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公開番号2025080858
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-27
出願番号2023194201
出願日2023-11-15
発明の名称雌端子および端子ユニット
出願人株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,住友電気工業株式会社
代理人弁理士法人笠井中根国際特許事務所,個人,個人
主分類H01R 13/18 20060101AFI20250520BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】部品点数の増加を伴うことなく、クリップばねの接点ばね部からの離脱のおそれを低減することができ、雌端子の雄端子への接触荷重の安定化を図ることができる、雌端子を開示する。
【解決手段】雌端子10は雄端子装着部16を含み、雄端子装着部16は、雄端子挿入口18と、対向配置された一対の接点ばね部22と、一対の接点ばね部22の自由端部24同士を互いに接近方向に付勢するクリップばね26と、を有し、一対の接点ばね部22には一対の接触部44が接近方向に押出変形されて形成されており、一対の接点ばね部22は、各接触部44において互いに最も近づいており、各接触部44は、各接点ばね部22の内方の面側に突出する凸状面48と、各接点ばね部22の外方の面側に凹状に開口する係合凹部50と、を有し、クリップばね26の一対の挟持板部86は、一対の接触部44の係合凹部50にそれぞれ嵌まり合う一対の突入部96を有している。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
雄端子が挿入されて導通接続される雄端子装着部を含み、
前記雄端子装着部は、
一端側に設けられた雄端子挿入口と、
前記一端側にそれぞれ片持ち梁状に連結されて他端側に向かって突出し、且つ雄端子挿入隙間を隔てて互いに対向配置された一対の接点ばね部と、
連結板部と前記連結板部の両側縁部から相互に接近する方向に突出する一対の挟持板部とを有し、前記一対の接点ばね部のそれぞれの自由端部を前記一対の挟持板部の間に挟んで装着されており、前記雄端子挿入隙間に前記雄端子が挿入された際に、前記自由端部同士を互いに接近方向に付勢するクリップばねと、を有し、
前記一対の接点ばね部のそれぞれの前記自由端部側には、前記雄端子に接触する一対の接触部が前記接近方向に押出変形されて形成されており、前記一対の接点ばね部は、各前記接触部において互いに最も近づいており、
各前記接触部は、各前記接点ばね部の前記接近方向の内方の面側に突出する凸状面と、各前記接点ばね部の前記接近方向の外方の面側に凹状に開口する係合凹部と、を有し、
前記クリップばねの前記一対の挟持板部は、前記自由端部への重ね合わせ面にそれぞれ突設されて、前記一対の接触部の前記係合凹部にそれぞれ嵌まり合う一対の突入部と、を有している、雌端子。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記係合凹部に嵌合する前記突入部の表面が、前記接触部の前記係合凹部の内面より小さな相似形状である、請求項1に記載の雌端子。
【請求項3】
前記突入部の前記表面と前記係合凹部の前記内面が、いずれも球冠形状である、請求項2に記載の雌端子。
【請求項4】
前記クリップばねの各前記挟持板部の前記自由端部への重ね合わせ面には、前記突入部から前記挟持板部の先端側に向かって先細状に延びる誘い込み凸部が突設されている、請求項1または請求項2に記載の雌端子。
【請求項5】
前記各接点ばね部が、それぞれの幅方向中央部分を板厚方向に貫通して突出方向に延出し、突出端面に開口するばね部側スリットによって、相互に独立変位が可能な第1舌片と第2舌片とに分断されており、
前記クリップばねの前記各挟持板部が、それぞれの幅方向中央部分を板厚方向に貫通して突出方向に延出し、突出端面に開口するクリップ側スリットによって、相互に独立変位が可能な第1挟持片と第2挟持片とに分断されており、
対向配置された一対の前記第1挟持片の間で対向配置された一対の前記第1舌片が前記雄端子を間に挟んで前記一対の第1挟持片によって挟持され、各前記第1舌片に設けられた前記接触部の前記係合凹部と各前記第1挟持片に設けられた前記突入部が嵌まり合っており、
対向配置された一対の前記第2挟持片の間で対向配置された一対の前記第2舌片が前記雄端子を間に挟んで前記一対の第2挟持片によって挟持され、各前記第2舌片に設けられた前記接触部の前記係合凹部と各前記第2挟持片に設けられた前記突入部が嵌まり合っている、請求項1または請求項2に記載の雌端子。
【請求項6】
第1金属平板のプレス加工品であって、他部材に導通接続される接続部と中空の筒状導体部とを有する本体部と、
前記第1金属平板よりも板厚が薄い第2金属平板のプレス加工品であって、前記筒状導体部に内挿して組み付けられている接点形成金具と、を備え、
前記筒状導体部と前記接点形成金具とを含んで前記雄端子装着部が構成されており、
前記筒状導体部は、一対の側壁と前記一対の側壁によって連結された上壁および下壁とを有する矩形筒状を有しており、一端側に前記雄端子挿入口が設けられ、
前記接点形成金具の枠体部は、前記筒状導体部の前記一対の側壁のそれぞれに重ね合わされる一対の側部と、前記筒状導体部の前記上壁および前記下壁のそれぞれに重ね合わされる上部および下部を有する矩形枠状を有しており、前記枠体部の前記上部および前記下部は、前記一端側で前記枠体部に保持されて他端側に向かって内方に突出して片持ち梁状に延び出した前記一対の接点ばね部を有しており、
前記枠体部の前記上部および前記下部が前記上壁と前記下壁とに連結されることで、前記一対の接点ばね部が前記雄端子装着部の前記一端側にそれぞれ片持ち梁状に連結されており、
前記一対の接点ばね部の前記自由端部に前記クリップばねが装着されている、請求項1または請求項2に記載の雌端子。
【請求項7】
雌端子と、前記雌端子に接続される雄端子とを備えた端子ユニットであって、
前記雌端子が、請求項1または請求項2に記載の雌端子である、端子ユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、雌端子および端子ユニットに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、平タブ形状の雄端子が接続される雌端子が提案されている。雌端子は、雄端子が挿入されて導通接続される雄端子装着部を有しており、雌端子と雄端子とによる端子ユニットとして用いられている。雄端子装着部は、隙間を隔てて対向配置された一対の支持板部と、雄端子挿入口を区画する一対の支持板部の一端側にそれぞれ片持ち梁状に連結されて他端側に向かって突出する一対の接点ばね部を有している。一対の接点ばね部は、雄端子挿入隙間を隔てて対向配置されており、一対の接点ばね部のそれぞれの自由端部には、自由端部同士を互いに接近方向に付勢する、別体のクリップばねが装着されている。このクリップばねにより、雄端子挿入部に雄端子が挿入された際の一対の接点ばね部の雄端子への接圧が付加されて、安定した雌雄端子の接続状態を保持できるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-83287号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の雌端子では、一対の接点ばね部の各自由端部に設けられた係合凸部がクリップばねの連結板部に貫設された貫通穴に配置されることで、クリップばねの接点ばね部の幅方向の変位が阻止されるようになっている。しかしながら、係合凸部と貫通穴の組み合わせでは、接点ばね部の突出方向となる、接点ばね部へのクリップばねの装着方向での変位を阻止することはできない。それゆえ、雄端子の挿抜時の一対の接点ばね部の変形や、車載時の振動等により、クリップばねが接点ばね部への装着方向で位置ずれして、接点ばね部から離脱するおそれもあった。これに対して、クリップばねの接点ばね部からの離脱を阻止する他部材を追加で組み付けることも考えられるが、部品点数の増加を伴うため、好ましい対応とは言い難かった。
【0005】
さらに、クリップばねは、一対の接点ばね部の雄端子への接触部(接点)が設けられた部位の幅方向全体を押圧している。それゆえ、雄端子が回転変位して傾斜した際に、クリップばねにより接圧が付与される部位が、接触部からずれてしまい、雌端子の雄端子への接触荷重が変化する可能性も考えられた。
【0006】
そこで、部品点数の増加を伴うことなく、クリップばねの接点ばね部からの離脱のおそれを低減することができ、雌端子の雄端子への接触荷重の安定化を図ることができる、雌端子および端子ユニットを開示する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の雌端子は、雄端子が挿入されて導通接続される雄端子装着部を含み、前記雄端子装着部は、一端側に設けられた雄端子挿入口と、前記一端側にそれぞれ片持ち梁状に連結されて他端側に向かって突出し、且つ雄端子挿入隙間を隔てて互いに対向配置された一対の接点ばね部と、連結板部と前記連結板部の両側縁部から相互に接近する方向に突出する一対の挟持板部とを有し、前記一対の接点ばね部のそれぞれの自由端部を前記一対の挟持板部の間に挟んで装着されており、前記雄端子挿入隙間に前記雄端子が挿入された際に、前記自由端部同士を互いに接近方向に付勢するクリップばねと、を有し、前記一対の接点ばね部のそれぞれの前記自由端部側には、前記雄端子に接触する一対の接触部が前記接近方向に押出変形されて形成されており、前記一対の接点ばね部は、各前記接触部において互いに最も近づいており、各前記接触部は、各前記接点ばね部の前記接近方向の内方の面側に突出する凸状面と、各前記接点ばね部の前記接近方向の外方の面側に凹状に開口する係合凹部と、を有し、前記クリップばねの前記一対の挟持板部は、前記自由端部への重ね合わせ面にそれぞれ突設されて、前記一対の接触部の前記係合凹部にそれぞれ嵌まり合う一対の突入部と、を有している、ものである。
【0008】
本開示の端子ユニットは、雌端子と、前記雌端子に接続される雄端子とを備えた端子ユニットであって、前記雌端子が、本開示に係る雌端子である、ものである。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、部品点数の増加を伴うことなく、クリップばねの接点ばね部からの離脱のおそれを低減することができ、雌端子の雄端子への接触荷重の安定化を図ることができる、雌端子および端子ユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実施形態1に係る雌端子を雄端子との接続状態で示す斜視図である。
図2は、図1に示された雌端子における平面図である。
図3は、図2におけるIII-III断面図である。
図4は、図3におけるIV-IV断面図である。
図5は、図1に示された雌端子を雄端子との非接続状態で示す斜視図である。
図6は、図5に示された雌端子における縦断面図であって、図3に対応する図である。
図7は、図5に示された雌端子における横断面図であって、図4に対応する図である。
図8は、図5に示された雌端子における分解斜視図である。
図9は、図5に示された雌端子を構成する接点形成金具を筒状導体部に組み付けられる前の単品状態で示す斜視図である。
図10は、図9に示された接点形成金具における平面図である。
図11は、図5に示された雌端子を構成するクリップばねを接点形成金具に組み付けられる前の単品状態で示す縦断面図であって、図6におけるXI-XI断面に相当する図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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