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公開番号2025087040
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023201409
出願日2023-11-29
発明の名称評価装置、評価方法および評価プログラム
出願人アズビル株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類F04B 51/00 20060101AFI20250603BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】容易に空調用ポンプの性能を評価すること。
【解決手段】本実施形態に係る評価装置100は、収集部121と作成部122と抽出部123と評価部124とを有する。収集部121は、空調用ポンプの制御データを、空調用ポンプを制御するポンプ制御装置200から収集する。作成部122は、収集部121によって収集された比較の対象となる期間における制御データに基づき、性能基準を作成する。抽出部123は、作成部122によって作成された性能基準と同一または類似の条件下での、評価の対象となる期間における制御データを抽出する。評価部124は、作成部122によって作成された性能基準と、抽出部123によって抽出された制御データとにより、空調用ポンプの性能を評価する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
空調用ポンプの制御データを、前記空調用ポンプを制御するポンプ制御装置から収集する収集部と、
前記収集部によって収集された比較の対象となる期間における前記制御データに基づき、性能基準を作成する作成部と、
前記作成部によって作成された性能基準と同一または類似の条件下での、評価の対象となる期間における前記制御データを抽出する抽出部と、
前記作成部によって作成された性能基準と、前記抽出部によって抽出された前記制御データとにより、前記空調用ポンプの性能を評価する評価部と、
を有することを特徴とする評価装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記収集部は、前記空調用ポンプの制御データとして、バイパス弁の開度と、インバータの出力と、ポンプの吐出圧力と、流量と、のいずれか一つまたは複数のデータを収集する
ことを特徴とする請求項1に記載の評価装置。
【請求項3】
前記評価部は、前記抽出部によって抽出された前記制御データにおける前記インバータの出力が、前記作成部によって作成された性能基準における前記インバータの出力よりも高い場合には、前記評価の対象となる期間における前記空調用ポンプの性能の方が、前記比較の対象となる期間における前記空調用ポンプの性能よりも低いと評価する
ことを特徴とする請求項2に記載の評価装置。
【請求項4】
前記評価部は、前記抽出部によって抽出された前記制御データにおける前記バイパス弁の開度が、前記作成部によって作成された性能基準における前記バイパス弁の開度よりも低い場合には、前記評価の対象となる期間における前記空調用ポンプの性能の方が、前記比較の対象となる期間における前記空調用ポンプの性能よりも低いと評価する
ことを特徴とする請求項2に記載の評価装置。
【請求項5】
評価装置によって実行される評価方法であって、
空調用ポンプの制御データを、前記空調用ポンプを制御するポンプ制御装置から収集する収集工程と、
前記収集工程によって収集された比較の対象となる期間における前記制御データに基づき、性能基準を作成する作成工程と、
前記作成工程によって作成された性能基準と同一または類似の条件下での、評価の対象となる期間における前記制御データを抽出する抽出工程と、
前記作成工程によって作成された性能基準と、前記抽出工程によって抽出された前記制御データとにより、前記空調用ポンプの性能を評価する評価工程と、
を含むことを特徴とする評価方法。
【請求項6】
空調用ポンプの制御データを、前記空調用ポンプを制御するポンプ制御装置から収集する収集手順と、
前記収集手順によって収集された比較の対象となる期間における前記制御データに基づき、性能基準を作成する作成手順と、
前記作成手順によって作成された性能基準と同一または類似の条件下での、評価の対象となる期間における前記制御データを抽出する抽出手順と、
前記作成手順によって作成された性能基準と、前記抽出手順によって抽出された前記制御データとにより、前記空調用ポンプの性能を評価する評価手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする評価プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、評価装置、評価方法および評価プログラムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ビル等に設置された空調用ポンプ(以下、単にポンプとも呼称)は、長時間稼働させると、インペラおよびライナーリングの摩耗や内部スケーリングが発生し、性能劣化が生じる恐れがある。そして、性能劣化等を原因として、稼働中にトラブルが発生した場合、技術者は、その現象を把握してポンプの性能を診断し、トラブルの原因を究明して解決を図らなければならない。
【0003】
ここで、ポンプの性能診断は、主に圧力や電流といった、外部の計測機械によって計測されたデータを使用して、データが示す数値の変化状況から、ポンプの劣化度合を判定することにより行われる場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-028076号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来の技術では、容易に空調用ポンプの性能を評価することができない。例えば、従来では、ポンプの稼働状態における、圧力や電流といった数値は、ポンプ配管に設置の圧力計やポンプ電動機用動力盤の電流計で計測するが、この方法では一定期間連続した計測は困難である。また、一定期間連続した計測のためには評価用の計測センサやデータ蓄積装置を新たに設置する必要があるが、これは設備維持管理者の負担となる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した課題を解決するために、本発明の評価装置は、空調用ポンプの制御データを、空調用ポンプを制御するポンプ制御装置から収集する収集部と、収集部によって収集された比較の対象となる期間における制御データに基づき、性能基準を作成する作成部と、作成部によって作成された性能基準と同一または類似の条件下での、評価の対象となる期間における制御データを抽出する抽出部と、作成部によって作成された性能基準と、抽出部によって抽出された制御データとにより、空調用ポンプの性能を評価する評価部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、容易に空調用ポンプの性能を評価することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係る評価装置を含む空調制御システムを示す図である。
図2は、実施形態に係る評価装置の構成例を示す図である。
図3は、実施形態に係る記憶部に記憶されるデータの具体例を示す図である。
図4は、実施形態に係る記憶部に記憶されるデータの具体例を示す図である。
図5は、実施形態に係る評価処理の具体例を示す図である。
図6は、実施形態に係る評価処理の具体例を示す図である。
図7は、実施形態に係る評価装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。
図8は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る評価装置、評価方法および評価プログラムの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る評価装置、評価方法および評価プログラムが限定されるものではない。
【0010】
〔1.システムの構成例〕
はじめに、本実施形態に係る評価装置100を含むシステムの概要について説明する。図1は、実施形態に係る評価装置100を含む空調制御システムを示す図である。図1は、一般的な建物における空調設備の制御系のシステムに関する図面であり、熱源機211によって調整された冷水(温水)を空調機212に供給するシステムについて示している。なお、図1中の実線は、冷水(温水)が通る配管を示している。
(【0011】以降は省略されています)

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