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公開番号2025079433
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-22
出願番号2023192089
出願日2023-11-10
発明の名称配管支持用アタッチメント
出願人AWJ株式会社
代理人個人
主分類F16L 3/11 20060101AFI20250515BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】従来から広く流通している配管支持バンドを用いることが可能で、なおかつ全幅を大きくせずとも、配管あるいは配管支持バンドに対するずれや、それらからの脱落を未然に防止することが可能な配管支持用アタッチメントを提供する。
【解決手段】本発明に係る配管支持用アタッチメント1は、2つの荷重伝達ブロック11a,11bからなり、荷重伝達ブロック11aの端面12aには突条21aが、該突条が嵌合する溝21bが荷重伝達ブロック11bの端面12bにそれぞれ形成してあるとともに、荷重伝達ブロック11aの端面13aには突条22aが、該突条が嵌合する溝22bが荷重伝達ブロック11bの端面13bにそれぞれ形成してあり、突条22aは、その先細方向が突条21aの先細方向と逆になるように形成してある。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
スラブ、天井、壁等の建物躯体に連結することで配管を支持するようになっている吊りバンド、立てバンド等の配管支持バンドと併用される配管支持用アタッチメントであって、各々が半円筒状をなしていて一対の対向端面で当接することにより前記配管に抱き合わせた形で互いに隣接配置できるようになっている2つの荷重伝達ブロックで構成され、該2つの荷重伝達ブロックを、それらの内周側に前記配管の外周面に当接される配管側当接面が、外周側に前記配管支持バンドに当接される支持側当接面がそれぞれ形成されるように構成することにより、前記2つの荷重伝達ブロックを介して前記配管と前記配管支持バンドとの間の荷重伝達が行われるようになっている配管支持用アタッチメントにおいて、
前記一対の対向端面のうち、一方の対向端面を構成する各端面のいずれか一方に前記配管の材軸方向に沿って先細となる第1の突条を、他方に該第1の突条が嵌合する第1の溝を形成することにより、前記第1の溝に対して前記第1の突条がその先細方向に向かう第1の相対移動を拘束可能に構成するとともに、他方の対向端面を構成する各端面のいずれか一方に前記配管の材軸方向に沿って先細となる第2の突条を、他方に該第2の突条が嵌合する第2の溝を形成することにより、前記第2の溝に対して前記第2の突条がその先細方向に向かう第2の相対移動を拘束可能に構成し、
前記第2の突条を、前記第2の相対移動が前記第1の相対移動とは逆方向になるように構成したことを特徴とする配管支持用アタッチメント。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記第2の突条を、前記第1の突条と同じブロック側にかつ該第1の突条とは先細方向が逆向きとなるように形成した請求項1記載の配管支持用アタッチメント。
【請求項3】
前記第2の突条を、前記第1の突条とは異なるブロック側にかつ該第1の突条とは先細方向が同じ向きとなるように形成した請求項1記載の配管支持用アタッチメント。
【請求項4】
前記2つの荷重伝達ブロックを、前記配管の材軸方向に沿って延びる空隙が該配管の周方向に沿って離散配置されるように構成した請求項1乃至請求項3のいずれか一記載の配管支持用アタッチメント。
【請求項5】
前記各空隙をそれらの横断面形状が六角形となるように形成するとともに、それらを六角形状隔壁を介して互いに近接配置した請求項4記載の配管支持用アタッチメント。
【請求項6】
前記2つの荷重伝達ブロックに、前記配管の材軸に向かって延びる形で周方向に離散配置され各先端面が前記配管側当接面として前記配管の外周面にそれぞれ当接されるように形成されてなる複数の突起を設けた請求項1乃至請求項3のいずれか一記載の配管支持用アタッチメント。
【請求項7】
前記2つの荷重伝達ブロックを、前記一対の対向端面のうち、いずれか一方の近傍位置で互いにヒンジ接合した請求項1乃至請求項3のいずれか一記載の配管支持用アタッチメント。
【請求項8】
前記2つの荷重伝達ブロックを、前記一対の対向端面のうち、いずれか一方の近傍位置で互いにヒンジ接合した請求項4記載の配管支持用アタッチメント。
【請求項9】
前記2つの荷重伝達ブロックを、前記一対の対向端面のうち、いずれか一方の近傍位置で互いにヒンジ接合した請求項5記載の配管支持用アタッチメント。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、各種配管を吊りバンドあるいは立てバンド等の配管支持バンドで支持する際に該配管支持バンドと併用される配管支持用アタッチメントに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
空気調和設備工事や衛生設備工事においては、用途や目的に応じてさまざまな配管が用いられているが、これらの配管を建物内に設置するにあたっては、横走り管であれば、吊りバンドで天井や上階スラブから吊持し、立ち上がり管であれば、立てバンドで壁に固定する。
【0003】
吊りバンドや立てバンドといった配管支持バンドは、帯状の鋼材を面外方向に環状に湾曲加工することでその内側に配管が挿通できるように構成された配管挿通部と、該配管挿通部の各端部から互いに対向するように放射方向にそれぞれ延設された一対の連結部とで構成してあり、これらの配管支持バンドを用いて配管を支持するには、上述した一対の連結部の間に天井面や上階床スラブ下面に固定された連結具の下端あるいは壁面に固定された連結具の先端を挟み込むとともに、配管挿通部に配管を挿通した上、一対の連結部にボルトを挿通して締め付けることで、該配管を天井や上階床スラブから吊持し、あるいは壁に固定する。
【0004】
ここで、帯状の鋼材で構成されてなる配管挿通部には配管の自重が鉛直荷重として常時作用し、あるいは地震時慣性力が水平荷重として作用する一方、それらの反力が配管の周面に作用するが、製作コストを抑えるためには、鋼材の幅を25mm程度にせざるを得ない。
【0005】
そのため、配管挿通部からの反力の作用面が配管の狭い範囲に集中し、その結果、腐食等によって配管の強度が低下している場合には、該配管が破断するおそれがある。また、配管挿通部が帯状の鋼材を面外に湾曲加工して構成される関係上、該配管挿通部には、いわゆるスプリングバックを防止するための補剛リブが周方向に設けられるが、その凹凸は、外周側では突条として、内周側では溝として顕れるので、荷重作用面がさらに減少し、上述した応力集中がより顕著になるという問題も生じる。
【0006】
ちなみに、配管が金属管である場合には、電食を防止すべく、鋼材に電気絶縁材を被覆したものが配管挿通部として用いられているが、従来においては、電気絶縁材の被覆を主としてディッピングによって行っているので、上述した補剛リブにはその凹凸に沿って電気絶縁材が被覆されるにとどまり、内周側には上述した溝が依然として顕れたままとなり、溝による荷重作用面の減少の問題は何ら解決されない。
【0007】
本出願人は、かかる問題を解決すべく、帯状の鋼材で構成される配管挿通部と配管との間で荷重伝達が行われるようにそれらの間に配置された樹脂材料からなる荷重伝達手段を備えるとともに、該荷重伝達手段を、その内周側において配管の材軸を含む断面で凹凸が顕れないように形成してなる配管支持具を開発した。
【0008】
かかる配管支持具によれば、荷重伝達手段が、配管挿通部の横断面形状とは無関係に、十分な作用面積をもってその内周側で配管の周面と当接するので、該荷重伝達手段からの力、すなわち配管の自重や配管の地震時慣性力に対する反力は、分散した状態で配管に作用することとなり、かくして配管に生じるせん断応力が小さくなり、配管への応力集中、ひいてはそれに起因する破断が未然に防止される。
【0009】
また、上述の配管支持具においては、配管支持バンドを構成する帯状の鋼材のうち、配管挿通部に相当する部分をインサートとした射出成形で製作するのが望ましいが、金型に対する鋼材の位置決めなどで製作に手間やコストがかかる場合があるため、配管支持バンドとは別体の配管支持用アタッチメントをあらたに開発した(特許文献1)。
【0010】
この配管支持用アタッチメントによれば、上述した配管支持具と同様の荷重伝達機能が発揮され、配管への応力集中を防止することができるとともに、荷重伝達ブロックに形成された嵌合溝に配管支持バンドを嵌め込んで用いる構成であるため、配管の材軸方向に沿った配管支持用アタッチメントの移動が拘束され、配管から振動荷重が作用するような状況においても、配管支持用アタッチメントが配管の材軸方向にずれたり、配管と配管支持バンドとの間から抜け落ちたりといった懸念がなくなって上述した荷重伝達機能が確実に維持されることとなり、かくして、配管支持バンドと一体になるよう製作せずとも、より経済性に優れた形で、配管の応力集中を防止することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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