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公開番号2025085131
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-05
出願番号2023198795
出願日2023-11-24
発明の名称延線金車取付器具及び延線金車取付方法
出願人北海道電力株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H02G 1/02 20060101AFI20250529BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】高所にある取付対象に延線金車を地上から簡単に取り付けることが可能な延線金車取付器具及び延線金車取付方法を提供する。
【解決手段】延線金車取付器具1は、電柱間に架設された既設通信ケーブルに引っ掛け可能なケーブル用フック22が設けられ、ケーブル用フック22を既設通信ケーブルに引っ掛けることで既設通信ケーブルに取り付けられる操作棒2と、操作棒2に支持され、その両端部が操作棒2から離れるように操作棒2の径方向に延びる支持部材3と、支持部材3の両端部に支持される一対の滑車4と、支持部材3に設けられた一方の滑車4から他方の滑車4に向かって掛けられた状態で移動可能に支持され、地上にいる作業者により両端部を操作可能な操作ロープ5と、操作ロープ5に取り付けられ、既設通信ケーブルに取り付ける延線金車を取り外し可能に吊り下げる吊り下げ手段6と、を備える。
【選択図】図3


特許請求の範囲【請求項1】
高所にある取付対象に取り付け可能なフックが設けられ、前記フックを前記取付対象に引っ掛けることで前記取付対象に取り付けられる操作棒と、
前記操作棒に支持され、その両端部が前記操作棒から離れるように前記操作棒の径方向に延びる支持部材と、
前記支持部材の両端部に支持される一対のロープ支持手段と、
前記支持部材に設けられた一方の前記ロープ支持手段から他方の前記ロープ支持手段に向かって掛けられた状態で移動可能に支持され、地上にいる作業者により両端部を操作可能な操作ロープと、
前記操作ロープに取り付けられ、前記取付対象に取り付ける延線金車を取り外し可能に吊り下げる吊り下げ手段と、
を備える延線金車取付器具。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記フックは、前記取付対象に前記フックが掛けられた状態で前記支持部材が前記取付対象よりも上方に配置されるように前記操作棒の先端面から離れた位置に設けられている、
請求項1に記載の延線金車取付器具。
【請求項3】
前記支持部材には、一方の前記ロープ支持手段から他方の前記ロープ支持手段に向かって延びる前記操作ロープが頂点に向かって登り、当該頂点から下るように支持する追加のロープ支持手段が設けられている、
請求項1又は2に記載の延線金車取付器具。
【請求項4】
前記支持部材は、前記操作棒に支持され、その両端部が前記操作棒から離れるように前記操作棒の径方向に延びるアーム部と、前記アーム部に接続され、前記操作棒から離れるように前記操作棒の長手方向に延びる延出部と、を備え、
前記アーム部の両端部及び前記延出部の先端部には、それぞれ前記ロープ支持手段が設けられている、
請求項3に記載の延線金車取付器具。
【請求項5】
前記ロープ支持手段は、前記操作ロープに対して転動するローラーを備える滑車である、
請求項1又は2に記載の延線金車取付器具。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の延線金車取付器具を用いて作業者が実行する延線金車取付方法であって、
前記取付対象に前記操作棒を取り付ける工程と、
前記吊り下げ手段に前記延線金車を引っ掛ける工程と、
前記操作ロープの両端部を把持しながら前記操作ロープのうち前記吊り下げ手段が支持された側と反対側を牽引することで、前記延線金車を持ち上げて前記取付対象に取り付ける工程と、
を含む延線金車取付方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、延線金車取付器具及び延線金車取付方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
既設通信ケーブルに沿って新設通信ケーブルを延線する工法として、複数の延線金車を、間隔を空けて既設通信ケーブルに取り付けた後、これらの延線金車に新設通信ケーブルを引き込む工法が用いられている。この工法では、通常、作業者が電柱を昇って既設通信ケーブルに延線金車を取り付けているが、高所作業が作業者の負担となるため、地上から延線金車を取り付ける工法が検討されている。例えば、特許文献1には、操作棒の先端に延線金車を取り付けた竿金具を持ち上げ、既設通信ケーブルに延線金車を取り付ける工法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実願昭58-188926号(実開昭60-96913号)のマイクロフィルム
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の工法では、作業者が延線金車の付いた竿金具を手で持ち上げるため、重量物である延線金車の重さに起因する曲げモーメントが作業者の手元に掛かり、作業者の負担になっている。そして、このような問題は、電柱に架設された既設通信ケーブルへの延線金車の取り付け作業を行う場合だけでなく、高所にある他の取付対象への延線金車の取り付け作業を行う場合にも存在している。
【0005】
本発明は、このような背景に基づいてなされたものであり、高所にある取付対象に延線金車を地上から簡単に取り付けることが可能な延線金車取付器具及び延線金車取付方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る延線金車取付器具は、
高所にある取付対象に取り付け可能なフックが設けられ、前記フックを前記取付対象に引っ掛けることで前記取付対象に取り付けられる操作棒と、
前記操作棒に支持され、その両端部が前記操作棒から離れるように前記操作棒の径方向に延びる支持部材と、
前記支持部材の両端部に支持される一対のロープ支持手段と、
前記支持部材に設けられた一方の前記ロープ支持手段から他方の前記ロープ支持手段に向かって掛けられた状態で移動可能に支持され、地上にいる作業者により両端部を操作可能な操作ロープと、
前記操作ロープに取り付けられ、前記取付対象に取り付ける延線金車を取り外し可能に吊り下げる吊り下げ手段と、
を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、高所にある取付対象に延線金車を地上から簡単に取り付けることが可能な延線金車取付器具及び延線金車取付方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施の形態に係る延線金車取付器具を用いて既設通信ケーブルに延線金車を取り付ける作業の様子を示す図である。
本発明の実施の形態に係る延線金車取付器具を用いた新設通信ケーブルの延線作業の様子を示す図である。
本発明の実施の形態に係る延線金車取付器具の構成を示す正面図である。
本発明の実施の形態に係る延線金車取付器具の構成の一部を拡大した側面図である。
本発明の実施の形態に係る支持部材の構成を示す斜視図である。
本発明の実施の形態に係る延線金車取付器具により吊り下げられる延線金車の構成を示す斜視図である。
本発明の実施の形態に係る延線金車取付器具を用いた延線金車取付方法の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態に係る延線金車取付器具及び延線金車取付方法を、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面では、同一又は同等の部分に同一の符号を付す。以下、ケーブルとして電柱間に架設された通信ケーブルを用いる場合を例に説明する。
【0010】
実施の形態に係る延線金車取付器具は、電柱間に新たに架設する新設通信ケーブルの延線に用いる延線金車を、当該電柱間に既に架設された既設通信ケーブルに1つずつ取り付けるための器具である。延線金車は、既設通信ケーブルに引っ掛け可能なフックを備え、フックにより既設通信ケーブルに吊り下げられた状態で新設通信ケーブルを引き込むことが可能な金属製の滑車である。電柱間に既に架設された既設通信ケーブルは、高所にある取付対象の一例である。実施の形態において「高所」との用語は、高さが地上から2メートル以上のところに限られず、地上にいる作業員が手を伸ばしても届かない程度の高いところを含むものとする。
(【0011】以降は省略されています)

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