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公開番号
2025080257
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-26
出願番号
2023193311
出願日
2023-11-14
発明の名称
ボンド磁石用液晶ポリエステル樹脂組成物およびそれからなるボンド磁石
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
C08L
67/03 20060101AFI20250519BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】磁性粉末の充填率に優れることにより、磁性特性のバラつきを抑制し、さらには成形品の曲げ強度に優れるボンド磁石用液晶ポリエステル樹脂組成物を提供する。
【解決手段】液晶ポリエステル樹脂(A)100重量部に対し、ノボラック型エポキシ樹脂(B)1~10重量部、および磁性粉末(C)250~5000重量部を配合してなるボンド磁石用液晶ポリエステル樹脂組成物。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
液晶ポリエステル樹脂(A)100重量部に対し、下記一般式(1)で表されるノボラック型エポキシ樹脂(B)1~10重量部、および磁性粉末(C)250~5000重量部を配合してなるボンド磁石用液晶ポリエステル樹脂組成物。
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2025080257000011.tif
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(上記一般式(1)中、Xは上記一般式(2)または(3)で表される二価の基を表す。上記一般式(1)および(2)中、R1、R2、R4およびR5はそれぞれ独立に炭素数1~8のアルキル基または炭素数6~10のアリール基を表し、それぞれ同一でも相異なってもよい。R3は水素原子、炭素数1~8のアルキル基または炭素数6~10のアリール基を表す。上記一般式(1)中、nは0より大きく10以下の値を表す。上記一般式(1)および(2)中、a、c、dはそれぞれ独立に0~4の整数を表し、bは0~3の整数を表す。)
続きを表示(約 790 文字)
【請求項2】
前記ボンド磁石用液晶ポリエステル樹脂組成物を、13.3kPa以下の減圧下で融点Tm+20℃の温度で60分保持した際に、ボンド磁石用液晶ポリエステル樹脂組成物から発生する酢酸ガス量が200ppm以下である、請求項1に記載のボンド磁石用液晶ポリエステル樹脂組成物。
【請求項3】
前記液晶ポリエステル樹脂(A)が、液晶ポリエステル樹脂(A)の全構造単位100モル%に対して、芳香族ヒドロキシカルボン酸に由来する構造単位を20~68モル%、芳香族ジオールに由来する構造単位を16~40モル%、芳香族ジカルボン酸に由来する構造単位を16~40モル%含む、請求項1に記載のボンド磁石用液晶ポリエステル樹脂組成物。
【請求項4】
前記液晶ポリエステル樹脂(A)が下記構造単位(I)および(II)を含み、液晶ポリエステル樹脂(A)の全構造単位100モル%に対して、構造単位(I)および(II)の合計が67~75モル%である、請求項1に記載のボンド磁石用液晶ポリエステル樹脂組成物。
【請求項5】
前記ノボラック型エポキシ化合物(B)のエポキシ当量が100~500g/当量であることを特徴とする請求項1に記載のボンド磁石用液晶ポリエステル樹脂組成物。
【請求項6】
前記磁性粉末(C)がフェライト磁性粉末、サマリウムコバルト磁性粉末、ネオジム鉄ホウ素磁性粉末、およびサマリウム鉄窒素磁性粉末から選ばれる少なくとも一種類である、請求項1に記載のボンド磁石用液晶ポリエステル樹脂組成物。
【請求項7】
請求項1~6に記載のボンド磁石用液晶ポリエステル樹脂組成物を成形してなるボンド磁石。
【請求項8】
冷媒または熱媒体と接触することを特徴とする、請求項7に記載のボンド磁石。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボンド磁石用液晶ポリエステル樹脂組成物およびそれからなる成形品に関する。より詳しくは、ボンド磁石用液晶ポリエステル樹脂組成物、ならびにそれを用いて得られるボンド磁石に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
液晶ポリエステル樹脂は、耐熱性、流動性および寸法安定性に優れるため、それらの特性が要求される電気・電子部品に用いられている。近年、スマートフォン等の小型化により、部品の高集積度化、薄肉化、低背化等が一層求められており、流動性を高めた液晶ポリエステル樹脂が求められる。
【0003】
一方、近年、電気・電子機器や自動車車載部品に使用されるモーターやセンサーといった磁石を使用する部品に対して小型軽量化・高性能化が求められている。磁石としてはフェライト磁石や希土類磁石があり、焼結磁石やボンド磁石として用途に応じて使い分けがなされている。なかでもボンド磁石は、熱可塑性樹脂に磁性粉末原料を配合して目的の形状に成形できることが特長であり、形状の自由度が大きく、求められる多様な形状に対して容易に対応することが可能である。ボンド磁石のバインダー樹脂としては、ポリフェニレンスルフィドに代表されるポリアリーレンスルフィドが、優れた耐熱性、耐加水分解性、電気絶縁性、難燃性などの面から好適に用いられているが、成形時にバリ(金型からの樹脂漏れ)が発生しやすく、流動性も不十分であることから、液晶ポリエステル樹脂の使用が検討されている。
【0004】
液晶ポリエステル樹脂を使用したボンド磁石の例としては、特定構造の液晶ポリエステル樹脂に磁性粉末を配合した磁性体組成物(例えば、特許文献1)が提案されている。一方、液晶ポリエステル樹脂の短所である、ウエルド強度や耐ブリスター性を改良した例として、特定構造のエポキシ樹脂を配合した液晶ポリエステル樹脂(例えば、特許文献2、3)が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平1-54054号公報
特開2016-183308号公報
特開2003-171542号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
液晶ポリエステル樹脂を使用したボンド磁石について、液晶ポリエステル樹脂に対して多量の磁性粉末を使用することに加え、液晶ポリエステル樹脂は非極性の分子構造であり、磁性粉末との相互作用が弱いため、磁性粉末が液晶ポリエステル樹脂で被覆されにくい。上記の理由から、特許文献1に示された発明では、磁性粉末と液晶ポリエステル樹脂の間に空隙ができ、充填率が少なくなりやすい。これにより、磁性特性にバラつきが生じやすいほか、曲げ強度をはじめとした強度が不十分である課題もある。
【0007】
本発明の課題は、磁性粉末の充填率に優れることで、磁性特性のバラつきを抑制でき、さらには成形品の曲げ強度に優れたボンド磁石用液晶ポリエステル樹脂組成物およびそれからなるボンド磁石を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、液晶ポリエステル樹脂に対して、特定構造のノボラック型エポキシ樹脂および磁性粉末を配合したボンド磁石用液晶ポリエステル樹脂組成物が、磁性粉末の充填率に優れることにより、磁性特性のバラつきを抑制でき、さらには成形品の曲げ強度に優れることを見出し、本発明に到達した。
【0009】
すなわち本発明は以下のとおりである:
(1)液晶ポリエステル樹脂(A)100重量部に対し、下記一般式(1)で表されるノボラック型エポキシ樹脂(B)1~10重量部、および磁性粉末(C)250~5000重量部を配合してなるボンド磁石用液晶ポリエステル樹脂組成物。
【0010】
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(【0011】以降は省略されています)
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