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公開番号
2025087656
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-10
出願番号
2024207649
出願日
2024-11-28
発明の名称
バッテリーパック、バッテリーパックの製造方法及びリサイクル成形品の製造方法
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H01M
50/204 20210101AFI20250603BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】マテリアルリサイクル可能なバッテリーパックを提供する。
【解決手段】
バッテリーパック20は、上部ケース本体23、上部ケース本体の外周縁から水平面に沿って外側に向かって突出する上部フランジ24を有し、合成樹脂を含む材料から形成された上部ケース22と、下部ケース本体43、及び下部ケース本体の外周縁から水平面に沿って外側に向かって突出し、上部フランジに下方から対向するように配置された下部フランジ44を有する下部ケース42と、上部ケース本体及び下部ケース本体により形成される収容空間S1に配置された蓄電部51と、を備え、上部フランジと下部フランジとの間にゴム単独及び/又はゴムと熱可塑性樹脂を含んだ組成物により形成された熱可塑性エラストマー層61を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
上部ケース本体、前記上部ケース本体の外周縁から水平面に沿って外側に向かって突出する上部フランジを有し、合成樹脂を含む材料から形成された上部ケースと、
下部ケース本体、及び前記下部ケース本体の外周縁から水平面に沿って外側に向かって突出し、前記上部フランジに下方から対向するように配置された下部フランジを有する下部ケースと、
前記上部ケース本体及び前記下部ケース本体により形成される収容区間に配置された蓄電部と、を備え、
前記上部フランジと前記下部フランジとの間にゴム単独及び/又はゴムと熱可塑性樹脂を含んだ組成物により形成された熱可塑性エラストマー層を有する、バッテリーパック。
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
前記熱可塑性エラストマー層がオレフィン系ゴムもしくはポリオレフィン系樹脂のいずれか又は両方が含まれる材料から形成される、請求項1に記載のバッテリーパック。
【請求項3】
前記合成樹脂が熱可塑性樹脂を含む、請求項1又は2に記載のバッテリーパック。
【請求項4】
前記合成樹脂がポリオレフィン系樹脂を含む、請求項1又は2に記載のバッテリーパック。
【請求項5】
前記上部ケースが合成樹脂に繊維を混合させた樹脂繊維複合材料から形成される、請求項1又は2に記載のバッテリーパック。
【請求項6】
前記繊維がガラス繊維を含む、請求項5に記載のバッテリーパック。
【請求項7】
前記樹脂繊維複合材料がスタンパブルシートである、請求項5に記載のバッテリーパック。
【請求項8】
前記熱可塑性エラストマー層が前記上部フランジと前記下部フランジの少なくとも一方と直接接している、請求項1又は2に記載のバッテリーパック。
【請求項9】
前記上部フランジから上方に向かって突出する凸部を有する、請求項1又は2に記載のバッテリーパック。
【請求項10】
請求項1又は2に記載のバッテリーパックの製造方法であって、前記熱可塑性エラストマー層が前記上部フランジと前記下部フランジの少なくとも一方と熱融着している、バッテリーパックの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリーパック、バッテリーパックの製造方法及びリサイクル成形品の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ケース中に蓄電部が配置されたバッテリーパックが知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0003】
ケースは、上部ケース及び下部ケースを備える。
上部ケースは、有頂筒状に形成された上部ケース本体と、上部ケース本体の下端部の外周縁から外側に向かって突出する上部フランジと、を有する。下部ケースは、有底筒状に形成された下部ケース本体と、下部ケース本体の上端部の外周縁から外側に向かって突出する下部フランジと、を有する。
上部ケースの上部フランジは、下部ケースの下部フランジに対向するように配置される。
蓄電部には、所定の電力が蓄えられる。蓄電部は、上部ケース本体及び下部ケース本体内に配置される。
【0004】
また、上部フランジと下部フランジとの間には、シール材が使用されている(例えば、特許文献1参照)。
シール材は、防水防塵目的で用いられ、柔軟であり、かつゴム弾性が要求される部材として加硫ゴムが用いられている。
【0005】
近年、環境対策の一環として電気自動車やハイブリッド自動車の研究開発が進められており、航続距離の向上を目指した高エネルギー密度のバッテリー開発と軽量化が盛んに進められている。このような高エネルギー密度のバッテリーは不慮の事故により発火する恐れがあり、乗客への安全対策としてそのケースは高い遮炎性が必要なため、金属材料と耐火材が併用されている場合が多い。
しかしながら、金属材料は重くなる欠点があり、耐火材を併用する場合には加工性や部品点数増加によるコスト増が課題となっていることから、軽量化と遮炎性を両立する可能性を有する樹脂化が試みられている(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2014/109243号
特開2020-40385号公報
国際公開第2022/220303号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
現在、持続可能な社会に向け、二酸化炭素の抑制やリサイクル性が重要視されてきているが、シール材として従来用いられている加硫ゴムはマテリアルリサイクルが難しいといった課題があった。
【0008】
そこで、本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、マテリアルリサイクル可能なバッテリーパックを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
(1)本発明の態様1は、上部ケース本体、前記上部ケース本体の外周縁から水平面に沿って外側に向かって突出する上部フランジを有し、合成樹脂を含む材料から形成された上部ケースと、下部ケース本体、及び前記下部ケース本体の外周縁から水平面に沿って外側に向かって突出し、前記上部フランジに下方から対向するように配置された下部フランジを有する下部ケースと、前記上部ケース本体及び前記下部ケース本体により形成される収容区間に配置された蓄電部と、を備え、前記上部フランジと前記下部フランジとの間にゴム単独及び/又はゴムと熱可塑性樹脂を含んだ組成物により形成された熱可塑性エラストマー層を有する、バッテリーパックである。
【0010】
(2)本発明の態様2は、前記熱可塑性エラストマー層がオレフィン系ゴムもしくはポリオレフィン系樹脂のいずれか又は両方が含まれる材料から形成される、(1)に記載のバッテリーパックであってもよい。
(3)本発明の態様3は、前記合成樹脂が熱可塑性樹脂を含む、(1)又は(2)に記載のバッテリーパックであってもよい。
(4)本発明の態様4は、前記合成樹脂がポリオレフィン系樹脂を含む、(1)~(3)のいずれか一に記載のバッテリーパックであってもよい。
(5)本発明の態様5は、前記上部ケースが合成樹脂に繊維を混合させた樹脂繊維複合材料から形成される、(1)~(4)のいずれか一に記載のバッテリーパックであってもよい。
(6)本発明の態様6は、前記繊維がガラス繊維を含む、(5)に記載のバッテリーパックであってもよい。
(7)本発明の態様7は、前記樹脂繊維複合材料がスタンパブルシートである、(5)又は(6)に記載のバッテリーパックであってもよい。
(8)本発明の態様8は、前記熱可塑性エラストマー層が前記上部フランジと前記下部フランジの少なくとも一方と直接接している、(1)~(7)のいずれか一に記載のバッテリーパックであってもよい。
(9)本発明の態様9は、前記上部フランジから上方に向かって突出する凸部を有する、(1)~(8)のいずれか一に記載のバッテリーパックであってもよい。
(10)本発明の態様10は、(1)~(9)のいずれか一に記載のバッテリーパックの製造方法であって、前記熱可塑性エラストマー層が前記上部フランジと前記下部フランジの少なくとも一方と熱融着している、バッテリーパックの製造方法であってもよい。
(11)本発明の態様11は、(1)~(9)のいずれか一に記載のバッテリーパックの製造方法であって、前記熱可塑性エラストマー層が3次元積層造形方法により成形される、バッテリーパックの製造方法であってもよい。
(12)本発明の態様12は、(1)~(9)のいずれか一に記載されるバッテリーパックから、上部ケース及び熱可塑性エラストマー層を回収する回収工程、前記回収工程により回収された回収物を粉砕する粉砕工程、及び前記粉砕工程により粉砕された粉砕物を原料として含むリサイクル成形品を製造する製造工程を有する、リサイクル成形品の製造方法であってもよい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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