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公開番号
2025093297
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-23
出願番号
2024194275
出願日
2024-11-06
発明の名称
音響システム、音響システム制御方法、および音響システム製造方法
出願人
パナソニックオートモーティブシステムズ株式会社
,
パナソニックコネクト株式会社
代理人
個人
主分類
G10K
11/178 20060101AFI20250616BHJP(楽器;音響)
要約
【課題】外部空間にマイクを設置することなく、振動部材を透過する音量を抑制する。
【解決手段】音響システム100は、音響信号201に基づき音波を発生させる音響発生装置110と、取り付けられた振動部材220に振動を加える加振器120と、音波が振動部材220を透過する透過音を低減するように音響信号201を透過音の伝達特性に基づき補正して加振器120に出力する補正フィルタ130と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
音響信号に基づき音波を発生させる音響発生装置と、
取り付けられた振動部材に振動を加える加振器と、
前記音波が前記振動部材を透過する透過音を低減するように前記音響信号を補正して前記加振器に出力する補正フィルタと、を備え、
前記補正フィルタは、
前記透過音の伝達特性に基づき導出されるフィルタ特性を備える
音響システム。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記音響信号を遅延させて前記音響発生装置に出力する遅延フィルタ
を備える請求項1に記載の音響システム。
【請求項3】
前記加振器に出力する音響信号と前記音響発生装置に出力する音響信号との両方の音響信号を補正する共通フィルタ
を備える請求項1または2に記載の音響システム。
【請求項4】
前記補正フィルタは、
前記振動部材の前記音響発生装置が置かれた側ではない側において、音響信号に基づき前記音響発生装置が発生させた音波、および前記音響発生装置が発生させた音波により前記振動部材に励起される振動の少なくとも一方を測定して得られる対象測定信号と、前記音響信号との間の対象音圧伝達関数に基づき導出されるフィルタ特性を備える
請求項1または2に記載の音響システム。
【請求項5】
前記補正フィルタは、
前記対象測定信号を測定した位置において音響信号に基づき前記加振器が前記振動部材を振動させて発生させた音波、および前記振動の少なくとも一方を測定して得られる対応測定信号と、前記音響信号との間の対応音圧伝達関数に基づき導出されるフィルタ特性を備える
請求項4に記載の音響システム。
【請求項6】
請求項1に記載の音響システムが備える補正フィルタのフィルタ特性を設定する音響システム制御方法であって、
加振器が取り付けられた振動部材の一方側に音響発生装置を配置し、
前記振動部材の他方側に測定装置を配置し、
音響信号に基づき前記音響発生装置が発生させた音波を前記測定装置に測定させて対象測定信号を取得し、
前記音響信号と前記対象測定信号との間の対象音圧伝達関数に基づき補正フィルタのフィルタ特性を設定する
音響システム制御方法。
【請求項7】
前記対象測定信号を測定した位置において前記音響信号に基づき前記加振器が前記振動部材を振動させて発生させた音波を前記測定装置に測定させて対応測定信号を取得し、
前記音響信号と前記対応測定信号との間の対応音圧伝達関数に基づき補正フィルタのフィルタ特性を設定する
請求項6に記載の音響システム制御方法。
【請求項8】
前記加振器を短絡した状態において前記対象測定信号を取得する
請求項6または請求項7に記載の音響システム制御方法。
【請求項9】
複数の異なる位置で測定した複数の前記対象測定信号と前記音響信号に基づく複数の対応音圧伝達関数を統計処理して得られる処理信号と、前記音響信号と、の間の処理音圧伝達関数に基づき補正フィルタのフィルタ特性を設定する
請求項7または8に記載の音響システム制御方法。
【請求項10】
請求項1に記載の音響システムを製造する音響システム製造方法であって、
加振器が取り付けられた振動部材の一方側に音響発生装置を配置し、
前記振動部材の他方側に測定装置を配置し、
音響信号に基づき前記音響発生装置が発生させた音波、および前記音響発生装置が発生させた音波による前記振動部材の振動の少なくとも一方を前記測定装置に測定させて対象測定信号を取得し、
前記音響信号と前記対象測定信号との間の対象音圧伝達関数に基づき補正フィルタのフィルタ特性を設定する
音響システム製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、能動的に音波を遮蔽する音響システム、音響システム制御方法、および音響システム製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、騒音源が設置された部屋と外部空間を仕切る壁面に取り付けられた加振器に、騒音源の出力信号と外部空間に設置された干渉音マイクの出力信号を基に、壁面から外部空間に放出される透過音と制御音の差分である干渉音が最小となるように作成された制御信号を入力することで、騒音源から外部空間へ透過する騒音を抑制する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平8-314471号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、従来の技術では、干渉音マイクが設置されている外部空間には、実際の使用環境においては、壁面から放出される透過音と制御音以外に、突発的あるいは恒常的な外乱騒音が発生し得る。この外乱騒音が干渉音マイクで収録されると、透過音の一部とみなされるので、制御系は、制御音との差分の干渉音を最小化するため、制御音を外乱騒音分増加させる誤った追従操作を実施する。この操作により、実際には増えていない透過音と制御音のバランスが崩れるため、遮音性能の劣化や、適応フィルタの発散などの不具合が起こる可能性がある。また、干渉音マイクを設置するための空間の確保や保持機構の設置も必要なので、例えば、車両などの移動体の車外空間など干渉音マイク設置が難しい場所では使えない課題もある。
【0005】
本開示は、上記課題に鑑みなされたものであり、外部空間に(干渉音)マイクを設置することなく、音響発生装置が発生させた音波による振動を効果的に抑制することができる音響システム、音響システム制御方法、および音響システム製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の1つである音響システムは、音響信号に基づき音波を発生させる音響発生装置と、取り付けられた振動部材に振動を加える加振器と、前記音波が前記振動部材を透過する透過音を低減するように前記音響信号を補正して前記加振器に出力する補正フィルタと、を備え、前記補正フィルタは前記透過音の伝達特性に基づき導出されるフィルタ特性を備える。
【0007】
本開示の1つである音響システム制御方法は、音響信号に基づき音波を発生させる音響発生装置と、取り付けられた振動部材に振動を加える加振器と、前記音波が前記振動部材を透過する透過音を低減するように前記音響信号を補正して前記加振器に出力する補正フィルタと、を備える音響システムの補正フィルタのフィルタ特性を設定する音響システム制御方法であって、加振器が取り付けられた振動部材の一方側に音響発生装置を配置し、前記振動部材の他方側に測定装置を配置し、音響信号に基づき前記音響発生装置が発生させた音波を前記測定装置に測定させて対象測定信号を取得し、前記音響信号と前記対象測定信号との間の対象音圧伝達関数に基づき補正フィルタのフィルタ特性を設定する。
【0008】
本開示の1つである音響システム製造方法は、音響信号に基づき音波を発生させる音響発生装置と、取り付けられた振動部材に振動を加える加振器と、前記音波が前記振動部材を透過する透過音を低減するように前記音響信号を補正して前記加振器に出力する補正フィルタと、を備える音響システムを製造する音響システム製造方法であって、加振器が取り付けられた振動部材の一方側に音響発生装置を配置し、前記振動部材の他方側に測定装置を配置し、音響信号に基づき前記音響発生装置が発生させた音波、および前記音響発生装置が発生させた音波による前記振動部材の振動の少なくとも一方を前記測定装置に測定させて対象測定信号を取得し、前記音響信号と前記対象測定信号との間の対象音圧伝達関数に基づき補正フィルタのフィルタ特性を設定する。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、音響発生装置が発生させた音波による振動を効果的に抑制するシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
音響システムの適用例1を示す図である。
音響システムの適用例2を示す図である。
特性作成システムにおいて測定用音響発生装置を駆動させる状態を示す図である。
特性作成システムにおいて測定用加振器を駆動させる状態を示す図である。
特性作成システムの別例を示す図である。
特性作成システムにおいて測定用音響発生装置の別例1を駆動させる状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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