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公開番号2025086443
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-09
出願番号2023200401
出願日2023-11-28
発明の名称鉄道車両
出願人日本車輌製造株式会社
代理人弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
主分類B61D 37/00 20060101AFI20250602BHJP(鉄道)
要約【課題】車側画像表示器の吊持構造を小型化かつ軽量化でき、運転席の前上方の天井部に対して、車側画像表示器を一人でも安全かつ簡単に着脱可能に設置できる鉄道車両を提供する。
【解決手段】乗客用側扉GT1を含む車両側面SSを車外側から撮影した車側画像を表示する車側画像表示器1を吊持構造2を介して運転席51の前上方の天井部2に設置した鉄道車両10である。吊持構造には、車側画像表示器を保持する保持金3と、天井部に設置され保持金と上下方向で重なり保持金が着脱可能に締結される取付箱4とを備え、保持金の上端部3aと取付箱の下端部4cには、保持金と取付箱とを締結前の状態で係止可能に形成された係止手段KSを、保持金と取付箱とを締結する締結手段TSと異なる位置に備えた。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
乗客用側扉を含む車両側面を車外側から撮影した車側画像を表示する車側画像表示器を吊持構造を介して運転席の前上方の天井部に設置した鉄道車両であって、
前記吊持構造には、前記車側画像表示器を保持する保持金と、前記天井部に設置され前記保持金と上下方向で重なり前記保持金が着脱可能に締結される取付箱とを備え、
前記保持金の上端部と前記取付箱の下端部には、前記保持金と前記取付箱とを締結前の状態で係止可能に形成された係止手段を、前記保持金と前記取付箱とを締結する締結手段と異なる位置に備えたことを特徴とする鉄道車両。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
請求項1に記載された鉄道車両において、
前記係止手段には、前記保持金の上端部又は前記取付箱の下端部の内、いずれか一方に他方側へ挿通可能に形成された爪部と、前記他方に形成された受け部とを備え、
前記爪部と前記受け部とが、前記保持金と前記取付箱との締結前に上下方向で係止し、締結後に上下方向で離脱するように形成されていることを特徴とする鉄道車両。
【請求項3】
請求項2に記載された鉄道車両において、
前記締結手段には、前記保持金の上端部又は前記取付箱の下端部の内、いずれか一方に他方側へ起立する複数の雄ネジ部と、前記他方に前記雄ネジ部を挿通した状態でネジ挿入位置からネジ締結位置まで水平移動可能に形成された長孔状の締結孔とを備え、
前記爪部は、前記雄ネジ部の前記ネジ挿入位置から前記ネジ締結位置への水平移動に伴って、前記受け部との係止位置へ移動し、前記雄ネジ部の前記ネジ締結位置から前記ネジ挿入位置への水平移動に伴って、前記受け部との離間位置へ移動することを特徴とする鉄道車両。
【請求項4】
請求項3に記載された鉄道車両において、
前記雄ネジ部は、前記保持金の上端部に上方へ向けて形成され、
前記取付箱の表壁部には、前記取付箱内に手を挿入して前記雄ネジ部に対するナット部の係脱作業ができる蓋体付きの作業孔が形成されていることを特徴とする鉄道車両。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載された鉄道車両において、
前記保持金には、前記車側画像表示器の幅方向側面に締結される側壁部を備え、
前記側壁部の下端縁から前記車側画像表示器の幅方向内方へ突出した鍔部には、前記車側画像表示器の下方に配置される光線ヨケ部が、車両上下方向へ回動可能に装着されていることを特徴とする鉄道車両。
【請求項6】
請求項1に記載された鉄道車両において、
前記取付箱は、アルミニウム板材で形成され、前記保持金は、ステンレス板材で形成されていること、
前記保持金の上端部には、前記締結手段の近傍にスペーサ部材が貼着されていることを特徴とする鉄道車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道車両に関し、より詳しくは、乗客用側扉を含む車両側面を車外側から撮影した車側画像を表示する車側画像表示器を運転席の前上方の天井部に設置した鉄道車両に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、鉄道車両の側構体には、乗客が乗り降りする乗客用側扉が設けられている。その乗客用側扉の開閉操作は、乗務員が乗客に対する安全を確認した上で行っている。一方、近年、車両運行の効率化のニーズに基づき、車両の編成数を少なくした鉄道車両では、ワンマン運転で運行する傾向にある。このワンマン運転の鉄道車両では、先頭車両の運転室にいる運転士が、乗客用側扉の開閉操作を行うと共に、その開閉操作に伴う安全確認を行うことになっている。そのため、乗客用側扉を含む車両側面を車外側から撮影した車側画像を表示する車側画像表示器(安全確認用モニタ)を、運転席の前上方の天井部に設けた鉄道車両が検討されている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
上記特許文献1には、図17、図18に示すように、運転士Mが運転を行う運転室101と、乗客が乗り降りするための乗客用側扉(図示しない)と、を備える鉄道車両100において、乗客用側扉を開閉させる際に乗客の安全確認を行うための映像が表示される車側画像表示器102を備えること、車側画像表示器102を、運転室101の天井103から吊り下げ保持する吊持構造104を備えること、吊持構造104は、車側画像表示器102を、運転士Mが運転姿勢の状態にあるときに運転士Mの視界の上方に映像が位置する第1位置と、第1位置とは異なる第2位置と、の間で移動させることが可能な位置変更手段105(例えば、蝶番)を備える鉄道車両100が開示されている。
【0004】
具体的には、吊持構造104は、天井103に固定された支柱104aと、一端が支柱104aに締結された蝶番105と、蝶番105の他端に締結された回転部材104bと、回転部材104bに接続され車側画像表示器102を保持する保持金104cと、車側画像表示器102を第1位置に固定する位置決め部材104dとを備えている。位置決め部材104dは、保持金104cに締結され、車側画像表示器102の第1位置にて天井103と固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-92663号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に記載された鉄道車両100では、運転室101の天井103から吊り下げ保持する吊持構造104は、車側画像表示器102を、運転士Mが運転姿勢の状態にあるときに運転士Mの視界の上方に映像が位置する第1位置と、第1位置とは異なる第2位置と、の間で移動させることが可能な位置変更手段105(例えば、蝶番)を備えるので、車側画像表示器102を保持する吊持構造104が大きく複雑な構造となり、その重量も重くなるという問題があった。
【0007】
また、鉄道車両の運転室101には、各種計器や操作機器が数多く配設されて、スペースも狭いので、吊持構造104に保持された車側画像表示器102を、天井103に設置する作業を一人で行う必要がある。その場合、狭い場所で、大きく重い吊持構造104及び車側画像表示器102を片手で支持しながら、もう片方の手でボルト、ナット等の締結作業を行わなければならないが、その様な一人作業は容易でないという問題があった。
【0008】
また、車側画像表示器102を天井103に設置する作業は、狭小部における上向きの作業であり、一人で行う必要がある。そのため、車側画像表示器102は、一人でも安全かつ簡単に着脱できることが望ましい。
【0009】
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、車側画像表示器の吊持構造を小型化かつ軽量化でき、運転席の前上方の天井部に対して、車側画像表示器を一人でも安全かつ簡単に着脱可能に設置できる鉄道車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明に係る鉄道車両は、以下の構成を備えている。
(1)乗客用側扉を含む車両側面を車外側から撮影した車側画像を表示する車側画像表示器を吊持構造を介して運転席の前上方の天井部に設置した鉄道車両であって、
前記吊持構造には、前記車側画像表示器を保持する保持金と、前記天井部に設置され前記保持金と上下方向で重なり前記保持金が着脱可能に締結される取付箱とを備え、
前記保持金の上端部と前記取付箱の下端部には、前記保持金と前記取付箱とを締結前の状態で係止可能に形成された係止手段を、前記保持金と前記取付箱とを締結する締結手段と異なる位置に備えたことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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