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公開番号2025081271
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-27
出願番号2024198378
出願日2024-11-13
発明の名称慢性子宮内膜炎を治療するための組成物および方法
出願人学校法人日本医科大学,備前化成株式会社
代理人個人,個人
主分類A61K 31/202 20060101AFI20250520BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】 慢性子宮内膜炎の予防および治療において優れた効果を有する治療剤を選択するためのモデル動物の作製および慢性子宮内膜炎の予防および治療において優れた効果を有する治療剤および組成物の提供
【解決手段】
非ヒト動物の子宮内にLPSを投与すること、特に、SREBP1遺伝子に欠損を有する非ヒト動物の子宮内にLPSを投与することによって、慢性子宮内膜炎のモデル動物を作製した。また、このモデル動物を使用し、EPAなどのオメガ3系脂肪酸またはオメガ3系脂肪酸エステルが、慢性子宮内膜炎の予防および治療において優れた効果を有することを示し、上記課題を解決した。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
慢性子宮内膜炎を予防および/または治療するための薬学的組成物であって、オメガ3系脂肪酸およびオメガ3系脂肪酸エステルからなる群から選択される物質を含む薬学的組成物、飲食用組成物、または、食餌用組成物。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記オメガ3系脂肪酸が、α-リノレン酸(ALA)、ステアリドン酸(SDA)、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサペンタエン酸(DPA)、および、ドコサヘキサエン酸(DHA)からなる群から選択される、請求項1に記載の薬学的組成物、飲食用組成物、または、食餌用組成物。
【請求項3】
前記オメガ3系脂肪酸が、エイコサペンタエン酸(EPA)である、請求項2に記載の薬学的組成物、飲食用組成物、または、食餌用組成物。
【請求項4】
前記オメガ3系脂肪酸が、オメガ3系脂肪酸塩である、請求項1に記載の薬学的組成物、飲食用組成物、または、食餌用組成物。
【請求項5】
前記オメガ3系脂肪酸塩が、オメガ3系脂肪酸カルシウム塩である、請求項4に記載の薬学的組成物、飲食用組成物、または、食餌用組成物。
【請求項6】
前記オメガ3系脂肪酸エステルが、オメガ3系脂肪酸グリセリド、オメガ3系脂肪酸のアルコールエステル、および、オメガ3系脂肪酸含有リン脂質からなる群から選択される物質である、請求項1に記載の薬学的組成物、飲食用組成物、または、食餌用組成物。
【請求項7】
前記オメガ3系脂肪酸エステルが、オメガ3系脂肪酸トリグリセリドである、請求項1に記載の薬学的組成物、飲食用組成物、または、食餌用組成物。
【請求項8】
前記オメガ3系脂肪酸エステルが、オメガ3系脂肪酸のアルコールエステルである、請求項1に記載の薬学的組成物、飲食用組成物、または、食餌用組成物。
【請求項9】
前記オメガ3系脂肪酸エステルが、オメガ3系脂肪酸のエチルエステルである、請求項1に記載の薬学的組成物、飲食用組成物、または、食餌用組成物。
【請求項10】
前記オメガ3系脂肪酸エステルが、エイコサペンタエン酸のエチルエステルである、請求項1に記載の薬学的組成物、飲食用組成物、または、食餌用組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、慢性子宮内膜炎を予防および/または改善するための治療法、薬学的組成物、ならびに、そのような医薬の製造方法、ならびに治療方法に関する。本発明はまた、飲食用組成物および食餌用組成物も提供する。本発明の組成物は、有効成分として、ω3系脂肪酸、例えば、エイコサペンタエン酸(EPA)を含む。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
少子化に悩む現代において、通常の不妊治療が奏功しない反復着床不全、反復流産は克服するべき課題である。その代表的な原因として慢性子宮内膜炎(CE;Chronic Endometoritis)が問題となっているが、治療法は確立されていない。
【0003】
生殖補助医療技術(Assisted Reproductive Technology;ART)が不妊治療のメインストリームとなり、従来妊娠が不可能と考えられていた不妊カップルが挙児を得ることが可能となった。しかし、ART技術が進歩した現状において、形態良好胚を複数回移植しても妊娠成立しない反復着床不全や、妊娠成立後に流産を繰り返す反復流産例が約2割残存する(非特許文献1)。
【0004】
近年、子宮内膜間質領域への形質細胞の浸潤を特徴とする持続的かつ軽微な炎症疾患である慢性子宮内膜炎(CE)が、原因不明の不妊症や習慣流産と関連し、ART成績の低下に関連することが注目されている。
【0005】
実際、不妊女性の約2割にCEが検出され、その約4割に反復着床不全を認めることや、反復流産症例の約1割にCE検出されることが報告されており(非特許文献2)、CEが反復着床不全や反復流産の一因であることが強く示唆される。
【0006】
一方、CEの病態は十分に理解されておらず、特に月経周期ごとに剥脱(月経)・増殖・分化を繰り返すダイナミックな子宮内膜組織において、慢性炎症が持続してしまう理由は明らかでない。
【0007】
EPAをはじめとしたω3系不飽和脂肪酸は、抗炎症活性をもち、不飽和脂肪酸の低下は炎症を慢性化させることが報告されている(非特許文献3)。また、ω3PUFAの受容体であるGPR120の欠損マウスは、子宮内膜の脱落膜化不全による流産を来たす(非特許文献4)。
【0008】
CE治療の第一選択として、ドキシサイクリンをはじめとした広域スペクトラムを有する抗菌薬による治療が行われている。しかし、最大3種類の抗菌薬を繰り返し投与する治療を経ても、炎症が残存する症例が25%存在することが報告され(非特許文献5)、治療抵抗性のCEは臨床上大きな問題である。また、抗菌薬を多剤、長期間に使用することによる、耐性菌の出現も懸念される。
【0009】
現在、慢性子宮内膜炎の予防および治療において優れた効果を有する治療剤は報告されていない。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0010】
Coughlanら、Reprod Biomed Online.28(1):14-38,2014
Kitayaら、Fertil Steril.1;95(3):1156-8,2011
Serhanら、Nature.5;510(7503):92-101,2014
Huangら、EBioMedicine.39:540-551,2019.
Cicinelliら、Hum Reprod.30(2):323-30.2015
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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