TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025087207
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-10
出願番号
2023201708
出願日
2023-11-29
発明の名称
硫化物固体電解質、および、硫化物固体電解質の製造方法
出願人
三菱マテリアル株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01B
1/06 20060101AFI20250603BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】イオン導電率に優れ、高出力の固体電池に特に適した硫化物固体電解質、および、この硫化物固体電解質の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の硫化物固体電解質は、空間群P42/nmcに属するLGPS型の結晶構造を有し、CuKα線を用いたX線回折測定において、2θ=29.58°±1.0°のピークの半値幅が0.1以下であることを特徴とする。本発明の硫化物固体電解質の製造方法は、原料として単体硫黄を使用し、前記混合原料を120℃に加熱した際の前記混合原料全体に占める前記単体硫黄の体積比率が20%以上とされており、加熱温度をT℃とし、保持時間をh時間として、T×hが1000以上とされていることを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
空間群P42/nmcに属するLGPS型の結晶構造を有し、CuKα線を用いたX線回折測定において、2θ=29.58°±1.0°のピークの半値幅が0.1以下であることを特徴とする硫化物固体電解質。
続きを表示(約 270 文字)
【請求項2】
硫化物固体電解質の製造方法であって、
前記硫化物固体電解質を構成する各元素を含む原料を混合し、混合原料を得る原料混合工程と、前記混合原料を加熱処理して前記硫化物固体電解質を生成する生成工程と、を有し、
前記原料混合工程では、原料として単体硫黄を使用し、前記混合原料を120℃に加熱した際の前記混合原料全体に占める前記単体硫黄の体積比率が20%以上とされており、
前記生成工程では、加熱温度をT℃とし、保持時間をh時間として、T×hが1000以上とされていることを特徴とする硫化物固体電解質の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば全固体電池等に好適に用いられる硫化物固体電解質、および、硫化物固体電解質の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、リチウムイオン二次電池の電解質として、イオン導電率が高く、電解液より安全な、硫化物系の固体電解質が注目されている。
硫化物固体電解質の製造方法としては、まず原料の混合物にメカニカルミリングを行ってガラス化あるいは非晶質化させてから、その後に熱処理を行い、固相反応によって硫化物固体電解質を合成するプロセスが広く採用されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、硫化物系固体電解質の1種である硫化物ガラス及びガラスセラミックスを製造する方法として、金属リチウム、単体硫黄および単体リンの混合物をメカニカルミリングでガラス化させてから、その後で熱処理を行うプロセスが記載されている。
また、特許文献2,3には、LGPS型結晶構造の硫化物系固体電解質を製造する方法として、各種硫化物の混合物をメカニカルミリングで非晶質化させ、その後に熱処理し、固相反応によって結晶化させるプロセスが記載されている。
すなわち、電解質原料の混合物にメカニカルミリングを行うことで、含有元素を拡散、混合させ、混合物全体の化学組成を熱処理前に均一化する方法が、十分なイオン導電率を有する固体電解質の製造方法として一般的となっている。
【0004】
また、特許文献4には、結晶性硫化物系固体電解質の製造方法として、固体電解質原料に対して単体の硫黄または硫黄化合物を混合させ、その混合物を熱処理する旨が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2003-208919号公報
特許5527673号公報
特許5888609号公報
特開2023-048303号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、硫化物固体電解質を用いた全固体電池等においては、硫化物固体電解質のイオン導電率が低いと抵抗が増加してしまうことになる。特許文献1-4に記載された製造方法で製造された硫化物固体電解質では、イオン導電率が不十分であり、高出力の電池を構成する硫化物固体電解質として用いることができなかった。
【0007】
この発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、イオン導電率に優れ、高出力の固体電池に特に適した硫化物固体電解質、および、この硫化物固体電解質の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明者等が鋭意検討した結果、硫化物固体電解質の結晶性を上げることにより、イオン導電率が大幅に向上するとの知見を得た。
【0009】
本発明は、上述の知見に基づいてなされたものであって、本発明の態様1の硫化物固体電解質は、空間群P42/nmcに属するLGPS型の結晶構造を有し、CuKα線を用いたX線回折測定において、2θ=29.58°±1.0°のピークの半値幅が0.1以下であることを特としている。
【0010】
本発明の態様1の硫化物固体電解質によれば、空間群P42/nmcに属するLGPS型の結晶構造を有し、CuKα線を用いたX線回折測定において、2θ=29.58°±1.0°のピークの半値幅が0.1以下とされており、結晶性が十分に高く、イオン伝導率に優れている。よって、高出力の固体電池を構成することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
APB株式会社
二次電池
2日前
甲神電機株式会社
変流器
1か月前
APB株式会社
二次電池
1か月前
株式会社電知
組電池の製造方法
9日前
株式会社東光高岳
変圧器
23日前
株式会社東光高岳
変圧器
23日前
ローム株式会社
半導体装置
3日前
ローム株式会社
半導体装置
1か月前
ローム株式会社
チップ部品
26日前
株式会社コロナ
タッチ式操作装置
12日前
太陽誘電株式会社
コイル部品
3日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
9日前
太陽誘電株式会社
全固体電池
1か月前
トヨタ自動車株式会社
二次電池
1か月前
株式会社村田製作所
電池
3日前
日本特殊陶業株式会社
保持装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
二次電池
4日前
株式会社高田製作所
電源切替器
3日前
トヨタ自動車株式会社
集合導線
1か月前
CKD株式会社
倣い装置
19日前
トヨタ自動車株式会社
二次電池
15日前
株式会社ダイヘン
ヒューズ
12日前
株式会社不二越
ソレノイド
8日前
矢崎総業株式会社
コネクタ
4日前
ローム株式会社
半導体装置
17日前
APB株式会社
二次電池セルの製造方法
1か月前
株式会社ダイヘン
搬送装置
15日前
株式会社プロテリアル
シート状磁性部材
1か月前
株式会社不二越
ソレノイド
18日前
富士電機株式会社
半導体装置
19日前
トヨタ自動車株式会社
充電システム
1か月前
日本圧着端子製造株式会社
コネクタ
24日前
トヨタ自動車株式会社
電池昇温装置
19日前
株式会社ニフコ
構造体
2日前
株式会社AESCジャパン
二次電池
1か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
二次電池
9日前
続きを見る
他の特許を見る