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公開番号2025087188
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023201669
出願日2023-11-29
発明の名称インサート巻取り助勢装置及びインサート挿入装置
出願人株式会社ジャノメ
代理人個人
主分類B23P 19/06 20060101AFI20250603BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】インサート挿入工具の雄ネジ部によるインサートの巻取りが確実に行えるうえ、調整も容易に行うことができるインサート巻取り助勢装置を提案する。
【解決手段】インサート巻取り助勢装置1Aは、ベース10と、隙間Gをもたせた配置でベース10に設けられ少なくとも一部がベース10に対して移動可能であって隙間Gに位置したインサートiを挟持する複数の挟持部と、複数の挟持部のうちベース10に対して移動可能な可動挟持部12をベース10に固定して隙間Gを所定の長さで維持する固定部13と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
インサート挿入工具が備える回転する雄ネジ部にコイル状のインサートを螺合させるインサート巻取り助勢装置であって、
ベースと、
隙間をもたせた配置で前記ベースに設けられ、少なくとも一部が前記ベースに対して移動可能であって、前記隙間に位置した前記インサートを挟持する複数の挟持部と、
前記複数の挟持部のうち前記ベースに対して移動可能な可動挟持部を前記ベースに固定して前記隙間を所定の長さで維持する固定部と、を備えるインサート巻取り助勢装置。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記複数の挟持部は一対であって互いに対向して配置される請求項1に記載のインサート巻取り助勢装置。
【請求項3】
前記複数の挟持部は、前記ベースに対して移動不能な不動挟持部と、前記可動挟持部とで構成され、
前記不動挟持部又は前記ベースと前記可動挟持部とを連結し、前記可動挟持部を前記不動挟持部又は前記ベースに対して移動させる調整部を更に備え、
前記調整部は、作業者により操作される操作量よりも少ない移動量で前記可動挟持部を移動させる請求項1に記載のインサート巻取り助勢装置。
【請求項4】
前記一対の挟持部は、二つの前記可動挟持部で構成され、
二つの前記可動挟持部同士を連結し、作動させると双方を同時に接近移動又は双方を同時に離隔移動させるターンバックル調整部を更に備えた請求項2に記載のインサート巻取り助勢装置。
【請求項5】
前記複数の挟持部の少なくとも一部を移動させるモータを更に備え、
前記モータは、前記モータの回転軸を固定して前記固定部として機能する請求項1に記載のインサート巻取り助勢装置。
【請求項6】
前記複数の挟持部の少なくとも一部は、前記隙間に前記インサートが載置される際に前記インサートを前記隙間へ誘導する傾斜部を有する請求項1~5の何れか1項に記載のインサート巻取り助勢装置。
【請求項7】
前記インサート挿入工具と請求項1~5の何れか1項に記載のインサート巻取り助勢装置を備えたインサート挿入装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インサート挿入工具が備える回転する雄ネジ部にコイル状のインサートを螺合させるインサート巻取り助勢装置、及びインサート巻取り助勢装置を備えるインサート挿入装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
軽金属や樹脂のように比較的強度が弱い母材に対しネジによって部材を締結する場合、母材の雌ネジ部にインサートを事前に取り付けることで、ネジ締結時の母材に対する負荷を軽減し、母材の破損を防止し締結力を増加させることが可能である。例えば特許文献1には、ひし形断面の鋼線を円筒圧縮コイルバネの形状に成型してコイルの外周部に雄ネジ状の部位が設けられ内周部に雌ネジ状の部位が設けられたインサートと、このインサートを母材(ワーク)に挿入するためのインサート挿入工具が示されている。
【0003】
インサートをワークへ挿入する工程では、まず挿入工具の先端に位置するドライバビット(雄ネジ部)とインサートの内周部における雌ネジ状の部位を螺合させることでドライバビットとインサートを係合させる。そしてその状態で挿入工具をワークへ移動させ、ワークに設けた雌ネジ部にインサートを挿入しつつ挿入工具の雄ネジ部を回転させることにより、インサートの外周部における雄ネジ状の部位をワークの雌ネジ部に係合させる。その後はドライバビットを逆回転させて挿入工具をインサートから離脱させることで、ワークへのインサートの挿入が完了する。
【0004】
このようにインサート挿入工程において、まず作業者又は作業ロボットは、挿入工具のドライバビットを回転させながらインサートに接近・接触させて両者を螺合させる。一方、インサートはネジとバネの両方の性質をもつため、過大な力を付与すると変形するおそれがある。またインサート先端部にはノッチと称する凹部があり、ドライバビットの先端部にはフックと称する凸部があって、ドライバビットへのインサートの巻取りは、ノッチにフックが係合するところで完了することとしているが、このノッチとフックは微細であるため、力が過剰に作用すると、フックがノッチを乗り越えてしまい係合不良となってしまう。
【0005】
このような問題に対し、特許文献2では、インサートの外周部に対して押し当て状態と隔離状態とに切替可能であって、また押し当て力の調整を可能としたインサート供給装置が提案されている。この装置によれば、ドライバビットへのインサートの巻取りを行うときのみインサートに力を付与することができるうえ、過剰な力が付与されないように力の大きさを調整することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特公平04-038543号公報
特開2022-087907号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら特許文献2の装置では、弾性体17の変形量を変化させることで押し当て力を調節しているが、力の大きさそのものではなく、弾性体17の変形量を目視で確認するという間接的な形で調整している。また弾性体の寸法には個体差があるため、弾性体の変形量が力の大きさに直接的に対応している訳ではない。このため、押し当て力の調整は、装置毎に個別に行わなければならず、改善の余地がある。
【0008】
このような問題点に鑑み、本発明は、インサート挿入工具の雄ネジ部(ドライバビット)によるインサートの巻取りが確実に行えるうえ、調整も容易に行うことができるインサート巻取り助勢装置及びインサート挿入装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、インサート挿入工具が備える回転する雄ネジ部にコイル状のインサートを螺合させるインサート巻取り助勢装置であって、ベースと、隙間をもたせた配置で前記ベースに設けられ、少なくとも一部が前記ベースに対して移動可能であって、前記隙間に位置した前記インサートを挟持する複数の挟持部と、前記複数の挟持部のうち前記ベースに対して移動可能な可動挟持部を前記ベースに固定して前記隙間を所定の長さで維持する固定部と、を備えることを特徴とする。
【0010】
このようなインサート巻取り助勢装置は、前記複数の挟持部は一対であって互いに対向して配置されることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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