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公開番号2025093277
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-23
出願番号2024104490
出願日2024-06-27
発明の名称動力伝達装置
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人近島国際特許事務所
主分類F16D 28/00 20060101AFI20250616BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】係合装置において係合要素を押圧する押圧力を向上する。
【解決手段】係合装置140は、クラッチ150を押圧する押圧板160と、遊星歯車機構170と、遊星歯車機構170に回転を入力するモータ180と、複数のピニオンギヤ170Pのそれぞれに駆動連結された係合出力軸173と、係合出力軸173及び押圧板160に形成されたねじ部141と、を有する。係合出力軸173を第1方向R1に回転させることで、ねじ部141により押圧板160を回転中心線方向においてクラッチ150に向けて移動させ、押圧板160によるクラッチ150の押圧を行ってクラッチ150を係合状態にし、係合出力軸173を第2方向R2に回転させることで、ねじ部141により押圧板160を回転中心線方向においてクラッチ150から離間するように移動させ、押圧板160によるクラッチ150の押圧を解除してクラッチ150を解放状態にする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
駆動源に駆動連結される入力部材と、
車輪に駆動連結される出力部材と、
前記入力部材と前記出力部材との間の動力伝達経路上に設けられた伝達機構部と、
押圧されることにより係合して前記入力部材と前記出力部材との動力伝達を接続する係合要素を有する係合装置と、を備え、
前記係合装置は、
前記係合要素を押圧する押圧部と、
複数の出力回転要素と、前記複数の出力回転要素に噛合する噛合回転要素と、を有し、入力された回転により前記複数の出力回転要素を回転させる遊星歯車機構と、
前記遊星歯車機構に回転を入力する係合用駆動源と、
前記複数の出力回転要素のそれぞれに駆動連結された係合出力軸と、
前記係合出力軸に形成された螺合部と、前記押圧部に形成され、前記螺合部に螺合する被螺合部と、を含むねじ部と、を有し、
前記係合出力軸を第1方向に回転させることで、前記ねじ部により前記押圧部を回転中心線方向において前記係合要素に向けて移動させ、前記押圧部による前記係合要素の押圧を行って前記係合要素を係合状態にし、
前記係合出力軸を前記第1方向とは反対の第2方向に回転させることで、前記ねじ部により前記押圧部を回転中心線方向において前記係合要素から離間するように移動させ、前記押圧部による前記係合要素の押圧を解除して前記係合要素を解放状態にする動力伝達装置。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記伝達機構部は、前記出力部材と同軸上に配置された第1伝達出力部材及び第2伝達出力部材と、前記入力部材の回転を前記第1伝達出力部材及び前記第2伝達出力部材に伝達しつつ前記第1伝達出力部材及び前記第2伝達出力部材の差動を許容する差動機構と、を有するディファレンシャル装置であり、
前記係合要素は、前記差動機構と前記出力部材との間の動力伝達経路上に設けられている請求項1に記載の動力伝達装置。
【請求項3】
前記噛合回転要素は、前記複数の出力回転要素に噛合する内歯を有するリングギヤであり、
前記複数の出力回転要素は、公転が固定された複数のピニオンギヤであり、
前記係合装置は、前記リングギヤの外歯に噛合し、かつ、前記係合用駆動源により駆動される第1駆動ギヤを有する請求項1に記載の動力伝達装置。
【請求項4】
前記噛合回転要素は、前記複数の出力回転要素に噛合する外歯を有するサンギヤであり、
前記複数の出力回転要素は、公転が固定された複数のピニオンギヤであり、
前記係合装置は、前記複数の出力回転要素のうちの少なくとも1つに噛合し、かつ、前記係合用駆動源により駆動される第2駆動ギヤを有する請求項1に記載の動力伝達装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この技術は、例えば自動車等の車両に搭載される動力伝達装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車両に搭載されるのに適した動力伝達装置の一例としてディファレンシャル装置が普及している。ディファレンシャル装置は、例えば、同軸上に配置された第1出力軸及び第2出力軸と、これら第1出力軸及び第2出力軸に入力部材の回転を伝達しつつ第1出力軸及び第2出力軸の差動を許容する差動機構と、を有している。また、近年では、第1出力軸及び第2出力軸と同軸上に配置された第3出力軸と、第1出力軸と第3出力軸との接続及び切断を切り替える係合装置(所謂、ディスコネクト機構)と、が設けられた構成が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
この係合装置は、例えば、第1出力軸と第3出力軸とを接断するための複数の摩擦板と、摩擦板を押圧して係合させる押圧機構と、押圧機構を作動させる電動モータなどのアクチュエータと、を有している。この押圧機構では、アクチュエータから減速機構を経て伝達された回転をボールカムやボールねじを用いて直線方向の押圧力に変換するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-164099号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載した係合装置では、例えばボールカムを適用した場合は、ボールカムは押圧力が比較的小さいため、摩擦板のトルク容量を確保するために摩擦板の枚数を多くする必要があり、出力軸の回転時に摩擦板に引き摺りが発生しやすいという課題があった。
【0006】
そこで、係合要素を押圧する押圧力を向上できる係合装置を備えた動力伝達装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様である動力伝達装置は、駆動源に駆動連結される入力部材と、車輪に駆動連結される出力部材と、前記入力部材と前記出力部材との間の動力伝達経路上に設けられた伝達機構部と、押圧されることにより係合して前記入力部材と前記出力部材との動力伝達を接続する係合要素を有する係合装置と、を備え、前記係合装置は、前記係合要素を押圧する押圧部と、複数の出力回転要素と、前記複数の出力回転要素に噛合する噛合回転要素と、を有し、入力された回転により前記複数の出力回転要素を回転させる遊星歯車機構と、前記遊星歯車機構に回転を入力する係合用駆動源と、前記複数の出力回転要素のそれぞれに駆動連結された係合出力軸と、前記係合出力軸に形成された螺合部と、前記押圧部に形成され、前記螺合部に螺合する被螺合部と、を含むねじ部と、を有し、前記係合出力軸を第1方向に回転させることで、前記ねじ部により前記押圧部を回転中心線方向において前記係合要素に向けて移動させ、前記押圧部による前記係合要素の押圧を行って前記係合要素を係合状態にし、前記係合出力軸を前記第1方向とは反対の第2方向に回転させることで、前記ねじ部により前記押圧部を回転中心線方向において前記係合要素から離間するように移動させ、前記押圧部による前記係合要素の押圧を解除して前記係合要素を解放状態にする。
【発明の効果】
【0008】
動力伝達装置の係合装置において、係合要素を押圧する押圧力を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1の実施形態における車両の全体構成を示す概略の説明図である。
第1の実施形態における駆動ユニットを示す断面図である。
第2の実施形態における駆動ユニットを示す断面図である。
第3の実施形態における駆動ユニットを示す図5のA-A線で切断した断面図である。
第3の実施形態における駆動ユニットを示す概略の側面図である。
第3の実施形態における駆動ユニットを示す図5のB-B線で切断した断面図である。
第3の実施形態における駆動ユニットの変形例を示す断面図である。
第4の実施形態における駆動ユニットを示す図9のA-A線で切断した断面図である。
第4の実施形態における駆動ユニットを示す概略の側面図である。
第4の実施形態における駆動ユニットを示す図9のB-B線で切断した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<第1の実施形態>
以下、第1の実施形態に係る動力伝達装置について説明する。まず、本実施形態に係る動力伝達装置が搭載される車両1の概略構成について図1を用いて説明する。図1に示すように、車両1は方向Fを前進の走行方向としており、左右方向を図中に右側Rと左側Lとして示す。車両1は、動力伝達装置が搭載された例えば電気自動車であり、大まかに、制御部であるECU2と、前輪側の駆動ユニット110と、その駆動ユニット110に左右のドライブシャフト111L,111Rを介して駆動連結される左右の前輪3L,3Rと、後輪側の駆動ユニット190と、その駆動ユニット190に左右のドライブシャフト191L,191Rを介して駆動連結される左右の後輪4L,4Rとを備えている。本実施形態では、右側Rのドライブシャフト111Rは、車輪である前輪3Rに駆動連結される出力部材の一例である。
(【0011】以降は省略されています)

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