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公開番号2025084819
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2025026594,2021126196
出願日2025-02-21,2021-07-30
発明の名称遮光材、LEDアレイ、及び、電子機器
出願人富士フイルム株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類G02B 5/22 20060101AFI20250527BHJP(光学)
要約【課題】矩形性に優れたパターンが得られる感光性転写材料の提供。
【解決手段】仮支持体と、感光性層を含む転写層と、を有し、上記感光性層が、赤外線硬化性を有し、上記感光性層の波長830nmの光に対する透過率が、0.1%以上である感光性転写材料、第1面と、上記第1面の反対側の面である第2面と、上記第1面から上記第2面まで伸びる貫通孔と、を有する樹脂層を有し、上記樹脂層の波長830nmの光に対する透過率が、0.1%以上である遮光材、並びに、上記遮光材を備えるLEDアレイ及び電子機器。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
第１面と、前記第１面の反対側の面である第２面と、前記第１面から前記第２面まで伸びる貫通孔と、を有する樹脂層を有し、
前記樹脂層の波長８３０ｎｍの光に対する透過率が、０．１％以上である
遮光材。
続きを表示（約 420 文字）【請求項２】
前記貫通孔が、前記樹脂層の厚さ方向において傾斜を有し、
前記貫通孔の側面と前記第１面とがなす傾斜角が、６０°以上である請求項１に記載の遮光材。
【請求項３】
前記第１面における前記貫通孔の大きさの平均値が、５０μｍ以下である請求項１又は請求項２に記載の遮光材。
【請求項４】
前記樹脂層の波長５５０ｎｍの光に対する光学濃度が、３．０以上である請求項１～請求項３のいずれか１項に記載の遮光材。
【請求項５】
ＬＥＤアレイ用遮光材である請求項１～請求項４のいずれか１項に記載の遮光材。
【請求項６】
請求項１～請求項５のいずれか１項に記載の遮光材を備える電子機器。
【請求項７】
請求項１～請求項５のいずれか１項に記載の遮光材を備えるＬＥＤアレイ。
【請求項８】
請求項７に記載のＬＥＤアレイを備える電子機器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、感光性転写材料、遮光材、ＬＥＤアレイ、及び、電子機器に関する。
続きを表示（約 3,100 文字）【背景技術】
【０００２】
発光ダイオード（Light Emitting Diode：ＬＥＤ）は、低電力消費であり、環境に優しいという側面から、その需要が爆発的に増加しており、照明装置、液晶ディスプレイ装置のバックライト、ディスプレイ装置にも広く適用されている。
【０００３】
また、従来の転写フィルムとしては、特許文献１に記載されたものが知られている。
特許文献１には、仮支持体と、重量平均分子量４０００～２５０００のバインダーと、組成物の全固形分量に対して０質量％を超え９質量％未満の重合開始剤と、重合性モノマーと、顔料と、を含有し、上記重合性モノマーが２官能の重合性モノマー（ノナエチレングリコールジアクリレートを除く。）を含み、重合性モノマーの全質量に対する２官能の重合性モノマーの質量の比率が５０質量％以上であり、上記顔料が、黒色顔料である、感光性樹脂組成物の固形分を含有する感光性層と、を有する転写フィルムが記載されている。
【０００４】
更に、従来のネガ型画像記録材料としては、特許文献２に記載されたものが知られている。
特許文献２には、（Ａ）酸化電位が０．４５Ｖ（ｖｓ．ＳＣＥ）以下であって、赤外線吸収性である発色団が正電荷を有するカチオン性のポリメチン色素と、（Ｂ）熱ラジカル発生剤としてのオニウム塩と、（Ｃ）ラジカル重合性化合物とを含み、赤外線の照射により記録可能なヒートモード対応ネガ型画像記録材料が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特許第６８４０１４１号公報
特許第４１５６７８４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
ミニＬＥＤ、マイクロＬＥＤ等の光学素子を基板上に複数敷き詰める際、その光による混色を抑えるため、遮光層が形成される。その遮光層は、光学素子の発光体の形状に沿って、遮光層がホール上にパターニングが形成される。これまでは、黒色インクを用いた、インクジェット、スピンコート、スリットコート等のコーティング等で作製されてきたが、黒色インク層の膜厚ムラに起因する、濃度ムラにより、外観上改善の余地があった。膜厚均一性の観点から、黒色インクをドライフィルム化し、これを転写することで、遮光層を形成することも知られている（特許文献１）。しかしながら、いずれの遮光材も、ＬＥＤ等の光学素子を発光させた際のホール端部からの光モレには改善の余地があった。本発明者は種々検討の結果、上記光モレが遮光層のパターンの矩形性と関係していることを見出した。
【０００７】
本発明の一実施形態が解決しようとする課題は、矩形性に優れたパターンが得られる感光性転写材料を提供することである。
本発明の他の一実施形態が解決しようとする課題は、矩形性に優れたパターンを有する遮光材を提供することである。
また、本発明の他の実施形態が解決しようとする課題は、上記遮光材を備えたＬＥＤアレイ、及び、電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記課題を解決するための手段には、以下の態様が含まれる。
＜１＞仮支持体と、感光性層を含む転写層と、を有し、上記感光性層が、赤外線硬化性を有し、上記感光性層の波長８３０ｎｍの光に対する透過率が、０．１％以上である
感光性転写材料。
＜２＞上記感光性層の波長５５０ｎｍの光に対する光学濃度が、３．０以上である＜１＞に記載の感光性転写材料。
＜３＞上記感光性層が、着色剤を含む＜１＞又は＜２＞に記載の感光性転写材料。
＜４＞上記着色剤が、有機顔料を含む＜３＞に記載の感光性転写材料。
＜５＞上記感光性層が、赤外線吸収剤、及び、重合開始剤を含む＜１＞～＜４＞のいずれか１つに記載の感光性転写材料。
＜６＞上記赤外線吸収剤が、赤外線吸収染料である＜５＞に記載の感光性転写材料。
＜７＞上記赤外線吸収剤が、ポリメチン色素である＜５＞又は＜６＞に記載の感光性転写材料。
＜８＞上記赤外線吸収剤の酸化電位が、０．４５Ｖ（ｖｓ．ＳＣＥ）以下である＜５＞～＜７＞のいずれか１つに記載の感光性転写材料。
＜９＞上記重合開始剤が、オニウム塩化合物である＜５＞～＜８＞のいずれか１つに記載の感光性転写材料。
＜１０＞上記オニウム塩化合物が、スルホニウム塩化合物、及び、ヨードニウム塩化合物よりなる群から選ばれた少なくとも１種の化合物である＜９＞に記載の感光性転写材料。
＜１１＞上記感光性層が、重合性化合物を更に含む＜５＞～＜１０＞のいずれか１つに記載の感光性転写材料。
＜１２＞上記重合性化合物が、２官能重合性化合物を含む＜１１＞に記載の感光性転写材料。
＜１３＞上記２官能重合性化合物の含有量が、重合性化合物の全質量に対し、５０質量％以上である＜１２＞に記載の感光性転写材料。
＜１４＞上記重合性化合物が、ビスフェノールＡ骨格を有するモノマーを含む＜１１＞～＜１３＞のいずれか１つに記載の感光性転写材料。
＜１５＞上記感光性層が、架橋性基をもつポリマーを含む＜１＞～＜１４＞のいずれか１つに記載の感光性転写材料。
＜１６＞ＬＥＤアレイ用感光性転写材料である＜１＞～＜１５＞のいずれか１つに記載の感光性転写材料。
＜１７＞第１面と、上記第１面の反対側の面である第２面と、上記第１面から上記第２面まで伸びる貫通孔と、を有する樹脂層を有し、上記樹脂層の波長８３０ｎｍの光に対する透過率が、０．１％以上である遮光材。
＜１８＞上記貫通孔が、上記樹脂層の厚さ方向において傾斜を有し、上記貫通孔の側面と上記第１面とがなす傾斜角が、６０°以上である＜１７＞に記載の遮光材。
＜１９＞上記第１面における上記貫通孔の大きさの平均値が、５０μｍ以下である＜１７＞又は＜１８＞に記載の遮光材。
＜２０＞上記樹脂層の波長５５０ｎｍの光に対する光学濃度が、３．０以上である＜１７＞～＜１９＞のいずれか１つに記載の遮光材。
＜２１＞ＬＥＤアレイ用遮光材である＜１７＞～＜２０＞のいずれか１つに記載の遮光材。
＜２２＞＜１７＞～＜２０＞のいずれか１つに記載の遮光材を備える電子機器。
＜２３＞＜２１＞に記載の遮光材を備えるＬＥＤアレイ。
＜２４＞＜２３＞に記載のＬＥＤアレイを備える電子機器。
【発明の効果】
【０００９】
本発明の一実施形態によれば、矩形性に優れたパターンが得られる感光性転写材料を提供することができる。
本発明の他の一実施形態によれば、矩形性に優れたパターンを有する遮光材を提供することができる。
また、本発明の他の実施形態によれば、上記遮光材を備えたＬＥＤアレイ、及び、電子機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
本開示に係る感光性転写材料の構成の一例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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