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公開番号2025092961
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-23
出願番号2023208398
出願日2023-12-11
発明の名称弁装置
出願人愛三工業株式会社
代理人弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
主分類F16K 1/06 20060101AFI20250616BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】弁座が駆動部と一体に構成される弁装置において、弁座の下流側流路の圧損を低減し、弁体の開閉時に駆動部の内部空間の圧縮による弁体の応答性悪化を抑制すること。
【解決手段】弁装置1は、複数の流路21,221,222を含む流路ハウジング11と、流路ハウジング11の流路221,222を開閉する弁部6と、弁部6を駆動するアクチュエータ15とを備える。弁部6は、弁座121,122、弁体131,132、弁軸14及び圧縮スプリング37を含む。流路ハウジング11の流路221には、弁座121を含む流路アダプタ41が配置される。流路アダプタ41は、弁座121と一体に設けられ、内流路45を形成すると共に弁軸14を挿通する挿通孔42aを有する内流路壁42と、流路ハウジング11と係合可能な係合部43と、内流路壁42と係合部43を繋ぐ接続壁44とを含む。内流路壁42のアクチュエータ15の側には、内流路壁42と接続壁44との間にアダプタ空間46が設けられる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の流路を含む流路部材と、
前記流路部材の前記流路を開閉するための弁部と、
前記弁部を駆動するために流路部材に固定された駆動部と
を備えた弁装置において、
前記弁部は、
前記流路部材の前記流路に設けられ、弁孔を中央部に有する弁座と、
前記弁座に対し着座及び離間することにより前記弁孔を開閉する弁体と、
前記弁体を前記弁座に対し軸方向へ移動させるために前記弁体に接続される弁軸と、
前記弁軸と共に前記弁体を前記弁座に着座させる方向又は前記弁座から離間する方向へ付勢するための付勢部材と
を備え、
前記駆動部は、
前記弁軸と同軸に接続され前記弁軸と共に移動可能な可動コアと、
前記可動コアに対し同軸上に対向し、前記流路部材に対し固定される固定コアと、
前記可動コア及び前記固定コアを囲繞するように設けられ、ボビンにコイルが巻装さ れてなるコイル組立部品と、
前記コイルを覆って前記コイル組立部品にモールド結合されると共に前記コイルに繋 がる端子を配置したカプラが一体に設けられるコイル封止部材と
を備え、
前記流路部材の前記流路には、前記弁座を含む流路アダプタが配置され、
前記流路アダプタは、前記弁座と一体に設けられ、内流路を形成すると共に前記弁軸を挿通する挿通孔を有する内流路壁と、前記流路部材との係合を可能とする係合部と、前記内流路壁と前記係合部との間を繋ぐ接続壁とを含み、
前記内流路壁の前記駆動部に面する側には、前記内流路壁と前記接続壁との間に所定のアダプタ空間が設けられる
ことを特徴とする弁装置。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
請求項1に記載の弁装置において、
前記アダプタ空間は、前記駆動部とは反対側に延在するポケット部を有し、
前記ポケット部を形成する前記接続壁には、前記流路部材の前記流路に連通する連通孔が設けられる
ことを特徴とする弁装置。
【請求項3】
請求項1に記載の弁装置において、
前記可動コアには、前記固定コアとの間のコア空間と前記アダプタ空間とを連通する呼吸孔が設けられる
ことを特徴とする弁装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載の弁装置において、
前記流路部材は、前記駆動部の側に通じる第1流路と、前記駆動部とは反対側に通じる第2流路とを備え、
前記弁軸は、径方向に拡径する拡径部を有し、
前記拡径部は、前記弁部により少なくとも前記第1流路が開かれるときに、前記挿通孔の内周面に摺動可能に支持される
ことを特徴とする弁装置。
【請求項5】
請求項4に記載の弁装置において、
前記拡径部は、前記第1流路が閉じられるときに前記挿通孔を開口するように設けられる
ことを特徴とする弁装置。
【請求項6】
請求項5に記載の弁装置において、
前記内流路壁には、前記挿通孔の前記アダプタ空間の側の開口周囲の少なくとも一部に、前記駆動部の側へ延在するガイド壁が設けられる
ことを特徴とする弁装置。
【請求項7】
請求項1乃至3のいずれかに記載の弁装置において、
前記駆動部は、前記流路部材に対し、前記弁軸の周方向において複数の向きに配置可能に構成される
ことを特徴とする弁装置。
【請求項8】
請求項1乃至3のいずれかに記載の弁装置において、
前記弁装置は、電動車に搭載される冷却系に使用される
ことを特徴とする弁装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この明細書に開示される技術は、流路における流体の流れを調整する弁装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種の技術として、例えば、下記の特許文献1に記載される「弁装置」が知られている。図15には、この弁装置を断面図により示す。この弁装置は、概略的には、開閉弁(弁部)61と、ソレノイド(駆動部)62とを備える。
【0003】
弁部61は、弁ハウジング(流路ハウジング)63と、流路ハウジング63の中に形成される弁室64に臨み、弁孔65aを中央部に開口させて同ハウジング63の中に配置される弁座65と、弁室64に収納され、弁座65に着座することで弁孔65aを閉鎖し、弁孔65aを開放する側にばね66により付勢される弁体67と、弁孔65aを軸方向移動可能に貫通して弁体67に連接される弁軸68とを含む。
【0004】
駆動部62は、弁軸68に同軸に連接される可動コア69と、可動コア69に同軸上で対向する固定コア70と、可動コア69及び固定コア70を囲繞するボビン71にコイル72が巻装されて成るコイル組立体73と、コイル組立体73を覆うように有底円筒状に形成され、固定コア70に磁気的に結合され、流路ハウジング63に結合されるソレノイドハウジング74と、同ハウジング74の閉塞端との間にコイル組立体73を挟んで同ハウジング74に磁気的に結合されるエンドプレート75とを含む。
【0005】
この弁装置は、更に、モールド封止体76を備える。モールド封止体76は、弁座形成部材77と、コイル封止部78とが一体に連接されて構成される。弁座形成部材77は、第1仕切り壁77aと第2仕切り壁77bとが複数の支持壁77cを介して一体に形成される。第1仕切り壁77aは、流路ハウジング63との間に弁室64を形成して同ハウジング63に嵌合され、弁孔65a及び弁孔65aの弁室側の開口端を囲む弁座65を構成する。第2仕切り壁77bは、弁孔65aに常時通じる空間79を第1仕切り壁77aとの間に形成して流路ハウジング63に嵌合される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2003-232460号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、特許文献1に記載された弁装置は、コイル組立体73(駆動部62)と弁座形成部材77を一体的に形成する技術であるが、弁座65の下流側の空間79に弁座65を支持する複数の支持壁77cが配置されるので、それら支持壁77cが流体の流れを阻害し、流路内の圧損となっていた。また、ソレノイドハウジング74の中の空間(コア空間)の容積が小さく、空間的余裕が少なかった。そのため、弁体67の開閉時には、可動コア69の移動に伴いコア空間が圧縮されると、その内圧が上昇して弁体67の応答性を損なう懸念があった。
【0008】
この開示技術は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、弁座が駆動部と一体に構成される弁装置において、弁座下流側の流路中の圧損を低減すると共に、弁体の開閉時に駆動部内空間の圧縮による弁体の応答性の悪化を抑制することを可能にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の技術は、複数の流路を含む流路部材と、流路部材の流路を開閉するための弁部と、弁部を駆動するために流路部材に固定された駆動部とを備えた弁装置において、弁部は、流路部材の流路に設けられ、弁孔を中央部に有する弁座と、弁座に対し着座及び離間することにより弁孔を開閉する弁体と、弁体を弁座に対し軸方向へ移動させるために弁体に接続される弁軸と、弁軸と共に弁体を弁座に着座させる方向又は弁座から離間する方向へ付勢するための付勢部材とを備え、駆動部は、弁軸と同軸に接続され弁軸と共に移動可能な可動コアと、可動コアに対し同軸上に対向し、流路部材に対し固定される固定コアと、可動コア及び固定コアを囲繞するように設けられ、ボビンにコイルが巻装されてなるコイル組立部品と、コイルを覆ってコイル組立部品にモールド結合されると共にコイルに繋がる端子を配置したカプラが一体に設けられるコイル封止部材とを備え、流路部材の流路には、弁座を含む流路アダプタが配置され、流路アダプタは、弁座と一体に設けられ、内流路を形成すると共に弁軸を挿通する挿通孔を有する内流路壁と、流路部材との係合を可能とする係合部と、内流路壁と係合部との間を繋ぐ接続壁とを含み、内流路壁の駆動部に面する側には、内流路壁と接続壁との間に所定のアダプタ空間が設けられることを趣旨とする。
【0010】
上記技術の構成によれば、複数の流路を含む流路部材、流路を開閉する弁部及び弁部を駆動するために流路部材に固定された駆動部を備えた弁装置において、流路部材の流路には、弁座を含む流路アダプタが配置される。流路アダプタは、弁座と一体をなし内流路と弁軸の挿通孔を有する内流路壁と、流路部材と係合可能な係合部と、内流路壁と係合部を繋ぐ接続壁とを含む。従って、流路アダプタが係合部を介して流路部材に係合することで、弁座が駆動部と一体に構成される。また、流路部材の流路形状にかかわらず、内流路が抵抗の少ない流路に形成可能となる。更に、内流路壁と接続壁との間に設けられるアダプタ空間により駆動部の側の内部空間に通じる容積が拡大される。
(【0011】以降は省略されています)

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