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公開番号2025083185
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2023196945
出願日2023-11-20
発明の名称検体測定装置および検体測定方法
出願人シスメックス株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類G01N 35/02 20060101AFI20250523BHJP(測定;試験)
要約【課題】緊急検体の割り込み測定を簡便且つ迅速に実施する。
【解決手段】検体測定装置は、筐体と、複数の検体容器を保持可能な検体ラックをそれぞれ収納し、筐体に対して互いに独立して出し入れ可能な2つ以上の検体ラックトレイと、制御部とを備える。制御部は、検体の測定モードとして検体ラック単位で設定された、通常モード又は緊急モードに応じて、検体の測定に関する処理を実行する。制御部は、通常モードのラックおよび緊急モードのラックが筐体内に収納された場合に、緊急モードのラックに保持された検体の測定を優先して行う。
【選択図】図17
特許請求の範囲【請求項1】
検体を測定する検体測定装置において、
筐体と、
複数の検体容器を保持可能なラックを収納し、前記筐体に対して出し入れ可能な第1ラックトレイと、
複数の検体容器を保持可能なラックを収納し、前記第1ラックトレイとは独立して前記筐体に対して出し入れ可能な第2ラックトレイと、
検体の測定モードとして前記ラック単位で設定された、通常モード又は前記通常モードよりも測定の緊急度が高い緊急モードに応じて、検体の測定に関する処理を実行する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記通常モードのラックおよび前記緊急モードのラックが前記筐体内に収納された場合に、前記緊急モードのラックに保持された検体の測定を優先して行う、検体測定装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記ラック単位で前記測定モードを選択可能とする入力部をさらに備え、
前記制御部は、前記入力部により前記緊急モードが選択された場合に、対応する前記ラックに保持された検体を前記緊急モードで優先して測定する、請求項1に記載の検体測定装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記緊急モードが選択されなかった場合に、対応する前記ラックに保持された検体を前記通常モードで測定する、請求項2に記載の検体測定装置。
【請求項4】
測定開始ボタンを含むオーダー画面を表示する表示入力部をさらに備え、
前記オーダー画面は、前記ラック単位で前記測定モードを選択するための測定モード選択ボタンを含む、請求項1に記載の検体測定装置。
【請求項5】
前記測定モード選択ボタンは、前記ラック単位で前記緊急モードの適用可否を選択するためのボタンである、請求項4に記載の検体測定装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記測定モードに関する第1の優先基準に基づいて測定の優先度を決定し、前記筐体内に収納された前記各ラックの前記測定モードが同じである場合に、前記測定モード以外の条件に関する第2の優先基準に基づいて測定の優先度を決定する、請求項1に記載の検体測定装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記測定モードに関する第1の優先基準、および時刻に関する第2の優先基準に基づいて測定の優先度を決定し、
前記筐体内に収納された前記各ラックの前記測定モードが同じである場合、前記第2の優先基準に基づき、前記筐体への投入時刻が早い前記ラックに保持された検体の測定を優先して行う、請求項1に記載の検体測定装置。
【請求項8】
前記第2の優先基準に関する前記投入時刻は、前記筐体内に設置された原点センサにより前記ラックの投入完了が検知された時刻、前記筐体内に設置されたセンサにより前記検体容器が検知された時刻、測定開始ボタンが操作された時刻、および入力部により検体に関する情報が入力された時刻から選択される少なくとも1つに基づいて決定される、請求項7に記載の検体測定装置。
【請求項9】
前記制御部は、
前記測定モードに関する第1の優先基準、および時刻に関する第2の優先基準に基づいて測定の優先度を決定し、
前記筐体内に収納された前記各ラックの前記測定モードが同じである場合、前記第2の優先基準に基づき、検査室に到着した時刻が早い検体の測定を優先して行う、請求項1に記載の検体測定装置。
【請求項10】
前記検体測定装置は、前記第1ラックトレイおよび前記第2ラックトレイを出し入れする駆動機構を有し、
前記筐体内から前記第1ラックトレイおよび前記第2ラックトレイを取り出すためのラック排出ボタンをさらに備え、
前記ラック排出ボタンには、前記筐体内に収納された前記ラックの状態、および前記ラックに保持された検体の状態を示すインジケータが設けられている、請求項1に記載の検体測定装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、検体測定装置および検体測定方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
検体測定では、通常検体の測定中において緊急度が高い緊急検体の測定を行う必要が生じた場合に、緊急検体の割り込み測定を簡便且つ迅速に実施できることが求められている。
【0003】
特許文献1には、ラックにおける検体の設置位置毎に、通常検体、緊急検体、精度管理検体等の検体の種類が設定される装置が開示されている。特許文献1には、ラックに架設されたカップにバーコードシールが貼付されている場合には、バーコード情報に従って検体の種類がラックの設置位置に対して自動設定され、バーコードシールが貼付されていないカップが存在する場合には、検体識別番号を手入力して検体の種類を設定できる、と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-099840号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の装置において緊急検体の割り込み測定を行う場合、検体の種類が記憶されたバーコードシールを準備してカップに貼付するか、オペレータの手入力により検体の種類を設定する必要がある。このため、オペレータの作業負担が大きく、また誤入力等のミスも発生し得るため、緊急検体の割り込み測定作業の改良が望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る検体測定装置(1)は、検体を測定する検体測定装置(1)において、筐体(10)と、複数の検体容器(67)を保持可能なラック(66)を収納し、前記筐体(10)に対して出し入れ可能な第1ラックトレイ(65a)と、複数の検体容器(67)を保持可能なラック(66)を収納し、前記第1ラックトレイ(65a)とは独立して前記筐体(10)に対して出し入れ可能な第2ラックトレイ(65b)と、検体の測定モードとして前記ラック単位で設定された、通常モード又は前記通常モードよりも測定の緊急度が高い緊急モードに応じて、検体の測定に関する処理を実行する制御部(57)とを備え、前記制御部(57)は、前記通常モードのラック(66)および前記緊急モードのラック(66)が前記筐体内(10)に収納された場合に、前記緊急モードのラック(66)に保持された検体の測定を優先して行う。
【0007】
本発明に係る検体測定方法は、複数の検体容器(67)を保持可能なラック単位で、検体の測定モードとして、通常モード又は前記通常モードよりも測定の緊急度が高い緊急モードを設定するステップと、検体容器を保持したラック(66)を収納し、筐体(10)に対して互いに独立して出し入れ可能に構成された第1ラックトレイ(65a)および第2ラックトレイ(65b)を、前記筐体(10)内に収納するステップとを含み、前記通常モードのラック(66)および前記緊急モードのラック(66)が前記筐体内(10)に収納された場合に、前記緊急モードのラック(66)に保持された検体の測定を優先して行う。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る検体測定装置および検体測定方法によれば、緊急検体の割り込み測定を簡便且つ迅速に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、検体測定装置の外観を示す図である。
図2は、検体ラックトレイが筐体から引き出された状態を示す図である。
図3は、検体測定装置の内部構成を示す図である。
図4は、測定部の外観を示す図である。
図5は、測定部の内部構造を示す図である。
図6は、検出部の構成を示す図である。
図7は、検体測定装置の制御に関するブロック図である。
図8は、分注装置の構成を示す図である。
図9は、容器保持部の構成を示す図である。
図10は、検体ラックトレイおよび検体ラックの構成を示す図である。
図11は、検体ラック収納部に検体ラックトレイが収納された状態を示す図である。
図12は、検体ラック収納部に検体ラックトレイが収納された状態を示す図である。
図13は、検体ラック収納部から検体ラックトレイが引き出された状態を示す図である。
図14は、検体ラック収納部から検体ラックトレイが引き出された状態を示す図である。
図15は、検体測定プロセスを示すフロー図である。
図16は、メインメニュー画面を示す図である。
図17は、オーダー画面を示す図である。
図18は、オーダー画面を示す図であって、緊急モードが選択され、緊急モードの検体ラックが検体ラック収納部に引き込まれたときの画面を示す。
図19は、検体ラックの取り出し、設置、および測定モードの設定の手順を示すフロー図である。
図20は、検体ラック収納部への検体ラックの投入手順を示すフロー図である。
図21は、緊急モードを説明するための図である。
図22は、緊急モードを説明するための図である。
図23は、検体ラック収納部の変形例を示す図である。
図24は、メインメニュー画面の変形例を示す図である。
図25は、検体測定の優先度の決定方法の変形例を説明するための図である。
図26は、オーダー画面の変形例を示す図である。
図27は、緊急モードの変形例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら、本発明に係る検体測定装置および検体測定方法の実施形態の一例について詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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