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公開番号2025086958
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023201263
出願日2023-11-29
発明の名称サージタンクユニット
出願人国立研究開発法人産業技術総合研究所,株式会社iFactory
代理人個人
主分類B01J 4/02 20060101AFI20250603BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】本発明は、安定した流量調整を可能にするサージタンクユニットを提供する。
【解決手段】サージタンクユニット(1)は、前工程装置(2)からの処理液を一時的に貯留する第1タンク(101)、前工程装置からの処理液を一時的に貯留する第2タンク(102)、前工程装置に接続可能に構成されて第1タンクと第2タンクとに接続される導入流路(11)、導入流路に接続されていて前工程装置からの処理液が第1タンクまたは第2タンクに導入されるときに通過する導入弁(14)、処理液が第1タンクに導入されるとき第2タンクに導入されず、第2タンクに導入されるとき第1タンクに導入されないように導入弁の動作を制御する導入制御装置(17a)、第1タンクと第2タンクとからの処理液を一時的に貯留する第3タンク(103)、後工程装置(3)に接続可能に構成されて第3タンクに接続される導出流路(13)、を有してなる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
処理液に対して前工程処理を実行する前工程装置と、前記前工程処理が実行された前記処理液に対して後工程処理を実行する後工程装置と、の間に接続されることにより、前記前工程装置から送液された前記処理液を一時的に貯留して、貯留された前記処理液を前記後工程装置に送液するサージタンクユニットであって、
前記前工程装置から送液された前記処理液を一時的に貯留する第1タンクと、
前記前工程装置から送液された前記処理液を一時的に貯留する第2タンクと、
前記前工程装置に接続可能に構成されて、前記第1タンクと前記第2タンクとに接続される導入流路と、
前記導入流路に接続されていて、前記前工程装置から送液された前記処理液が前記第1タンクまたは前記第2タンクに導入されるときに通過する導入弁と、
前記第1タンクに前記処理液が導入されるとき、前記第2タンクに前記処理液が導入されず、前記第2タンクに前記処理液が導入されるとき、前記第1タンクに前記処理液が導入されない、ように前記導入弁の動作を制御する導入制御装置と、
前記第1タンクと前記第2タンクそれぞれから送液された前記処理液を一時的に貯留する第3タンクと、
前記後工程装置に接続可能に構成されて、前記第3タンクに接続される導出流路と、
を有してなる、
ことを特徴とするサージタンクユニット。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記第1タンクと、前記第3タンクと、に接続される第1送液流路と、
前記第2タンクと、前記第3タンクと、に接続される第2送液流路と、
前記第1送液流路に接続されて、前記第1タンクに貯留された前記処理液を前記第3タンクに送液する第1送液装置と、
前記第2送液流路に接続されて、前記第2タンクに貯留された前記処理液を前記第3タンクに送液する第2送液装置と、
前記第1送液装置の動作を制御する第1送液制御装置と、
前記第2送液装置の動作を制御する第2送液制御装置と、
を有してなり、
前記第1送液制御装置は、前記第2送液装置が前記処理液を送液していないとき、前記第1送液装置に前記処理液を送液させて、
前記第2送液制御装置は、前記第1送液装置が前記処理液を送液していないとき、前記第2送液装置に前記処理液を送液させる、
請求項1記載のサージタンクユニット。
【請求項3】
前記第1送液制御装置と前記第2送液制御装置とは、
前記第1タンクに貯留された前記処理液と、前記第2タンクに貯留された前記処理液と、を分析する分析装置の分析結果を受取可能に構成されて、
前記第1送液制御装置は、前記分析装置による前記第1タンクに貯留された前記処理液の前記分析結果に基づいて、前記第1送液装置の動作を制御して、
前記第2送液制御装置は、前記分析装置による前記第2タンクに貯留された前記処理液の前記分析結果に基づいて、前記第2送液装置の動作を制御する、
請求項2記載のサージタンクユニット。
【請求項4】
前記第1送液流路に接続されて、前記第1送液流路を流れる前記処理液の比重を測定する第1質量流量計と、
前記第2送液流路に接続されて、前記第2送液流路を流れる前記処理液の比重を測定する第2質量流量計と、
を有してなる、
請求項2記載のサージタンクユニット。
【請求項5】
前記第3タンクは、
前記処理液を希釈可能な溶媒を前記第3タンクに導入する溶媒導入装置に接続されて、
前記溶媒は、前記第1質量流量計または前記第2質量流量計の測定結果に基づいて、前記第3タンクに導入される、
請求項4記載のサージタンクユニット。
【請求項6】
前記導出流路に接続されて、前記第3タンクに貯留された前記処理液を前記後工程装置に送液可能に構成される第3送液装置、
を有してなり、
前記第3タンクの容積は、前記第1タンクの容積と、前記第2タンクの容積と、よりも大きく、
前記第1送液装置の送液速度と、前記第2送液装置の送液速度とは、前記第3送液装置の送液速度よりも速い、
請求項2記載のサージタンクユニット。
【請求項7】
前記第1タンクの前記容積は、前記第2タンクの前記容積と同じである、
請求項6記載のサージタンクユニット。
【請求項8】
前記第3送液装置の動作を制御する第3送液制御装置、
を有してなり、
前記第3送液制御装置は、前記第3タンクに貯留された前記処理液が所定の量になるとき、前記第3送液装置に、前記処理液を送液させる、
請求項7記載のサージタンクユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、サージタンクユニットに関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
機能性化学製品の連続生産に用いられる生産設備では、同製品の原材料である処理液に対して特定の工程処理が実行される装置(以下「前工程装置」という。)と、次の工程処理が実行される装置(以下「後工程装置」という。)と、の間に、両装置間における処理液の流量を調整するサージタンクが接続される(例えば、非特許文献1)。
【0003】
非特許文献1に開示されたサージタンクユニット(以下「並列3槽型サージタンクユニット」という。)は、前工程装置から送液された処理液を並列に配置された3つのサージタンクに一時的に貯留して、処理液を所定の流量で後工程装置に送液する。そのため、並列3槽型サージタンクユニットは、前工程装置からの処理液を安定した流量で、連続して後工程装置へ送液する。
【0004】
並列3槽型サージタンクユニットでは、前工程装置から送液された処理液は、各サージタンクに順に貯留されて、各サージタンクから順に後工程装置へ送液される。このとき、処理液は、各サージタンクと、後工程装置と、の間に接続される配管内を送液される。各配管の設計(例えば、径、長さなど)が異なると、各配管から後工程装置へ送液される処理液の状態(例えば、流量、温度、濃度など)は、異なり得る。そこで、各配管を送液される処理液の状態を同じにするために、各配管の設計は、同じにされる。
【0005】
しかし、生産設備においてサージタンクユニットが配置される空間には制限があり、同空間内における各サージタンクの配列の自由度は、少ない。そのため、各サージタンクと、後工程装置と、の間の距離は、異なり得る。各配管の設計が異なる場合、各配管を送液される処理液の状態を同じにするためには、配管ごとの制御(例えば、流量調整)が必要となる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
Zoltan K Nagy et al., “Continuous Pharmaceutical Processing”, Springer Nature, 2020 June 10, pp.77-85
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、安定した流量調整を可能にするサージタンクユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るサージタンクユニットは、処理液に対して前工程処理を実行する前工程装置と、前工程処理が実行された処理液に対して後工程処理を実行する後工程装置と、の間に接続されることにより、前工程装置から送液された処理液を一時的に貯留して、貯留された処理液を後工程装置に送液するサージタンクユニットであって、前工程装置から送液された処理液を一時的に貯留する第1タンクと、前工程装置から送液された処理液を一時的に貯留する第2タンクと、前工程装置に接続可能に構成されて、第1タンクと第2タンクとに接続される導入流路と、導入流路に接続されていて、前工程装置から送液された処理液が第1タンクまたは第2タンクに導入されるときに通過する導入弁と、第1タンクに処理液が導入されるとき、第2タンクに処理液が導入されず、第2タンクに処理液が導入されるとき、第1タンクに処理液が導入されない、ように導入弁の動作を制御する導入制御装置と、第1タンクと第2タンクそれぞれから送液された処理液を一時的に貯留する第3タンクと、後工程装置に接続可能に構成されて、第3タンクに接続される導出流路と、を有してなる、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、安定した流量調整を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明に係るサージタンクユニットの実施の形態を示す模式図である。
図1のサージタンクユニットの導入弁を通過して前工程装置から第1タンクに処理液が導入されるときの動作を示す模式図である。
図1のサージタンクユニットの導入弁を通過して前工程装置から第2タンクに処理液が導入されるときの動作を示す模式図である。
図1のサージタンクユニットの第1送液装置が第1タンクに貯留された処理液を第3タンクに送液するときの動作を示す模式図である。
図1のサージタンクユニットの第3送液装置が第3タンクに貯留された処理液を後工程装置に送液するときの動作を示す模式図である。
図1のサージタンクユニットの導入弁を通過して前工程装置から第1タンクに処理液が導入されて、第3送液装置が第3タンクに貯留された処理液を後工程装置に送液するときの動作を示す模式図である。
図1のサージタンクユニットの第2送液装置が第2タンクに貯留された処理液を第3タンクに送液して、第3送液装置が第3タンクに貯留された処理液を後工程装置に送液するときの動作を示す模式図である。
図1のサージタンクユニットの導入弁を通過して前工程装置から第1タンクに処理液が導入されて、第3送液装置が第3タンクに貯留された処理液を後工程装置に送液するときの動作を示す模式図である。
本発明に係るサージタンクユニットの別の実施の形態を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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