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公開番号2025091253
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-18
出願番号2023206424
出願日2023-12-06
発明の名称治具、アライメント装置、および端子挿入方法
出願人株式会社デンソーテン
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類H01R 43/20 20060101AFI20250611BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】アライメントプレートを用いることなく、従来の櫛歯治具を用いる場合よりも高精度に端子を整列させることができる治具、アライメント装置、および端子挿入方法を提供する。
【解決手段】実施形態に係る治具は、コネクタから延出するピン状端子を整列させる。治具は、第1櫛状プレートと、第2櫛状プレートとを含む。第1櫛状プレートは、ピン状端子の一方の側面に接触する切欠部が設けられた櫛歯を有する。第2櫛状プレートは、ピン状端子の一方の側面とは反対側の他方の側面に接触する切欠部が設けられた櫛歯を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
コネクタから延出するピン状端子を整列させる治具であって、
前記ピン状端子の一方の側面に接触する切欠部が設けられた櫛歯を有する第１櫛状プレートと、
前記ピン状端子の前記一方の側面とは反対側の他方の側面に接触する切欠部が設けられた櫛歯を有する第２櫛状プレートと
を含む治具。
続きを表示（約 1,700 文字）【請求項２】
コネクタから延出するピン状端子を整列させる治具と、
前記治具を移動させる移動装置と、
前記移動装置を制御するコントローラと
を備え、
前記治具は、
前記ピン状端子の一方の側面に接触する切欠部が設けられた櫛歯を有する第１櫛状プレートと、
前記ピン状端子の前記一方の側面とは反対側の他方の側面に接触する切欠部が設けられた櫛歯を有する第２櫛状プレートと
を含み、
前記コントローラは、
前記第１櫛状プレートの前記切欠部と前記第２櫛状プレートの前記切欠部とによって前記ピン状端子を挟持させて前記ピン状端子を整列させるように前記移動装置を制御する
アライメント装置。
【請求項３】
前記コントローラは、
前記ピン状端子の側面のうち、前記ピン状端子の接続先に挿入される挿入部に最も近い位置の側面を前記第１櫛状プレートの前記切欠部と前記第２櫛状プレートの前記切欠部とによって挟持させるように前記移動装置を制御する
請求項２に記載のアライメント装置。
【請求項４】
前記コントローラは、
前記ピン状端子を挟んで前記櫛歯の先端同士が対向するように配置された位置から、前記櫛歯同士が前記ピン状端子の接続先に対する挿入方向で重なる位置まで前記第１櫛状プレートおよび前記第２櫛状プレートを進出させた後、前記ピン状端子を挟持させるように前記移動装置を制御する
請求項２に記載のアライメント装置。
【請求項５】
前記コントローラは、
前記ピン状端子を挟んで前記櫛歯の先端同士が対向するように配置された位置から、前記第１櫛状プレートの前記切欠部と、前記第２櫛状プレートの前記切欠部とが対向する位置まで前記第１櫛状プレートおよび前記第２櫛状プレートを進出させた後、対向する前記切欠部同士を近付けて前記ピン状端子を挟持させるように前記移動装置を制御する
請求項２に記載のアライメント装置。
【請求項６】
基板に設けられた孔に前記ピン状端子が挿入されるように前記コネクタを移動させる挿入装置
をさらに備え、
前記コントローラは、
前記第１櫛状プレートの前記切欠部と前記第２櫛状プレートの前記切欠部とによって挟持された状態の前記ピン状端子の先端が前記孔に挿入されるように前記挿入装置を制御する
請求項４に記載のアライメント装置。
【請求項７】
基板に設けられた孔に前記ピン状端子が挿入されるように前記コネクタを移動させる挿入装置
をさらに備え、
前記コントローラは、
前記第１櫛状プレートの前記切欠部と前記第２櫛状プレートの前記切欠部とによって挟持された状態の前記ピン状端子の先端が前記孔に挿入されるように前記挿入装置を制御する
請求項５に記載のアライメント装置。
【請求項８】
前記コントローラは、
前記櫛歯の先端同士が対向する位置まで前記第１櫛状プレートおよび前記第２櫛状プレートを後退させるように前記移動装置を制御した後、前記孔に先端が挿入済の前記ピン状端子が前記孔に圧入されるように前記挿入装置を制御する
請求項６に記載のアライメント装置。
【請求項９】
前記コントローラは、
前記櫛歯の先端同士が対向する位置まで前記第１櫛状プレートおよび前記第２櫛状プレートを後退させるように前記移動装置を制御した後、前記孔に先端が挿入済の前記ピン状端子が前記孔に圧入されるように前記挿入装置を制御する
請求項７に記載のアライメント装置。
【請求項１０】
コネクタから延出するピン状端子を整列させて、基板に設けられる孔に前記ピン状端子を挿入させるアライメント装置のコントローラが、
第１櫛状プレートの櫛歯に設けられる切欠部と、第２櫛状プレートの櫛歯に設けられる切欠部とによって前記ピン状端子を挟持させて前記ピン状端子を整列させ、
前記切欠部によって挟持された状態の前記ピン状端子を前記基板の孔に挿入させる
端子挿入方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
開示の実施形態は、治具、アライメント装置、および端子挿入方法に関する。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
端子をプリント基板に圧入し、変形した端子の復元力によって端子と基板の接続を行う所謂プレスフィット接続において、端子のアライメントを整列させて基板のスルーホールに挿入する方法としては大きく分けて２つある。
【０００３】
一つ目の方法は、櫛歯治具と呼ばれる治具を用いて端子を矯正整列させて基板スルーホールに挿入する方法である（例えば、特許文献１参照）。櫛歯治具を用いる方法では、構造上端子のショルダ部と呼ばれる端子の基端部分を櫛歯治具に設けられた溝部で受けて矯正整列させる。
【０００４】
二つ目の方法は、アライメントプレートと呼ばれる端子矯正整列プレートを部品自体に取り付ける方法である（例えば、特許文献２参照）。アライメントプレートは、端子先端の近いところを保持するため端子先端のアライメント精度は向上する。
【０００５】
ただし、アライメントプレートを用いる方法では、端子先端を基板スルーホールに仮挿入する段階では問題はないが、端子を基板スルーホールに圧入する時にアライメントプレートが邪魔になって圧入出来ない場合がある。
【０００６】
このため、可動式のアライメントプレートを用いる方法がある。可動式のアライメントプレートを用いる方法では、端子の圧入に従ってアライメントプレートの端子拘束孔が広がるので圧入を邪魔することがなくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００７】
特開２００５－３０２６１４号公報
特開２０１２－１５１０６３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００８】
しかしながら、従来の櫛歯治具を用いる方法では、端子の先端から治具による矯正部までの間に距離があるので、端子先端位置のアライメントの精度が出ない場合がある。そのため、従来の櫛歯治具を用いる方法は、端子が細く基板のスルーホール径が小さい高密度なプレスフィット端子が使用される場合に不向きである。
【０００９】
また、従来の櫛歯治具を用いる方法では、ライトアングルコネクタが使用される場合、端子の曲げ位置によっては端子のショルダ部が溝部に対して直角にならないため矯正ができない場合がある。
【００１０】
一方、可動式のアライメントプレートを用いる方法では、アライメントプレートが柔らかすぎると、端子拘束孔の強度が端子の反力に負けてしまいアライメントプレートを端子に装着した時点で端子矯正が出来ず精度が出ない場合がある。
（【００１１】以降は省略されています）

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