはない。
本明細書に開示された各々の態様は、本明細書に開示された他のいかなる特徴とも組み合わせることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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