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公開番号2025085949
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-06
出願番号2023199672
出願日2023-11-27
発明の名称流量制御弁
出願人愛三工業株式会社
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類F16K 17/04 20060101AFI20250530BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】流量制御弁に備えられるアンダーカット部を有するシール部材の成形時の離型性を向上する。
【解決手段】通路33を有するハウジング31と、通路33の途中に設けられたバルブシート37と、軸方向の移動によりバルブシート37を開閉する弁体51と、バルブシート37と弁体51との間に設けられかつ閉弁時において両部材間をシールするシール部材70と、を備える。シール部材70は、弁体51に装着されたベース部72と、ベース部72の表面から突出された円錐筒状のシールリップ73と、を有する。ベース部72の表面には、シールリップ73の内周面に連続する凹部74が形成される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
流体の通路を有するハウジングと、
前記通路の途中に設けられた円環状の弁座部材と、
軸方向の移動により前記弁座部材を開閉する弁部材と、
前記弁座部材と前記弁部材との間に設けられかつ閉弁時において両部材間をシールする弾性体からなる円環状のシール部材と、
を備えており、
前記シール部材は、前記両部材のうちの一方の部材に装着された円環状のベース部と、前記ベース部の表面から軸方向内方に向けて斜めに突出された円錐筒状のシールリップと、を有しており、
前記シールリップは、前記弁部材の開弁時には前記両部材のうちの他方の部材から離間しかつ前記弁部材の閉弁時には前記他方の部材に弾性的に接触する、流量制御弁であって、
前記ベース部の表面には、前記シールリップの内周面に連続する内壁面を有しかつ周方向に連続する円環状の凹部が形成されている、流量制御弁。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
請求項1に記載の流量制御弁であって、
前記シールリップは、基端側から先端側に向かって断面先細り状に形成されている、流量制御弁。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の流量制御弁であって、
前記凹部の内壁面は、前記シールリップの内周面と滑らかに連続する断面円弧状の凹曲面を有する、流量制御弁。
【請求項4】
請求項3に記載の流量制御弁であって、
前記凹曲面と前記ベース部の表面とは、断面円弧状の凸曲面により滑らかに連続されている、流量制御弁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示の技術は、主として車両に搭載される蒸発燃料処理装置に用いられる流量制御弁に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
蒸発燃料処理装置には、密閉状態での燃料タンク内の圧力を適正圧力に保つために、燃料タンク内の圧力が所定の正圧値以上である場合に開弁する正圧リリーフ弁と、燃料タンク内の圧力が所定の負圧値以下である場合に開弁する負圧リリーフ弁と、を備えたものがある(特許文献1参照)。なお、特許文献1における正圧リリーフ弁が本明細書でいう流量制御弁に相当する。
【0003】
図9は従来例にかかるシール部材を示す断面図である。図9に示すように、弾性体からなる円環状のシール部材170は、弁部材151の閉弁時において弁座部材(不図示)との間をシールする。シール部材170は、弁部材151に装着された円環板状のベース部172と、ベース部172の表面(図9において下面)から軸方向内方に向けて斜めに突出された円錐筒状のシールリップ173と、を有する。シールリップ173は、略一定の肉厚173T、リップ角度173θ、リップ中心長さ173L、無理抜き幅173Wを有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-121791号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来例のシール部材170の成形時において、シールリップ173の内周側空間部がアンダーカット部173Uとなるため、シールリップ173を無理に変形させて金型から離型する無理抜き成形が行われる。しかし、離型の際に、シールリップ173にちぎれや欠肉等の成形不良を生じやすく、離型性が悪いという問題があった。
【0006】
本明細書に開示の技術が解決しようとする課題は、流量制御弁に備えられるアンダーカット部を有するシール部材の成形時の離型性を向上することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本明細書が開示する技術は次の手段をとる。
【0008】
第1の手段は、流体の通路を有するハウジングと、前記通路の途中に設けられた円環状の弁座部材と、軸方向の移動により前記弁座部材を開閉する弁部材と、前記弁座部材と前記弁部材との間に設けられかつ閉弁時において両部材間をシールする弾性体からなる円環状のシール部材と、を備えており、前記シール部材は、前記両部材のうちの一方の部材に装着された円環状のベース部と、前記ベース部の表面から軸方向内方に向けて斜めに突出された円錐筒状のシールリップと、を有しており、前記シールリップは、前記弁部材の開弁時には前記両部材のうちの他方の部材から離間しかつ前記弁部材の閉弁時には前記他方の部材に弾性的に接触する、流量制御弁であって、前記ベース部の表面には、前記シールリップの内周面に連続する内壁面を有しかつ周方向に連続する円環状の凹部が形成されている、流量制御弁である。
【0009】
第1の手段によると、流量制御弁に備えられるアンダーカット部を有するシール部材のベース部の表面に、シールリップの内周面に連続する内壁面を有しかつ周方向に連続する円環状の凹部が形成されている。したがって、凹部の深さ相当分、シールリップのリップ中心長さが延長される分、シールリップの柔軟性すなわち可撓性が向上する。これにより、シール部材の成形時の離型性を向上することができる。
【0010】
第2の手段は、第1の手段の流量制御弁であって、前記シールリップは、基端側から先端側に向かって断面先細り状に形成されている、流量制御弁である。
(【0011】以降は省略されています)

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