TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025086125
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-06
出願番号
2023199961
出願日
2023-11-27
発明の名称
燃料電池システム
出願人
愛三工業株式会社
代理人
弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
主分類
H01M
8/04701 20160101AFI20250530BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】システム全体を小型化しながら、燃料電池の温度を調整できる燃料電池システムを提供すること。
【解決手段】本開示の一態様は、燃料電池システム1において、エア供給通路51に設けられ、エアの流量を調整する供給側エアバルブ63と、エアオフガス排出通路52に設けられ、FCスタック11からエアオフガスを吸引する排出側ブロア72と、供給側エアバルブ63と排出側ブロア72を制御する制御部14と、を有し、制御部14は、FCスタック11の温度が目標温度範囲TTよりも高い場合には、供給側エアバルブ63の開度を、FCスタック11の発電時にFCスタック11の温度が目標温度範囲TT内にあるときの開度よりも小さくすることで、FCスタック11を冷却する冷却制御を行う。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
燃料ガスと酸化剤ガスの供給を受けて発電する燃料電池と、
前記燃料電池に前記酸化剤ガスを供給するガス供給通路と、
前記燃料電池から発電に使用されなかった前記酸化剤ガスである酸化剤オフガスが排出されるオフガス排出通路と、
前記ガス供給通路に設けられ、前記酸化剤ガスの流量を調整する供給側バルブと、
前記オフガス排出通路に設けられ、前記燃料電池から前記酸化剤オフガスを吸引する吸引部と、
前記供給側バルブと前記吸引部を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、前記燃料電池の温度が所定の温度範囲よりも高い場合には、前記供給側バルブの開度を、前記燃料電池の発電時に前記燃料電池の温度が前記所定の温度範囲内にあるときの開度よりも小さくすることで、前記燃料電池を冷却する冷却制御を行うこと、
を特徴とする燃料電池システム。
続きを表示(約 550 文字)
【請求項2】
燃料ガスと酸化剤ガスの供給を受けて発電する燃料電池と、
前記燃料電池に前記酸化剤ガスを供給するガス供給通路と、
前記燃料電池から発電に使用されなかった前記酸化剤ガスである酸化剤オフガスが排出されるオフガス排出通路と、
前記オフガス排出通路に設けられ、前記酸化剤オフガスの流量を調整する排出側バルブと、
前記ガス供給通路に設けられ、前記燃料電池へ前記酸化剤ガスを吐出する吐出部と、
前記排出側バルブと前記吐出部を制御する制御部と、を有し、
前記制御部は、前記燃料電池の温度が所定の温度範囲よりも低い場合には、前記排出側バルブの開度を、前記燃料電池の発電時に前記燃料電池の温度が前記所定の温度範囲内にあるときの開度よりも小さくすることで、前記燃料電池を暖機する暖機制御を行うこと、
を特徴とする燃料電池システム。
【請求項3】
請求項1または2の燃料電池システムにおいて、
前記制御部は、前記冷却制御または前記暖機制御を行うときには、前記吸引部または前記吐出部の回転数を、前記燃料電池の発電時に前記燃料電池の温度が前記所定の温度範囲内にあるときの回転数よりも上げること、
を特徴とする燃料電池システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、燃料ガスと酸化剤ガスの供給を受けて発電する燃料電池を有する燃料電池システムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、燃料電池の各セル(各燃料電池単電池)間に冷却通路(冷却気体スロット)を設け、この冷却通路に冷却ファンにより冷却気体を流すことで燃料電池を冷却する空冷式の燃料電池が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-32707号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示される燃料電池は、燃料電池の各セル間に冷却通路を設け、さらに、この冷却通路に冷却気体を流すための冷却ファンも設けるため、燃料電池の体格が大きくなって、この燃料電池を有する燃料電池システム全体が大型化するおそれがある。特に、燃料電池の出力が大きくなると、燃料電池の発熱量が増えるため、冷却通路のサイズの拡大や冷却ファンの数の増加が必要になり、燃料電池の体格がさらに大きくなって、燃料電池システム全体がさらに大型化するおそれがある。このように、燃料電池の温度を調整する構造物を設けることにより、燃料電池の体格が大きくなって、燃料電池システム全体が大型化するおそれがある。
【0005】
そこで、本開示は上記した課題を解決するためになされたものであり、システム全体を小型化しながら、燃料電池の温度を調整できる燃料電池システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するためになされた本開示の一形態は、燃料電池システムにおいて、燃料ガスと酸化剤ガスの供給を受けて発電する燃料電池と、前記燃料電池に前記酸化剤ガスを供給するガス供給通路と、前記燃料電池から発電に使用されなかった前記酸化剤ガスである酸化剤オフガスが排出されるオフガス排出通路と、前記ガス供給通路に設けられ、前記酸化剤ガスの流量を調整する供給側バルブと、前記オフガス排出通路に設けられ、前記燃料電池から前記酸化剤オフガスを吸引する吸引部と、前記供給側バルブと前記吸引部を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記燃料電池の温度が所定の温度範囲よりも高い場合には、前記供給側バルブの開度を、前記燃料電池の発電時に前記燃料電池の温度が前記所定の温度範囲内にあるときの開度よりも小さくすることで、前記燃料電池を冷却する冷却制御を行うこと、を特徴とする。
【0007】
この態様によれば、燃料電池の温度が高い場合に、燃料電池の上流側が絞られた状態で、燃料電池からその下流側へ酸化剤オフガスが吸引されるので、燃料電池内の圧力が低下する。そのため、燃料電池内における水の沸点が下がるので、燃料電池内の水(すなわち、発電時に生成された水)が気化して気化潜熱が発生する。また、吸引部が吸引することにより、燃料電池内でガスの流れが生じる。したがって、このようにして気化潜熱とガスの流れを有効に利用することにより、燃料電池の温度を低下させて、燃料電池を冷却できる。また、燃料電池を冷却するための構造物(例えば、冷却水が流れる通路や冷却ファンなどを備える冷却系システム)について不要または小型化が可能になるので、燃料電池の体格を小さくして、燃料電池システムを小型化できる。ゆえに、燃料電池システム全体として小型化しながら、燃料電池を冷却して、燃料電池の温度を調整できる。
【0008】
上記課題を解決するためになされた本開示の他の形態は、燃料電池システムにおいて、燃料ガスと酸化剤ガスの供給を受けて発電する燃料電池と、前記燃料電池に前記酸化剤ガスを供給するガス供給通路と、前記燃料電池から発電に使用されなかった前記酸化剤ガスである酸化剤オフガスが排出されるオフガス排出通路と、前記オフガス排出通路に設けられ、前記酸化剤オフガスの流量を調整する排出側バルブと、前記ガス供給通路に設けられ、前記燃料電池へ前記酸化剤ガスを吐出する吐出部と、前記排出側バルブと前記吐出部を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記燃料電池の温度が所定の温度範囲よりも低い場合には、前記排出側バルブの開度を、前記燃料電池の発電時に前記燃料電池の温度が前記所定の温度範囲内にあるときの開度よりも小さくすることで、前記燃料電池を暖機する暖機制御を行うこと、を特徴とする。
【0009】
この態様によれば、燃料電池の温度が低い場合に、燃料電池の下流側が絞られた状態で、燃料電池の上流側から燃料電池へ酸化剤ガスが吐出されるので、燃料電池内の圧力が上昇する。そのため、燃料電池内の酸化剤ガスが圧縮されて、燃料電池の温度が上昇するので、燃料電池を暖機できる。また、燃料電池を暖機するための専用の構造物(例えば、ヒータなど)について不要または小型化が可能になるので、燃料電池の体格を小さくして、燃料電池システムを小型化できる。したがって、燃料電池システムの全体を小型化しながら、燃料電池を暖機して、燃料電池の温度を調整できる。
【0010】
上記の態様においては、前記制御部は、前記冷却制御または前記暖機制御を行うときには、前記吸引部または前記吐出部の回転数を、前記燃料電池の発電時に前記燃料電池の温度が前記所定の温度範囲内にあるときの回転数よりも上げること、が好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
愛三工業株式会社
集電体
1か月前
愛三工業株式会社
弁装置
6日前
愛三工業株式会社
集電体
17日前
愛三工業株式会社
弁装置
1か月前
愛三工業株式会社
充電装置
1か月前
愛三工業株式会社
分析試料
2日前
愛三工業株式会社
電子回路
1か月前
愛三工業株式会社
制御装置
1か月前
愛三工業株式会社
測定装置
24日前
愛三工業株式会社
サンルーム
1か月前
愛三工業株式会社
電気接続箱
1か月前
愛三工業株式会社
圧力開放弁
1か月前
愛三工業株式会社
流量制御弁
2日前
愛三工業株式会社
電池ケース
17日前
愛三工業株式会社
太陽電池付き鞄
1か月前
愛三工業株式会社
燃料電池システム
24日前
愛三工業株式会社
太陽電池付き車両
1か月前
愛三工業株式会社
太陽電池ユニット
1か月前
愛三工業株式会社
太陽電池付き車両
1か月前
愛三工業株式会社
燃料電池システム
20日前
愛三工業株式会社
燃料電池システム
2日前
愛三工業株式会社
燃料電池システム
24日前
愛三工業株式会社
流路切替システム
1か月前
愛三工業株式会社
燃料電池システム
2日前
愛三工業株式会社
太陽電池付き栽培用温室
1か月前
愛三工業株式会社
電圧変換装置及び電動車両
1か月前
愛三工業株式会社
集電体及び集電体の製造方法
20日前
愛三工業株式会社
電池ケース及びその溶接方法
17日前
愛三工業株式会社
流路切替システムの故障検出装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
電池および電池の製造方法
26日前
愛三工業株式会社
流路切替装置及び流路切替装置を備えた流体回路システム
1か月前
APB株式会社
二次電池
24日前
甲神電機株式会社
変流器
1か月前
株式会社東光高岳
変圧器
17日前
株式会社東光高岳
変圧器
17日前
株式会社電知
組電池の製造方法
3日前
続きを見る
他の特許を見る