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公開番号2025084734
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2025005554,2021548247
出願日2025-01-15,2019-12-20
発明の名称有機電子デバイス用の組成物
出願人メルク パテント ゲーエムベーハー
代理人弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類H10K 50/12 20230101AFI20250527BHJP()
要約【課題】三重項発光(リン光)を呈するOLEDにおいても、効率、作動電圧および寿命を改善するホスト材料を提供する。
【解決手段】電子輸送性ホストと正孔輸送性ホストとを含む組成物において、電子輸送性ホストは、トリアジン-ジベンゾフラン-カルバゾール系のクラス、またはトリアジン-ジベンゾチオフェン-カルバゾール系のクラスから選択され、正孔輸送性ホストは、ビスカルバゾールのクラスから選択される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも1種の式(1)の化合物と少なくとも1種の式(2)の化合物
JPEG
2025084734000187.jpg
104
170
(式中、使用した記号および添え字は、下記の通りである:


は、それぞれの場合で同じであるかまたは異なり、CR

またはNであり、ただし、少なくとも1つのX

基はNであり;
Xは、それぞれの場合で同じであるかまたは異なり、CまたはNであり、ここで、2つの隣接するXは、式A
JPEG
2025084734000188.jpg
26
170
(式中、それぞれの場合の*は、Xに対する結合部位であり、


は、NAr

、C(R*)

、OおよびSから選択される)
の環系に結合していてもよく;
Yは、OおよびSから選択され;
Lは、それぞれの場合で同じであるかまたは異なり、単結合、または6~30個の芳香族環原子を有し、1つ以上のR

ラジカルにより置換されていてもよい芳香族環系であり;
それぞれの場合のnおよびmは、独立して0、1、2または3であり、
それぞれの場合のo、pおよびqは、独立して0、1、2、3または4であり;
それぞれの場合のAr

は、独立して5~40個の芳香族環原子を有し、1つ以上のR

ラジカルにより置換されていてもよいアリールまたはヘテロアリール基であり;


は、H、-L

-Ar

または-L

-N(Ar)

であり;


は、Ar

または-L

-N(Ar)

であり;


、L

は、それぞれの場合で同じであるかまたは異なり、単結合、または5~30個の芳香族環原子を有し、1つ以上のR

ラジカルにより置換されていてもよい芳香族もしくはヘテロ芳香族環系であり;


は、単結合、または5~30個の芳香族環原子を有し、1つ以上のR

ラジカルにより置換されていてもよい芳香族もしくはヘテロ芳香族環系であり、ここで、1つの置換基R

は、カルバゾール上の置換基R

と共に環を形成してもよく;
Ar

は、6~40個の芳香族環原子を有する芳香族環系または10~40個の芳香族環原子を有するヘテロ芳香族環系であり、これらは、1つ以上のR

ラジカルにより置換されていてもよく;
Ar

は、それぞれの場合で同じであるかまたは異なり、無置換もしくは置換9-アリールカルバゾリル、または無置換もしくは置換カルバゾール-9-イルであり、これらは、1つ以上のR

ラジカルにより置換されていてもよく、1以上の場合において、2つのR

ラジカルのそれぞれ、または1つのR

ラジカルが、1つのR

続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
式(1)におけるYがOであることを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
式(2)の前記化合物が、式(2a)~(2d)
JPEG
2025084734000189.jpg
82
170
(式中、使用した記号および添え字L

、L

、L

、Ar、Ar

、Ar

、R

、rおよびsは、請求項1において定義した通りである)
のうちの1つに合致することを特徴とする、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
前記組成物が、正孔注入材料、正孔輸送材料、正孔阻止材料、ワイドバンドギャップ材料、蛍光発光体、リン光発光体、ホスト材料、マトリックス材料、電子阻止材料、電子輸送材料および電子注入材料、n-ドーパントおよびp-ドーパントからなる群から選択される少なくとも1種のさらなる化合物を含むことを特徴とする、請求項1~3の何れか1項に記載の組成物。
【請求項5】
前記組成物が、式(1)の化合物と式(2)の化合物からなることを特徴とする、請求項1~4の何れか1項に記載の組成物。
【請求項6】
請求項1~5の何れか1項に記載の組成物と、少なくとも1種の溶媒とを含む、調合物。
【請求項7】
有機電子デバイスにおける、請求項1~5の何れか1項に記載の組成物の使用。
【請求項8】
前記有機電子デバイスが、有機集積回路(OIC)、有機電界効果トランジスタ(OFET)、有機薄膜トランジスタ(OTFT)、有機エレクトロルミネッセントデバイス、有機ソーラーセル(OSC)、有機光学検出器、および有機光受容器の群から選択されることを特徴とする、請求項7に記載の使用。
【請求項9】
請求項1~5の何れか1項に記載の少なくとも1種の組成物を、少なくとも1つの有機層に含む、有機電子デバイス。
【請求項10】
デバイスが、有機集積回路(OIC)、有機電界効果トランジスタ(OFET)、有機薄膜トランジスタ(OTFT)、有機エレクトロルミネッセントデバイス、有機ソーラーセル(OSC)、有機光学検出器、および有機光受容器の群から選択されることを特徴とする、請求項9に記載のデバイス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子輸送性ホストと正孔輸送性ホストとを含む組成物、電子デバイスにおけるその使用、および前記組成物を含む電子デバイスに関する。電子輸送性ホストは、より好ましくは、トリアジン-ジベンゾフラン-カルバゾール系のクラス、またはトリアジン-ジベンゾチオフェン-カルバゾール系のクラスから選択される。正孔輸送性ホストは、好ましくは、ビスカルバゾールのクラスから選択される。
続きを表示(約 1,700 文字)【0002】
有機半導体が機能材料として使用されている有機エレクトロルミネッセントデバイス(たとえばOLED-有機発光ダイオードまたはOLEC-有機発光電気化学セル)の構造は、以前から公知である。ここで使用される発光材料は、蛍光発光体の他に、蛍光ではなくリン光を呈する有機金属錯体が増加している。量子力学的理由から、有機金属化合物をリン光発光体として使用すると、エネルギー効率および電力効率の最大4倍の上昇が可能である。しかし、一般論として、OLEDにおいて、とりわけ三重項発光(リン光)を呈するOLEDにおいても、たとえば効率、作動電圧および寿命に関して依然として改善の必要がある。
【0003】
有機エレクトロルミネッセントデバイスの特性は、使用される発光体によってのみ決まるわけではない。ここで、同じく特に重要なのは、とりわけ使用される他の材料、たとえばホストおよびマトリックス材料、正孔阻止材料、電子輸送材料、正孔輸送材料、ならびに電子または励起子阻止材料であり、これらの中でも、とりわけホストまたはマトリックス材料である。これらの材料の改善は、エレクトロルミネッセントデバイスの明らかな改善に繋がる可能性がある。
【0004】
有機電子デバイスに使用するためのホスト材料は、当業者に周知である。「マトリックス材料」という用語も、意味するものがリン光発光体用のホスト材料である場合、先行技術において頻繁に使用される。この用語の使用は、本発明にも適用可能である。この間、蛍光電子デバイスとリン光電子デバイスの両方のための多数のホスト材料が開発されてきた。
【0005】
電子デバイス、とりわけ有機エレクトロルミネッセントデバイスの性能データを改善するさらなる手段は、2種以上の材料、とりわけホスト材料またはマトリックス材料の組合せを使用することである。
【0006】
US6,392,250B1は、OLEDの発光層における、電子輸送材料、正孔輸送材料および蛍光発光体からなる混合物の使用を開示する。この混合物の助けを借り、先行技術と比較してOLEDの寿命を改善することが可能であった。
【0007】
US6,803,720B1は、OLEDの発光層における、リン光発光体と、正孔輸送材料および電子輸送材料とを含む混合物の使用を開示する。正孔輸送材料と電子輸送材料は両方とも、有機小分子である。
【0008】
WO2015/169412によると、トリアジン-ジベンゾフラン-カルバゾール誘導体およびトリアジン-ジベンゾチオフェン-カルバゾール誘導体を、たとえば混合物に使用することが同様に可能である。記載によると、カルバゾール誘導体は、カルバゾールの窒素原子を介してジベンゾフランまたはジベンゾチオフェン基本骨格に結合していない。たとえば、E34と指定されたOLEDの製造が記載されており、これは、ホスト材料EG1、IC6およびリン光発光体TEG1を発光層に含有する。使用された化合物の構造を、以下に示す:
【0009】
JPEG
2025084734000001.jpg
43
170
【0010】
WO2015/165563によると、トリアジン-ジベンゾフラン-カルバゾール誘導体およびトリアジン-ジベンゾチオフェン-カルバゾール誘導体を、たとえば混合物に使用することが同様に可能である。カルバゾール誘導体は、化合物、たとえばインデノカルバゾールおよびインドロカルバゾールを意味するものとも理解される。記載によると、カルバゾール誘導体は、ジベンゾフラン/ジベンゾチオフェンの8位でカルバゾールの窒素原子を介してジベンゾフランまたはジベンゾチオフェン基本骨格に結合していない。トリアジン置換基は、ジベンゾフラン/ジベンゾチオフェンの4位において、直接またはリンカーを介して結合している。たとえば、E9と指定されたOLEDの製造が記載されており、これは、ホスト材料EG9、IC3およびリン光発光体TEG1を発光層に含有する。使用された化合物EG9およびIC3の構造を、以下に示す:
(【0011】以降は省略されています)

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