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公開番号2025092165
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207878
出願日2023-12-08
発明の名称硬化性組成物、硬化物、および硬化性組成物の製造方法
出願人デクセリアルズ株式会社
代理人個人,個人
主分類C08F 2/44 20060101AFI20250612BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】高屈折率性、系内均一性、および透過性を両立する硬化物が得られる硬化性組成物を提供すること。
【解決手段】オリゴマー錯体を含み、前記オリゴマー錯体は、金属アルコキシドオリゴマーに配位子を配位させたものであり、前記金属アルコキシドオリゴマーの数平均分子量が500以上である、硬化性組成物。
【選択図】なし

特許請求の範囲【請求項1】
オリゴマー錯体を含み、
前記オリゴマー錯体は、金属アルコキシドオリゴマーに配位子を配位させたものであり、
前記金属アルコキシドオリゴマーの数平均分子量が500以上である、
硬化性組成物。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記オリゴマー錯体の含有量が5質量%以上90質量%以下である、
請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項3】
前記配位子の含有量は、前記金属アルコキシドオリゴマー中の金属元素に対して0.1モル倍以上3モル倍以下である、請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項4】
さらに樹脂を含有する、
請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の硬化性組成物が硬化した硬化物。
【請求項6】
数平均分子量が500以上の金属アルコキシドオリゴマーと配位子を混合して、前記金属アルコキシドオリゴマーに前記配位子が配位したオリゴマー錯体を含む硬化性組成物を調製する工程を含む、硬化性組成物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、硬化性組成物、硬化物、および硬化性組成物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
光学製品では、光の反射、屈折を利用した技術が多く存在しており、屈折の作用には屈折率が大きく特性に影響する。屈折率は、真空中の光速を物質中の光速で割った値であり、物質中での光の進み方を比較する上での指標となる。光は、屈折率が異なる物質間を移動する際に、その境界で進行方向が変わる(屈折する)現象が起こる(スネルの法則)。
【0003】
このような屈折現象を利用した技術として、空気と基材との屈折率差を徐々になくす積層構造をディスプレイ等の表示装置の反射防止コーティングとして使用する技術、高屈折率材料を用いることでマイクロレンズアレイなどの光学レンズを薄型化する技術、光トランシーバーなどの集光率を向上する技術等が知られている(例えば、特許文献1~3)。
【0004】
さらに、高屈折率材料は、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)等の種々の光学デバイスへの応用が見込まれており、多くの開発研究が行われている。このような高屈折率材料として、金属酸化物ナノ粒子を樹脂に分散させる技術が知られている(例えば、特許文献4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-106002号公報
特開2008-060121号公報
特開2004-096091号公報
特開2022-190405号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の高屈折率有機材料の設計方法では、高屈折金属ナノ粒子を樹脂バインダーに配合した有機-無機複合化手法が一般的に用いられる。しかしながら、樹脂とナノ金属の混合で界面エネルギーが大きく増加し、熱力学的に不安定となるために凝集が生じやすく、不均一系を形成することにより不透明になることや屈折率分布が発生することがしばしば問題となる。
【0007】
また、その他の手法として金属アルコキシドによるゾル-ゲル反応が挙げられ、加水分解縮合反応(ゾル-ゲル反応)によりチタノキサン構造を形成することで屈折率が増加する。しかしながら、金属アルコキシドは反応性が高く、急激なゾル-ゲル反応が進行することで不均一化し、不透明になることが報告されている(原田美由紀、倉谷英敏、越智光一、「ネットワークポリマー」Vol.26 No.2 (2005) 91-97)。
【0008】
また、ゾル-ゲル反応を用いた硬化物の透明性や屈折率分布を抑制する手法として金属アルコキシドモノマーに配位子を配位させた金属アルコキシドモノマー錯体によるゾル-ゲル反応が挙げられる。錯体化することでゾル-ゲル反応点の減少と配位子の立体障害によってゾル-ゲル反応を抑制でき、中心金属元素に対する配位子の当量でゾル-ゲル反応性を制御できることが錯体形成の大きな利点である。しかしながら、発明者が検討した結果、金属アルコキシドモノマー錯体で樹脂バインダーの屈折率を十分に向上させる条件で配位子を導入すると、ゾル-ゲル反応性が高すぎて不均一系が形成されやすい問題が分かっている。
【0009】
本発明の課題は、高屈折率性、系内均一性、および透過性を両立する硬化物が得られる硬化性組成物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様は、オリゴマー錯体を含み、前記オリゴマー錯体は、金属アルコキシドオリゴマーに配位子を配位させたものであり、前記金属アルコキシドオリゴマーの数平均分子量が500以上である、硬化性組成物を提供する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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