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公開番号
2025092804
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-23
出願番号
2023208120
出願日
2023-12-11
発明の名称
デマンドレスポンスシステム、電源制御装置、および電源制御方法
出願人
アズビル株式会社
代理人
弁理士法人山王内外特許事務所
主分類
H02J
3/32 20060101AFI20250616BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】小口需要家に対するデマンドレスポンスであって、従来よりも節電効果の高いデマンドレスポンスを実現する。
【解決手段】デマンドレスポンスシステム1は、節電を要求する旨のDR要求信号を送信するDR要求送信装置20と、蓄電池を有する小口需要家に設けられた全館空調システムを遠隔制御可能な電源制御装置30と、を含んで構成され、DR要求送信装置20は、DR要求信号を送信するDR要求送信部21を備え、電源制御装置30は、DR要求信号を受信するDR要求受信部31と、受信したDR要求信号に基づき、小口需要家に設けられた全館空調システムに供給される電力を、電力会社から供給される電力から、当該小口需要家が有する蓄電池に蓄電された電力に切り替える電源制御部36と、を備えた。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
節電を要求する旨のDR要求信号を送信するDR要求送信装置と、
蓄電池を有する小口需要家に設けられた全館空調システムを遠隔制御可能な電源制御装置と、を含んで構成されるデマンドレスポンスシステムであって、
前記DR要求送信装置は、
前記DR要求信号を送信するDR要求送信部を備え、
前記電源制御装置は、
前記DR要求信号を受信するDR要求受信部と、
前記受信したDR要求信号に基づき、前記小口需要家に設けられた全館空調システムに供給される電力を、電力会社から供給される電力から、当該小口需要家が有する蓄電池に蓄電された電力に切り替える電源制御部と、
を備えたことを特徴とするデマンドレスポンスシステム。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記蓄電池を有する小口需要家は複数あり、
前記電源制御部は、前記受信したDR要求信号に基づき、前記各小口需要家に設けられた全館空調システムのうちの少なくとも1つに供給される電力を、電力会社から供給される電力から、当該小口需要家が有する蓄電池に蓄電された電力に切り替える
ことを特徴とする請求項1記載のデマンドレスポンスシステム。
【請求項3】
前記電源制御装置は、前記各小口需要家に設けられた全館空調システムから、当該各全館空調システムの稼働状況に関する情報を取得する情報取得部を備え、
前記電源制御部は、前記情報取得部により取得された各全館空調システムの稼働状況に関する情報に基づいて選択された、少なくとも1つの全館空調システムに供給される電力を、電力会社から供給される電力から、当該小口需要家が有する蓄電池に蓄電された電力に切り替える
ことを特徴とする請求項2記載のデマンドレスポンスシステム。
【請求項4】
前記DR要求信号は、節電を要求する電力量を示す信号、および、節電を要求する期間を示す信号を含み、
前記電源制御装置は、
前記情報取得部により取得された各全館空調システムの稼働状況に関する情報に基づいて、前記期間における単位時間毎の各全館空調システムの消費電力を推定する消費電力推定部と、
前記期間の開始時刻における前記各小口需要家が有する蓄電池に充電された電力量を推定する蓄電池内電力推定部と、
前記消費電力推定部による推定結果と、前記蓄電池内電力推定部による推定結果とに基づいて、供給される電力を蓄電池に蓄電された電力に切り替える全館空調システムを前記単位時間毎に割り当てる割り当て部と、
を備え、
前記電源制御部は、前記割り当て部による割り当て結果に基づいて前記切り替えを行う
ことを特徴とする請求項3記載のデマンドレスポンスシステム。
【請求項5】
前記割り当て部は、前記単位時間の開始時刻において、蓄電池の充電率が高い小口需要家に設置されている全館空調システムに供給される電力を、優先的に蓄電池に蓄電された電力に切り替えるように割り当てを行う
ことを特徴とする請求項4記載のデマンドレスポンスシステム。
【請求項6】
前記割り当て部は、節電を要求する期間の終了時における、各小口需要家が有する蓄電池の推定充電率のばらつきが、節電を要求する期間の開始時における、各小口需要家が有する蓄電池の推定充電率のばらつきよりも小さくなるように割り当てを行う
ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のデマンドレスポンスシステム。
【請求項7】
蓄電池を有する小口需要家に設けられた全館空調システムを遠隔制御可能な電源制御装置であって、
節電を要求する旨のDR要求信号を受信するDR要求受信部と、
前記受信したDR要求信号に基づき、前記小口需要家に設けられた全館空調システムに供給される電力を、電力会社から供給される電力から、当該小口需要家が有する蓄電池に蓄電された電力に切り替える電源制御部と、
を備えたことを特徴とする電源制御装置。
【請求項8】
節電を要求する旨のDR要求信号を送信するDR要求送信装置と、
蓄電池を有する小口需要家に設けられた全館空調システムを遠隔制御可能な電源制御装置と、を含んで構成されるデマンドレスポンスシステムによる電源制御方法であって、
前記DR要求送信装置のDR要求送信部が、前記DR要求信号を送信するステップと、
前記電源制御装置のDR要求受信部が、前記DR要求信号を受信するステップと、
前記電源制御装置の電源制御部が、前記受信したDR要求信号に基づき、前記小口需要家に設けられた全館空調システムに供給される電力を、電力会社から供給される電力から、当該小口需要家が有する蓄電池に蓄電された電力に切り替えるステップと、
を有することを特徴とする電源制御方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、デマンドレスポンスシステム、電源制御装置、および電源制御方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、電力の逼迫が社会課題となっている。この課題を解決するため、昨今は、電力の需要をコントロールし、需要と供給とのバランスを調整する仕組みであるデマンドレスポンス(Demand Response:DR)が普及してきている。デマンドレスポンスでは、電力会社は電力の需要をコントロールするため、工場などの大口需要家に節電を要求し、大口需要家はこの要求に応じて節電を実行する。これにより、デマンドレスポンスでは、ピーク電力を下げ、電力の安定供給を実現する。
【0003】
一般的に、電力会社と大口需要家とは、事前に契約を締結し、電力会社は大口需要家に何らかの便宜を図る代わりに、電力逼迫時の節電を大口需要家に依頼し、大口需要家はその依頼に応える。節電を実現するのが大口需要家の場合には、上記のような仕組みが有効に働く。一方、一般住宅のような多数の小口需要家に対するデマンドレスポンスの実現に関しては、例えば非特許文献1のような取り組みが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
東京電力エナジーパートナー株式会社 2022年11月7日付プレスリリース https://www.tepco.co.jp/ep/notice/pressrelease/2022/1664095_8667.html
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
非特許文献1のような取り組みをはじめとして、小口需要家に対するデマンドレスポンスの実現に関しては、例えば以下のような方法が実現されている。
(1)予め電力を消費する機器に節電モードを設定しておき、電力会社等が節電を要求した際に、当該機器が自動的に節電モードに入るようにしておく。
(2)小口需要家は、予め電力会社に利用者登録を行い、電力会社は、小口需要家が通常の電力使用量よりも節電した場合にポイントを発行する。
しかしながら、上記(1)の方法では、エアコンなどが対象になるが、小口需要家が節電モードを解除した場合にデマンドレスポンスは無効となる仕組みとなっており、確実な使用電力量の削減にはつながらない場合がある。また、上記(2)の方法は、節電を小口需要家に自主的に協力してもらう方法であり、目標とする電力削減量が存在しないため、明確な節電効果は望めない場合がある。
【0006】
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、小口需要家に対するデマンドレスポンスであって、従来よりも節電効果の高いデマンドレスポンスを実現することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係るデマンドレスポンスシステムは、節電を要求する旨のDR要求信号を送信するDR要求送信装置と、蓄電池を有する小口需要家に設けられた全館空調システムを遠隔制御可能な電源制御装置と、を含んで構成されるデマンドレスポンスシステムであって、DR要求送信装置は、DR要求信号を送信するDR要求送信部を備え、電源制御装置は、DR要求信号を受信するDR要求受信部と、受信したDR要求信号に基づき、小口需要家に設けられた全館空調システムに供給される電力を、電力会社から供給される電力から、当該小口需要家が有する蓄電池に蓄電された電力に切り替える電源制御部と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、上記のように構成したので、小口需要家に対するデマンドレスポンスであって、従来よりも節電効果の高いデマンドレスポンスを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施の形態1に係るデマンドレスポンスシステムの構成例を示す図である。
実施の形態1に係るDR要求送信装置および電源制御装置の構成例を示すブロック図である。
実施の形態1に係るデマンドレスポンスシステムの動作例を示すフローチャートである。
実施の形態1に係る電源制御装置による消費電力の推定から割り当てまでの具体例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は実施の形態1に係るデマンドレスポンスシステム1の構成例を示す図である。デマンドレスポンスシステム1は、例えば図1に示すように、主に電力会社2において使用されるDR要求送信装置20と、サービス提供会社3において使用される電源制御装置30と、小口需要家4において使用される制御装置41とを含んで構成されている。
(【0011】以降は省略されています)
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