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公開番号2025092999
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-23
出願番号2023208464
出願日2023-12-11
発明の名称電動ポンプ
出願人愛三工業株式会社
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類F04C 2/10 20060101AFI20250616BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】ロータのロータ軸を不要にして電動ポンプの軸方向における寸法減少を図る。
【解決手段】アキシャルギャップモータを使用した電動ポンプであって、ロータは、内歯歯車式のアウターロータ430と外歯歯車式のインナーロータ450とを備え、アウターロータ430は、ステータと同軸、かつ径方向に変位不能な状態でロータ収容室に収容されており、インナーロータ450は、径方向に変位不能、かつアウターロータ430の中心軸線に対して偏心した状態で、そのアウターロータ430の内歯歯車空間内に収容されて、アウターロータ430の内歯歯車434と部分的に噛合しており、アウターロータ430の内歯歯車434とインナーロータ450の外歯歯車453間には、空間Spが形成されており、アウターロータ430とインナーロータ450と空間Spとが一体で回転することにより、ロータ収容室内でポンプ部を構成する。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
ステータとロータとが軸方向に対向して配置されるアキシャルギャップモータを使用した電動ポンプであって、
前記ロータは、内歯歯車式のアウターロータと外歯歯車式のインナーロータとを備え、
前記アウターロータは、前記ステータと同軸、かつ径方向に変位不能な状態でロータ収容室に収容されており、
前記インナーロータは、径方向に変位不能、かつ前記アウターロータの中心軸線に対して偏心した状態で、そのアウターロータの内歯歯車空間内に収容されて、前記アウターロータの内歯歯車と部分的に噛合しており、
前記アウターロータの内歯歯車と前記インナーロータの外歯歯車間には、空間が形成されており、
前記アウターロータと前記インナーロータと前記空間とが一体で回転することにより、前記ロータ収容室内でポンプ部を構成する電動ポンプ。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
請求項1に記載された電動ポンプであって、
前記ステータは、固定側リング部、及びその固定側リング部の円周方向に等間隔で複数個設けられた突極部からなる固定側磁性体と、前記固定側磁性体のそれぞれの突極部に巻装されたコイルと、複数の前記コイルに対して予め決められた順番で通電切替が可能なコントローラとを備えており、
前記ロータのアウターロータは、前記ステータの固定側リング部と同軸に設けられたリング部、及びそのリング部の円周方向に等間隔で複数個設けられ、前記ステータの突極部に対向する突極部からなる回転側磁性体と、前記回転側磁性体の複数の突極部を囲んだ状態で前記リング部を覆う導電体とを備えており、
前記導電体は、前記回転側磁性体と同心で、前記回転側磁性体よりも一定寸法だけ大径に形成されている電動ポンプ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2のいずれかに記載された電動ポンプであって、
前記アウターロータの前記内歯歯車空間の軸方向端を塞ぐ壁部には、前記アウターロータの内歯歯車と前記インナーロータの外歯歯車間に形成された空間内の流体の一部を前記コントローラの位置に導く冷却用開口が形成されている電動ポンプ。
【請求項4】
請求項3に記載された電動ポンプであって、
前記ロータ収容室を構成するハウジングには、そのロータ収容室内に流体を供給する吸入穴と、ロータ収容室内の流体を吐出する吐出穴と形成されており、
前記吸入穴と前記吐出穴との開口面積は、前記アウターロータに形成された前記冷却用開口の開口面積の10倍以上に設定されている電動ポンプ。
【請求項5】
請求項1に記載された電動ポンプであって、
電気自動車の駆動モータを冷却可能な流体を圧送可能に構成された電動ポンプ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本技術は、ステータとロータとが軸方向に対向して配置されるアキシャルギャップモータを使用した電動ポンプに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
上記した電動ポンプに関する技術が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の電動ポンプ100は、図11、図12に示すように、ポンプ部110とモータ部120とから構成されている。ポンプ部110は、ハウジング112の中央に形成された略円筒形のポンプ室113と、ポンプ室113に連通する吸引口114,及び吐出口115とを備えている。ポンプ室113には、そのポンプ室113に対して偏心した状態で円盤状のロータ122がロータ軸123を中心に回転可能な状態で収納されている。ロータ122は、モータ部120(アキシャルギャップモータ)のロータを構成する部分であり、図11に示すように、半円分ずつN極とS極との2極に着磁されている。
【0003】
ロータ122の外周部には、0°位置と180°位置とにベーン溝(図番省略)が形成されており、それらのベーン溝にベーン124が磁力により半径方向外側に突出可能、かつ、半径方向内側の押圧力を受けてベーン溝に収納できるように装着されている。また、ポンプ部110のハウジング112の下側には、モータ部120のステータ126がロータ122と同軸に取付られている。即ち、モータ部120のステータ126とロータ122とがロータ軸123によって同軸になるように連結されている。ステータ126は、磁界を発生させる3個のコイル127と、バックヨーク128と、コイル127を予め決められた順番で通電させる電気回路部129とから構成されている。これにより、コイル127で発生した磁束と、ロータ122の永久磁石との働きによりロータ122がロータ軸123を中心に回転して、電動ポンプ100が駆動される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-51611号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した電動ポンプ100のポンプ部110を構成するロータ122と、モータ部120のステータ126とは、ロータ軸123によって同軸になるように連結されている。このため、図12に示すように、モータ部120のステータ126には、ロータ軸123を回転可能な状態で支持する軸受部が必要となる。このため、アキシャルギャップモータを使用することで、電動ポンプ100の軸方向(上下方向)の寸法を減少させたとしても、ステータ126側にロータ軸123の軸受部があることで電動ポンプ100の軸方向における寸法減少には限界がある。
【0006】
本技術は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、モータ部のステータ側のロータ軸の軸受部を不要にして電動ポンプの軸方向における寸法減少を図ることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した課題は、各技術によって解決される。第1の技術は、ステータとロータとが軸方向に対向して配置されるアキシャルギャップモータを使用した電動ポンプであって、前記ロータは、内歯歯車式のアウターロータと外歯歯車式のインナーロータとを備え、前記アウターロータは、前記ステータと同軸、かつ径方向に変位不能な状態でロータ収容室に収容されており、前記インナーロータは、径方向に変位不能、かつ前記アウターロータの中心軸線に対して偏心した状態で、そのアウターロータの内歯歯車空間内に収容されて、前記アウターロータの内歯歯車と部分的に噛合しており、前記アウターロータの内歯歯車と前記インナーロータの外歯歯車間には、空間が形成されており、前記アウターロータと前記インナーロータと前記空間とが一体で回転することにより、前記ロータ収容室内でポンプ部を構成する。
【0008】
上記技術によると、アキシャルギャップモータのロータを構成するアウターロータは、ステータと同軸、かつ径方向に変位不能な状態でロータ収容室に収容されている。即ち、アウターロータは、ロータ収容室に収容されることで、従来のように、ステータと同軸に保持するためのロータ軸が不要になる。また、前記ロータを構成するインナーロータは、半径方向外側に変位不能、かつアウターロータの中心軸線に対して偏心した状態で、そのアウターロータの内歯歯車空間内に収容されて、前記アウターロータの内歯歯車と部分的に噛合している。このため、インナーロータは、アウターロータに対して相対回転が不能でそのアウターロータと一体で回転するようになる。このように、アキシャルギャップモータのステータ側にロータ軸の軸受部を設ける必要がなくなるため、電動ポンプの軸方向における寸法減少を図ることができる。
【0009】
第2の技術によると、ステータは、固定側リング部、及びその固定側リング部の円周方向に等間隔で複数個設けられた突極部からなる固定側磁性体と、前記固定側磁性体のそれぞれの突極部に巻装されたコイルと、複数の前記コイルに対して予め決められた順番で通電切替が可能なコントローラとを備えており、ロータのアウターロータは、前記ステータの固定側リング部と同軸に設けられたリング部、及びそのリング部の円周方向に等間隔で複数個設けられ、前記ステータの突極部に対向する突極部からなる回転側磁性体と、前記回転側磁性体の複数の突極部を囲んだ状態で前記リング部を覆う導電体とを備えており、前記導電体は、前記回転側磁性体と同心で、前記回転側磁性体よりも一定寸法だけ大径に形成されている。
【0010】
上記技術によると、ステータのコイルで発生した磁束は、ステータの固定側磁性体の突極部からアウターロータの回転側磁性体の突極部を通るようになる。これにより、アウターロータの導電体には、回転側磁性体の突極部を囲むように渦電流が流れる。この結果、磁束と渦電流間でアウターロータを回転させる方向に力が生じる。ここで、アウターロータの導電体は、前記回転側磁性体と同心で、前記回転側磁性体よりも一定寸法だけ大径に形成されている。このため、回転側磁性体の突極部を囲むように渦電流が流れ易くなる。
(【0011】以降は省略されています)

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