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公開番号2025082017
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-28
出願番号2023195200
出願日2023-11-16
発明の名称縦型ホール素子
出願人ローム株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H10N 52/00 20230101AFI20250521BHJP()
要約【課題】半導体領域を流れる検知電流の電流経路の広がりが抑制された縦型ホール素子を提供する。
【解決手段】縦型ホール素子1は、相互に対向する第1面201と第2面202で両面が定義された導電性の第1半導体層20と、第1半導体層20の第1面201の上方に配置され、底面が第1面201に対向するメサ形状の導電性半導体の第1感磁層301を備える。第1感磁層301の底面から底面に対向する上面までの少なくとも一部において、底面に平行な断面が、第1領域321と第1領域321よりも導電性が低い第2領域322に区分されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
相互に対向する第1面と第2面で両面が定義された導電性の第1半導体層と、
前記第1半導体層の前記第1面の上方に配置され、底面が前記第1面に対向するメサ形状の導電性半導体の第1感磁層と
を備え、
前記第1感磁層の前記底面から前記底面に対向する上面までの少なくとも一部において、前記底面に平行な断面が、第1領域と前記第1領域よりも導電性が低い第2領域に区分されている、縦型ホール素子。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記第1領域を挟んで前記第2領域が配置されている、請求項1に記載の縦型ホール素子。
【請求項3】
前記第2領域が絶縁性材料により構成されている、請求項1又は2に記載の縦型ホール素子。
【請求項4】
前記第1領域が、前記第2領域よりもそれぞれの不純物濃度が高い第1導電型半導体領域の第1層と第2導電型半導体領域の第2層を積層したトンネル接合領域である、請求項1又は2に記載の縦型ホール素子。
【請求項5】
前記第2領域が、前記上面から一定の範囲まで連続的に前記第1感磁層の外縁領域に形成されている、請求項1又は2に記載の縦型ホール素子。
【請求項6】
前記第2領域が、前記第1領域よりも結晶欠陥が多い領域である、請求項5に記載の縦型ホール素子。
【請求項7】
前記第1領域が、第1導電型半導体領域であり、
前記第2領域が、前記外縁領域に形成された第2導電型半導体領域と前記第1領域との間に形成された空乏層である、請求項5に記載の縦型ホール素子。
【請求項8】
前記第1領域と前記第2領域に区分された複数の部分が、前記第1感磁層の前記底面から前記上面までの間に相互に離隔して配置されている、請求項1又は2に記載の縦型ホール素子。
【請求項9】
前記第1感磁層の前記上面に配置された第1主電極と、
前記第1感磁層から離隔した位置で前記第1面の上方に配置された第2主電極と
を更に備える、請求項1又は2に記載の縦型ホール素子。
【請求項10】
前記第1主電極を挟んで前記第1感磁層の前記上面に配置された一対のホール電極を更に備え、
前記第1半導体層の前記第1面と平行な向きの磁場と、前記第1感磁層の前記第1領域を経由して前記第1主電極と前記第2主電極の間を流れる検知電流とにより発生するローレンツ力に起因するホール出力電圧を、前記ホール電極により検知可能に構成されている、請求項9に記載の縦型ホール素子。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、縦型ホール素子に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
ホール効果を利用して磁場を検知するホール素子に、基板に対して平行に通過する磁場を検知する縦型ホール素子が用いられている。縦型ホール素子では、磁場を検知するための検知電流が基板に対して垂直方向に流れる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-16863号公報
【0004】
[概要]
縦型ホール素子は、半導体領域を流れる検知電流の電流経路に広がりが生じると、感度が低下する。本開示の目的は、半導体領域を流れる検知電流の電流経路の広がりが抑制された縦型ホール素子を提供することにある。
【0005】
本開示の一態様は、相互に対向する第1面と第2面で両面が定義された導電性の第1半導体層と、第1半導体層の第1面の上方に配置され、底面が第1面に対向するメサ形状の導電性半導体の第1感磁層を備える縦型ホール素子である。第1感磁層の底面から底面に対向する上面までの少なくとも一部において、底面に平行な断面が、第1領域と第1領域よりも導電性が低い第2領域に区分されている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、第1の実施形態に係る縦型ホール素子の構造を示す模式的な断面図である。
図2は、第1の実施形態に係る縦型ホール素子の第1感磁層の構造を示す模式的な平面図である。
図3は、第1の実施形態に係る縦型ホール素子の動作を説明するための模式的な斜視図である。
図4は、第1の実施形態に係る縦型ホール素子による磁場の誤った検知の防止を説明するための模式図である。
図5は、感磁層モデルの構造を示す模式的な斜視図である。
図6は、比較例の感磁層における検知電流の電流経路の広がりを説明するための模式的な断面図である。
図7は、比較例の感磁層における検知電流の電流経路の広がりの例を示すグラフである。
図8は、第1の実施形態に係る縦型ホール素子の第1感磁層における検知電流の電流経路を示す模式的な断面図である。
図9は、第1の実施形態に係る縦型ホール素子の他の構造を示す模式的な断面図である。
図10Aは、第1の実施形態に係る縦型ホール素子の製造方法を説明するための模式的な平面図である(その1)。
図10Bは、図10AのB-B方向に沿った断面図である。
図11Aは、第1の実施形態に係る縦型ホール素子の製造方法を説明するための模式的な平面図である(その2)。
図11Bは、図11AのB-B方向に沿った断面図である。
図12Aは、第1の実施形態に係る縦型ホール素子の製造方法を説明するための模式的な平面図である(その3)。
図12Bは、図12AのB-B方向に沿った断面図である。
図13Aは、第1の実施形態に係る縦型ホール素子の製造方法を説明するための模式的な平面図である(その4)。
図13Bは、図13AのB-B方向に沿った断面図である。
図14Aは、第1の実施形態に係る縦型ホール素子の製造方法を説明するための模式的な平面図である(その5)。
図14Bは、図14AのB-B方向に沿った断面図である。
図15Aは、第1の実施形態に係る縦型ホール素子の製造方法を説明するための模式的な平面図である(その6)。
図15Bは、図15AのB-B方向に沿った断面図である。
図16Aは、第1の実施形態に係る縦型ホール素子の製造方法を説明するための模式的な平面図である(その7)。
図16Bは、図16AのB-B方向に沿った断面図である。
図17Aは、第1の実施形態に係る縦型ホール素子の製造方法を説明するための模式的な平面図である(その8)。
図17Bは、図17AのB-B方向に沿った断面図である。
図18Aは、第1の実施形態に係る縦型ホール素子の製造方法を説明するための模式的な平面図である(その9)。
図18Bは、図18AのB-B方向に沿った断面図である。
図19Aは、第1の実施形態に係る縦型ホール素子の製造方法を説明するための模式的な平面図である(その10)。
図19Bは、図19AのB-B方向に沿った断面図である。
図20Aは、第1の実施形態に係る縦型ホール素子の製造方法を説明するための模式的な平面図である(その11)。
図20Bは、図20AのB-B方向に沿った断面図である。
図21は、第1の実施形態に係る縦型ホール素子の他の製造方法を説明するための模式的な断面図である。
図22は、第1の実施形態に係る縦型ホール素子の他の構造を示す模式的な断面図である。
図23は、第1の実施形態に係る縦型ホール素子の感磁層の他の形状の例を示す模式的な断面図である。
図24は、第1の実施形態に係る縦型ホール素子の主電極の形状の例を示す模式的な断面図である。
図25Aは、第1の実施形態の第1の変形例に係る縦型ホール素子の構造を示す模式的な平面図である。
図25Bは、第1の実施形態の第1の変形例に係る縦型ホール素子の他の構造を示す模式的な平面図である。
図26は、第1の実施形態の第2の変形例に係る縦型ホール素子の構造を示す模式的な断面図である。
図27は、第1の実施形態の第3の変形例に係る縦型ホール素子の構造を示す模式的な断面図である。
図28は、第1の実施形態の第3の変形例に係る縦型ホール素子の製造方法を説明するための模式的な断面図である。
図29は、第2の実施形態に係る縦型ホール素子の構造を示す模式的な断面図である。
図30は、第3の実施形態に係る縦型ホール素子の構造を示す模式的な断面図である。
図31は、第3の実施形態に係る縦型ホール素子の他の構造を示す模式的な断面図である。
図32は、第3の実施形態の変形例に係る縦型ホール素子の構造を示す模式的な断面図である。
図33は、その他の実施形態に係る縦型ホール素子の構造を示す模式的な断面図である。
【0007】
[詳細な説明]
次に、図面を参照して実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各部の厚みの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係又は比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
【0008】
また、以下に示す実施形態は、技術的思想を具体化するための装置又は方法を例示するものであって、構成部品の形状、構造、配置などを下記のものに特定するものでない。この実施形態は、特許請求の範囲において種々の変更を加えることができる。
【0009】
第1の実施形態に係る縦型ホール素子1は、図1に示すように、相互に対向する第1面201と第2面202で両面が定義された第1半導体層20と、第1面201の上方に配置された第1感磁層301および第2感磁層302A、302Bを備える。以下において、第2感磁層302Aと第2感磁層302Bのそれぞれを限定しない場合は「第2感磁層302」と表記する。第2感磁層302は、第1感磁層301から離隔した位置で第1面201の上方に配置されている。また、第1感磁層301と第2感磁層302のそれぞれを限定しない場合は、「感磁層30」と表記する。感磁層30と第1半導体層20は電気的に接続されている。
【0010】
感磁層30は、底面が第1面201に対向し、側面が第1面201と交差する方向に延伸するメサ形状である。図1に示すように、感磁層30の側面は露出している。図1に示す感磁層30の底面から底面に対向する上面に向かう方向は、第1面201に対して垂直である。ただし、感磁層30の底面から上面に向かう方向は、第1面201に対して垂直ではなく斜めであってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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