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公開番号2025092347
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2024052509
出願日2024-03-27
発明の名称乗物用シート及び車両
出願人テイ・エステック株式会社
代理人弁理士法人大島特許事務所
主分類B60N 2/10 20060101AFI20250612BHJP(車両一般)
要約【課題】シートクッションの座面の傾きとサイドサポート部の高さを容易かつ適切に配置できる乗物用シート及び車両を提供する。
【解決手段】乗物用シート1は、サイドサポート部92を有するシートクッション4と、シートクッション4を上がり方向及び前下がり方向に向けて変位させて座面角θを変更する座面角変更装置11と、サイドサポート部92の上方への突出高さを変更するサイドサポート装置38と、制御装置16とを有する。制御装置16は、座面角θに基づいてサイドサポート装置38を制御してサイドサポート部92の上方への突出高さを変更する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
使用者の臀部を下方から支持する中央部と、左右の側部から上方に突出するサイドサポート部とを有するシートクッションを有し、乗物のフロアに設けられた乗物用シートであって、
前記乗物のフロア面と前記シートクッションの着座面とがなす角度である座面角を通常位置から前上がり方向及び前下がり方向に向けて変更するための座面角変更装置と、
前記サイドサポート部の上方への突出高さを変更するサイドサポート装置と、
前記座面角に基づいて前記サイドサポート装置を制御するように構成された制御装置とを有する、乗物用シート。
続きを表示（約 1,600 文字）【請求項２】
前記制御装置は、前記シートクッションが前記通常位置から前記前上がり方向及び又は前記前下がり方向に、所定値を超えて前記座面角を変更する時、前記サイドサポート部の突出高さが低くなるように前記サイドサポート装置を制御する、請求項１に記載の乗物用シート。
【請求項３】
前記制御装置は、前記シートクッションが前記通常位置に戻された時に、前記サイドサポート部の突出高さが元の高さに復元されるように前記サイドサポート装置を制御する、請求項２に記載の乗物用シート。
【請求項４】
請求項１～３の何れか１項に記載の乗物用シートを有する車両であって、
前記車両が走行状態か停止状態かを検出して検出結果を前記制御装置に出力する車両状態監視装置を有し、
前記制御装置は、前記車両状態監視装置の検出結果に基づき前記車両が走行していると判定した場合、前記座面角に関わらず前記サイドサポート部の突出高さを所定高さよりも高い状態に維持する、車両。
【請求項５】
前記制御装置は、前記車両状態監視装置の検出結果に基づき前記車両が停止していると判定した場合、前記サイドサポート部の突出高さの変更を許容する、請求項４に記載の車両。
【請求項６】
請求項１～３の何れか１項に記載の乗物用シートを有する車両であって、
前記乗物用シートは運転席であり、
前記車両が走行状態か停止状態かを検出して検出結果を前記制御装置に出力する車両状態監視装置を有し、
前記制御装置は、前記車両状態監視装置の検出結果に基づき前記車両が走行していると判定した場合、前記シートクッションが前記通常位置にあれば、その位置を保持し、前記シートクッションが前記通常位置よりも所定値を超えて前記前上がり方向及び又は前記前下がり方向に変位している場合には、前記通常位置に向けて前記シートクッションを変位させる、車両。
【請求項７】
請求項１～３の何れか１項に記載の乗物用シートを有する車両であって、
前記車両が走行状態か停止状態かを検出して検出結果を前記制御装置に出力する車両状態監視装置を有し、
前記制御装置は、前記車両状態監視装置の検出結果に基づき前記車両が停止していると判定した場合、前記座面角の変更を許容する、車両。
【請求項８】
請求項１～３の何れか１項に記載の乗物用シートを有する車両であって、
シフトレバーと、
前記シフトレバーの位置を検出して検出結果を前記制御装置に出力するシフトレバーセンサとを有し、
前記制御装置は、前記シフトレバーがドライブに配置された時、前記サイドサポート部の突出高さを所定高さよりも高い状態に維持し、前記シフトレバーがパーキング又はニュートラルに配置された時、前記サイドサポート部の突出高さを前記所定高さよりも低い状態にする、車両。
【請求項９】
前記乗物用シートは運転席以外の非運転席からなり、
前記シートクッションが前記通常位置から前記前上がり方向及び又は前記前下がり方向に所定値を超えて変位する時、前記制御装置は、前記車両が走行しているか否かに関わらず、前記サイドサポート部の突出高さを低くする、請求項１～３の何れか１項に記載の乗物用シート。
【請求項１０】
請求項１～３の何れか１項に記載の乗物用シートを有する車両であって、
前記車両が自立走行車両からなり、
前記シートクッションが前記通常位置から前記前上がり方向及び又は前記前下がり方向に所定値を超えて変位する時、前記制御装置は、前記車両が走行しているか否かに関わらず、前記サイドサポート部の突出高さを低くする、車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、シートクッションの着座面の傾きとサイドサポート部の高さとが変更可能な乗物用シートと、その乗物用シートを有する車両とに関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、シートクッションの着座面の傾きが、シートクッションの着座面の前部が後部よりも低い前下がり状態と、着座面の前部が後部より高い前上がり状態との間で変更可能な、乗物用シートが記載されている。また、特許文献２には、高さ調整可能なサイドサポートを有する車両用シートが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１５－０１６８５１号公報
特開２００１－１２０３８２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
使用者が、乗物用シートに座っている場合として、運転している時、休憩している時、運転以外の作業をしている時等が想定される。これらの状況間では、適切な着座面の傾き及びサイドサポート部の適切な高さは互いに相違する。しかし、着座面の傾きとサイドサポート部の高さとの双方を調整することは、使用者にとって煩雑であり不便であった。
【０００５】
本発明は、以上の背景に鑑み、シートクッションの座面の傾きとサイドサポート部の高さを容易かつ適切に配置できる乗物用シート及び車両を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記課題を解決するために本発明のある態様は、使用者の臀部を下方から支持する中央部（９１）と、左右の側部から上方に突出するサイドサポート部（９２）とを有するシートクッション（４）を有し、乗物（Ｖ）のフロア（３）に設けられた乗物用シート（１）であって、前記乗物のフロア面（Ｒ）と前記シートクッションの着座面（Ｓ）とがなす角度である座面角（θ）を通常位置から前上がり方向及び前下がり方向に向けて変更するための座面角変更装置（１１）と、前記サイドサポート部の上方への突出高さを変更するサイドサポート装置（３８）と、前記座面角に基づいて前記サイドサポート装置を制御するように構成された制御装置（１６）とを有する。
【０００７】
この態様によれば、座面角に応じてサイドサポート部の突出高さが設定されているため、使用者は、容易に、サイドサポート部の突出高さを適切な高さに配置できる。
【０００８】
上記の態様において、前記制御装置（１６）は、前記シートクッション（４）が前記通常位置から前記前上がり方向及び又は前記前下がり方向に、所定値を超えて前記座面角（θ）を変更する時、前記サイドサポート部（９２）の突出高さが低くなるように前記サイドサポート装置（３８）を制御しても良い。
【０００９】
この態様によれば、使用者が運転していないと想定される範囲に座面角がある時に、サイドサポート部を低くすることにより、安全性を損なわずに使用者の快適性を向上することができる。
【００１０】
上記の態様において、前記制御装置（１６）は、前記シートクッション（４）が通常位置に戻された時に、前記サイドサポート部（９２）の突出高さが元の高さに復元されるように前記サイドサポート装置（３８）を制御しても良い。
（【００１１】以降は省略されています）

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