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公開番号2025087366
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023201962
出願日2023-11-29
発明の名称蓄電デバイスモジュール
出願人プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社
代理人弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
主分類H01M 50/289 20210101AFI20250603BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】蓄電デバイスから介在部材への熱伝導を低くし、介在部材を介して隣り合う蓄電デバイスに熱が伝わるのを抑制できる蓄電デバイスモジュールを提供すること。
【解決手段】蓄電デバイスモジュール500は、列置された複数の蓄電デバイス1と、蓄電デバイス1同士の間に介在する介在部材520とを備え、各蓄電デバイス1は、電極体40と、これを収容する金属製のケース10とを備え、ケース10のケース外表面11は、介在部材520に接触する接触部21,22を含む。そして、接触部21,22は、多数の凸部11tを有し、これらの凸部11tの頂部11tpが介在部材520に当接して介在部材520との当接面積Sta,Stbを減少させてなる頂部当接部23,24を含む。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
列置された複数の蓄電デバイスと、
隣り合う前記蓄電デバイス同士の間に介在する介在部材と、を備え、
各々の前記蓄電デバイスは、電極体と、この電極体を収容する金属製のケースとを備え、
前記ケースは、外部に露出するケース外表面を有し、
前記ケース外表面は、前記介在部材に接触する接触部を含む
蓄電デバイスモジュールであって、
前記ケース外表面の前記接触部は、
多数の凸部を有し、これらの凸部の頂部が前記介在部材に当接して、前記介在部材との当接面積を減少させてなる頂部当接部を含む
蓄電デバイスモジュール。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
請求項1に記載の蓄電デバイスモジュールであって、
前記ケース外表面のうち、前記接触部のみに、多数の前記凸部を有する
蓄電デバイスモジュール。
【請求項3】
請求項1に記載の蓄電デバイスモジュールであって、
前記介在部材は、
隣り合う前記蓄電デバイス同士の間に配置される介在本体部と、
前記介在本体部から前記蓄電デバイスの前記接触部に向けて突出して前記接触部と接触する介在凸部と、を有し、
前記蓄電デバイスの前記ケース外表面は、
前記接触部のほかに、前記介在本体部と離間しつつ対向し、前記介在本体部との間に冷却路を構成する離間対向部を含み、
前記離間対向部も、
多数の前記凸部を有し、これらの凸部は前記冷却路に臨む表面積を増加させてなる
蓄電デバイスモジュール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の蓄電デバイスが介在部材を介して列置されてなる蓄電デバイスモジュールに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、複数の電池が、樹脂等からなる介在部材を介して列置された電池モジュールが知られている。関連する従来技術として、例えば特許文献1が挙げられる(特許文献1の図1、請求項1等を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-32581号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような電池モジュールでは、或る電池が発熱した場合、この発熱した電池の熱が介在部材を介して隣り合う電池に伝わるため、この隣り合う電池の温度も上昇してしまう。
【0005】
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであって、蓄電デバイスのケースから介在部材への熱伝導を低くし、介在部材を介して隣り合う蓄電デバイスに熱が伝わるのを抑制することができる蓄電デバイスモジュールを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)上記課題を解決するための本発明の一態様は、列置された複数の蓄電デバイスと、隣り合う前記蓄電デバイス同士の間に介在する介在部材と、を備え、各々の前記蓄電デバイスは、電極体と、この電極体を収容する金属製のケースとを備え、前記ケースは、外部に露出するケース外表面を有し、前記ケース外表面は、前記介在部材に接触する接触部を含む蓄電デバイスモジュールであって、前記ケース外表面の前記接触部は、多数の凸部を有し、これらの凸部の頂部が前記介在部材に当接して、前記介在部材との当接面積を減少させてなる頂部当接部を含む蓄電デバイスモジュールである。
【0007】
上述の蓄電デバイスモジュールでは、蓄電デバイスのケース外表面の接触部は、多数の凸部によって介在部材との当接面積を減少させた頂部当接部(頂部当接部に凸部を設けず平坦とした場合の当接面積、即ち、頂部当接部の平面積よりも、介在部材との当接面積を減少させた頂部当接部)を含んでおり、蓄電デバイスの接触部と介在部材を、小さい面積で接触させている。このため、蓄電デバイスの接触部が上述の頂部当接部を有しない場合に比して、蓄電デバイスの接触部から介在部材への熱伝導を低くすることができる。これにより、或る蓄電デバイスが発熱した場合に、この熱が介在部材を介して隣り合う蓄電デバイスに伝わるのを抑制し、この隣り合う蓄電デバイスの温度が上昇するのを抑制することができる。
【0008】
なお、「蓄電デバイス」としては、例えば、リチウムイオン二次電池、ナトリウムイオン二次電池、カルシウムイオン二次電池等の二次電池や、リチウムイオンキャパシタ等のキャパシタなどが挙げられる。
「頂部当接部」は、例えば以下の手法により形成することができる。即ち、多数の凸部を有する頂部当接部は、ケース外表面の接触部に、ショットブラスト、サンドブラスト、金属溶射など物理的な表面粗化処理や、陽極酸化、化学エッチングなどによる化学的な表面粗化処理、パルスレーザの照射によりナノオーダーの凸部を形成する表面粗化処理を施すことにより形成することができる。或いは、プレスによって、多数の凸部を有する頂部当接部を形成することもできる。
また頂部当接部は、ケース外表面の接触部の一部のみに形成されていてもよいし、接触部の全体に形成されていてもよい。またケース外表面のうち、接触部以外の部位にも、頂部当接部の多数の凸部と同様な多数の凸部が形成されていてもよい。
【0009】
「介在部材」としては、例えば、樹脂や金属からなる介在部材が挙げられる。或いは、ゴムやエラストマーなどの弾性体からなる介在部材であって、介在部材のうち頂部当接部と当接する部分は、凸部の頂部が当接することにより、凸部の頂部を覆うように凹むなどの変形をして、凸部との当接面積が増加するのを抑制できる程度の硬度を有するようにした介在部材を用いることもできる。また隣り合う蓄電デバイス同士の間に配置する介在部材は、単数でもよいし複数でもよい。
また介在部材の形態としては、板状の介在部材や、板状等の介在本体部と、この介在本体部から蓄電デバイスの接触部に向けて突出して接触部と接触する介在凸部とを有する介在部材などが挙げられる。後者の介在部材では、介在本体部と蓄電デバイスとの間に、冷却空気などの冷却媒体を流通させる冷却路を構成することもできる。
【0010】
(2)(1)に記載の蓄電デバイスモジュールであって、前記ケース外表面のうち、前記接触部のみに、多数の前記凸部を有する蓄電デバイスモジュールとすると良い。
(【0011】以降は省略されています)

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