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公開番号2025082751
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-29
出願番号2023196295
出願日2023-11-17
発明の名称回転電機
出願人Yamada Power Unit株式会社
代理人個人,個人
主分類H02K 1/24 20060101AFI20250522BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】回転子が固定子に対して回転するときに発生するトルクリプルを低減することができる回転電機を提供する。
【解決手段】回転電機10は、固定子20と回転子30とを備え、固定子20のティース先端面22cは、周方向に沿って凹状に湾曲し、回転子30の突極先端面32aは、周方向に沿って凸状に湾曲し、突極32の一方側側面32bは、軸線方向から見た場合に凸状に湾曲し、ティース先端面22cと回転子30とのエアギャップは、周方向における他方側に向かうに連れて、一方側側面32bが形成されている第1領域において小さくなるように変化し、突極先端面32aが形成されている第2領域において一定であり、第2領域の後に大きくなるように変化し、第1領域におけるエアギャップの変化の割合の絶対値は、第2領域の後に大きくなるように変化するエアギャップの変化の割合の絶対値よりも小さい。
【選択図】図3

特許請求の範囲【請求項１】
固定子と、
前記固定子に対して回転する回転子とを備え、
前記固定子は、前記回転子の回転軸線を中心とする周方向に延びる環状のヨークと、前記ヨークから前記回転軸線を中心とする径方向の内方に突出しかつ前記周方向に並んで配置される複数のティースと、それぞれが前記複数のティースのそれぞれに巻き回される複数の巻線とを有し、
前記複数のティースのそれぞれのティース先端面は、前記周方向に沿って凹状に湾曲し、
前記回転子は、前記径方向において前記複数のティースの内方に配置されかつ前記周方向に延びる環状のコア本体と、前記コア本体から前記径方向の外方に突出しかつ前記周方向に並んで配置される複数の突極とを有し、
前記複数の突極のそれぞれの突極先端面は、前記周方向に沿って凸状に湾曲し、
前記複数の突極のそれぞれの前記周方向の一方側側面は、前記回転軸線が延びる軸線方向から見た場合に凸状に湾曲し、
前記径方向における前記ティース先端面と前記回転子とのエアギャップは、前記周方向における他方側に向かうに連れて、前記一方側側面が形成されている第１領域において小さくなるように変化し、前記突極先端面が形成されている第２領域において一定であり、前記第２領域の後に大きくなるように変化し、
前記第１領域における前記エアギャップの変化の割合の絶対値は、前記第２領域の後に大きくなるように変化する前記エアギャップの変化の割合の絶対値よりも小さいことを特徴とする回転電機。
続きを表示（約 490 文字）【請求項２】
前記複数のティースのそれぞれは、前記ヨークから前記径方向の内方に延びるティース本体と、前記径方向における前記ティース本体の内方側端部に接続されかつ前記周方向において前記ティース本体よりも一方側および他方側に突出しかつ前記ティース先端面を有するティース先端部とを有し、
前記複数のティースのそれぞれの前記ティース先端部と、当該ティースと隣り合う前記ティースの前記ティース先端部との間のエアギャップであるスロットオープンの前記周方向の幅は、電気角で０．０３ラジアン以上であることを特徴とする請求項１に記載の回転電機。
【請求項３】
前記複数の突極のそれぞれの前記周方向の他方側側面は、前記軸線方向から見た場合に凹状に湾曲していることを特徴とする請求項１または２に記載の回転電機。
【請求項４】
前記複数の巻線は、それぞれが正弦波状に変化しかつ相互に異なる位相である３相の交流電流が前記複数の巻線に供給されるように直流電圧を交流電圧に変換するインバータに接続されていることを特徴とする請求項１または２に記載の回転電機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、回転電機に関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、複数の突極を有する回転子を備える回転電機が知られている。たとえば、特許文献１には、複数の突極部を有するロータを備える回転電機が開示されている。特許文献１の突極部の先端は、左右非対称となるように切り欠かれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００６－１４９０３０号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、回転子が固定子に対して回転するときに発生するトルクリプルを低減することが望まれている。
【０００５】
そこで、本発明は、回転子が固定子に対して回転するときに発生するトルクリプルを低減することができる回転電機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
（１）本発明の回転電機は、固定子と、前記固定子に対して回転する回転子とを備え、前記固定子は、前記回転子の回転軸線を中心とする周方向に延びる環状のヨークと、前記ヨークから前記回転軸線を中心とする径方向の内方に突出しかつ前記周方向に並んで配置される複数のティースと、それぞれが前記複数のティースのそれぞれに巻き回される複数の巻線とを有し、前記複数のティースのそれぞれのティース先端面は、前記周方向に沿って凹状に湾曲し、前記回転子は、前記径方向において前記複数のティースの内方に配置されかつ前記周方向に延びる環状のコア本体と、前記コア本体から前記径方向の外方に突出しかつ前記周方向に並んで配置される複数の突極とを有し、前記複数の突極のそれぞれの突極先端面は、前記周方向に沿って凸状に湾曲し、前記複数の突極のそれぞれの前記周方向の一方側側面は、前記回転軸線が延びる軸線方向から見た場合に凸状に湾曲し、前記径方向における前記ティース先端面と前記回転子とのエアギャップは、前記周方向における他方側に向かうに連れて、前記一方側側面が形成されている第１領域において小さくなるように変化し、前記突極先端面が形成されている第２領域において一定であり、前記第２領域の後に大きくなるように変化し、前記第１領域における前記エアギャップの変化の割合の絶対値は、前記第２領域の後に大きくなるように変化する前記エアギャップの変化の割合の絶対値よりも小さいことを特徴とする。
【０００７】
（２）上記（１）の回転電機においては、前記複数のティースのそれぞれは、前記ヨークから前記径方向の内方に延びるティース本体と、前記径方向における前記ティース本体の内方側端部に接続されかつ前記周方向において前記ティース本体よりも一方側および他方側に突出しかつ前記ティース先端面を有するティース先端部とを有し、前記複数のティースのそれぞれの前記ティース先端部と、当該ティースと隣り合う前記ティースの前記ティース先端部との間のエアギャップであるスロットオープンの前記周方向の幅は、電気角で０．０３ラジアン以上であることが好ましい。
【０００８】
（３）上記（１）または（２）の回転電機においては、前記複数の突極のそれぞれの前記周方向の他方側側面は、前記軸線方向から見た場合に凹状に湾曲していることが好ましい。
【０００９】
（４）上記（１）または（２）の回転電機においては、前記複数の巻線は、それぞれが正弦波状に変化しかつ相互に異なる位相である３相の交流電流が前記複数の巻線に供給されるように直流電圧を交流電圧に変換するインバータに接続されていることが好ましい。
【発明の効果】
【００１０】
本発明によれば、回転子が固定子に対して回転するときに発生するトルクリプルを低減することができる回転電機を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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