TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025087504
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-10
出願番号
2023202204
出願日
2023-11-29
発明の名称
樹脂組成物、フィルム及びディスプレイデバイス
出願人
太陽ホールディングス株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
79/08 20060101AFI20250603BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】良好なリジリエンスを維持しつつ、低い黄色度を有するフィルムを提供可能な樹脂組成物を提供する。
【解決手段】ポリアミドイミド樹脂及びポリアミド樹脂から選ばれる1種以上の樹脂(A)、繊維状アルミナフィラー(B)、ならびにメチロール基及びアルコキシメチル基から選ばれる1種以上の官能基を2個以上含む架橋剤(C)を含む、樹脂組成物。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリアミドイミド樹脂及びポリアミド樹脂から選ばれる1種以上の樹脂(A)、
繊維状アルミナフィラー(B)、ならびに
メチロール基及びアルコキシメチル基から選ばれる1種以上の官能基を2個以上含む架橋剤(C)を含む、
樹脂組成物。
続きを表示(約 530 文字)
【請求項2】
前記(A)成分が、ポリアミドイミド樹脂である、請求項1記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記(B)成分が、べーマイト形又は擬べーマイト形のアルミナフィラーである、請求項1記載の樹脂組成物。
【請求項4】
前記(C)成分が、メラミン骨格を有する架橋剤又はベンゾグアナミン骨格を有する架橋剤である、請求項1記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記(A)成分100質量部に対して、前記(B)成分が1~50質量部であり、前記(C)成分が0.1~50質量部である、請求項1記載の樹脂組成物。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項記載の樹脂組成物を用いてなるフィルム。
【請求項7】
下記式(1)によるRが、0.93~2.00MPaである、請求項6記載のフィルム。
R=α・ε/2 (1)
式中、αは降伏強度(単位:MPa)であり、εは降伏ひずみである。
【請求項8】
イエローインデックスが、0以上3.0以下である、請求項6記載のフィルム。
【請求項9】
請求項6に記載のフィルムを備えた、ディスプレイデバイス。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物、フィルム及びディスプレイデバイスに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
フォルダブルデバイスは、スマートフォンやタブレット等の携帯情報端末の携帯性をさらに高めるため、最近注目を集めている。このようなフォルダブルデバイスを構成するディスプレイに用いられるカバーウィンドウ等の部材としては、従来、ガラスが用いられていた。しかしながら、ガラスは剛直な材料であり、柔軟性の点から、ポリマーを用いたフィルムが用いられている。
【0003】
ポリマーフィルムには、柔軟性のみならず、優れた機械特性及び優れた光学的特性を備えることが求められている。このような要求に応えるため、例えば、特許文献1では、樹脂成分と繊維状アルミナフィラーを含む樹脂組成物であって、前記樹脂成分は、イミド構造とアミド構造を有する樹脂を含み、前記繊維状アルミナフィラーは、樹脂組成物中において、平均繊維径が4~30nmで、かつ平均繊維長が200~4,000nmの状態で分散されている樹脂組成物からなるポリマーフィルムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2021/221118号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ポリマーフィルムには、フォルダブルデバイスで想定されている繰り返し折り畳んだり、折り畳んだ状態で長時間保持したりした場合にも、フィルム表面に圧迫痕や屈曲痕(以下、「折り畳み痕」)が生じ難いことが求められている。
この点、特開2022-135876号公報では、ポリイミドフィルムの外力による物理的変形に対する復元力の改善のため、フィルムのリジリエンスを制御することが開示されている。特許文献1のポリマーフィルムは機械特性に優れるものの、リジリエンスの点で改善の余地があった。
【0006】
また、ディスプレイに用いられるポリマー材料としては無色透明性、特に黄色度が低いことも要求される。
そのため、折り畳み痕が生じることを抑制可能とするためにリジリエンスが大きく、かつ黄色度も低いポリマーフィルムが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討し、ポリアミドイミド樹脂及びポリアミド樹脂から選ばれる1種以上の樹脂を含む、樹脂組成物に、熱反応性架橋剤を配合することによって当該樹脂組成物を用いて得られるフィルムのリジリエンスを向上可能なことを見出した。しかしながら、樹脂組成物がさらに繊維状アルミナフィラーを含む場合には、熱反応性架橋剤の種類によっては当該樹脂組成物を用いて得られるフィルムの黄色度が大きく増大してしまう場合があった。本発明者らは、黄色度低減のためさらに鋭意検討し、熱反応性架橋剤としてメチロール基及びアルコキシメチル基から選ばれる1種以上の官能基を2個以上含む架橋剤を配合することによって、当該樹脂組成物を用いて得られるフィルムが、良好なリジリエンスを維持しつつ、低い黄色度を有することを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
本発明の要旨構成は、以下のとおりである。
[1]ポリアミドイミド樹脂及びポリアミド樹脂から選ばれる1種以上の樹脂(A)、
繊維状アルミナフィラー(B)、ならびに
メチロール基及びアルコキシメチル基から選ばれる1種以上の官能基を2個以上含む架橋剤(C)を含む、
樹脂組成物。
[2]前記(A)成分が、ポリアミドイミド樹脂である、[1]の樹脂組成物。
[3]前記(B)成分が、べーマイト形又は擬べーマイト形のアルミナフィラーである、[1]又は[2]の樹脂組成物。
[4]前記(C)成分が、メラミン骨格を有する架橋剤又はベンゾグアナミン骨格を有する架橋剤である、[1]~[3]のいずれかの樹脂組成物。
[5]前記(A)成分100質量部に対して、前記(B)成分が1~50質量部であり、前記(C)成分が0.1~50質量部である、[1]~[4]のいずれかの樹脂組成物。
[6][1]~[5]のいずれかの樹脂組成物を用いてなるフィルム。
[7]下記式(1)によるRが、0.93~2.00MPaである、[6]のフィルム。
R=α・ε/2 (1)
式中、αは降伏強度(単位:MPa)であり、εは降伏ひずみである。
[8]イエローインデックスが、0以上3.0以下である、[6]又は[7]のフィルム。
[9][6]~[8]のいずれかのフィルムを備えた、ディスプレイデバイス。
【発明の効果】
【0009】
本発明の樹脂組成物によれば、良好なリジリエンスを維持しつつ、低い黄色度を有するフィルムが提供される。このフィルムは、繰り返し折り畳んだり、折り畳んだ状態で長時間保持したりしても、折り畳み痕が生じ難いものであることが期待される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
フィルムに加えられた応力とこの応力に対するフィルムのひずみとの関係を示す曲線のイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
東ソー株式会社
摺動部材
22日前
東レ株式会社
多孔質構造体
2か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
16日前
東ソー株式会社
加飾フィルム
1か月前
東ソー株式会社
加飾フィルム
1か月前
東レ株式会社
CPUソケット
1か月前
東レ株式会社
CPUソケット
1か月前
東ソー株式会社
加飾フィルム
1か月前
ユニチカ株式会社
ビスマレイミド
12日前
東ソー株式会社
ハロゲン含有ポリマー
2か月前
東レ株式会社
ポリオレフィン微多孔膜
2か月前
ユニチカ株式会社
ポリアミック酸溶液
2か月前
アイカ工業株式会社
光硬化性樹脂組成物
9日前
東ソー株式会社
ゴム組成物及び加硫ゴム
2か月前
日本製紙株式会社
樹脂組成物
1か月前
株式会社クラベ
耐摩耗性絶縁組成物及び電線
22日前
東レ株式会社
ポリプロピレン系樹脂フィルム
1か月前
住友精化株式会社
吸水性樹脂粒子の製造方法
2か月前
東ソー株式会社
クロロプレンラテックス組成物
22日前
東ソー株式会社
クロロプレンラテックス組成物
22日前
株式会社イーテック
組成物
1か月前
ユニチカ株式会社
ポリ尿素およびその製造方法
2か月前
大日精化工業株式会社
樹脂成形品
1か月前
東レ株式会社
二軸配向ポリプロピレンフィルム
18日前
東ソー株式会社
セルロース樹脂含有樹脂組成物
1か月前
東ソー株式会社
光学薄膜及び光学薄膜の製造方法
2か月前
遠東新世紀股分有限公司
防水透湿膜
2か月前
株式会社大阪ソーダ
圧電デバイス用ポリマー材料
29日前
東洋紡株式会社
熱収縮性ポリエステル系フィルム
17日前
住友化学株式会社
ブロック共重合体
1か月前
横浜ゴム株式会社
ゴム組成物およびタイヤ
17日前
東ソー株式会社
組成物、ウレタン樹脂、および塗膜
1か月前
デンカ株式会社
樹脂シート
1か月前
上野製薬株式会社
液晶ポリマー組成物
2か月前
東ソー株式会社
クロロプレン重合体ラテックス組成物
1か月前
DIC株式会社
樹脂組成物
3日前
続きを見る
他の特許を見る