TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025078549
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-20
出願番号2023199464
出願日2023-11-08
発明の名称昆虫忌避用の樹脂、昆虫忌避用の繊維及びその加工物
出願人株式会社信日康
代理人
主分類A01N 47/16 20060101AFI20250513BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】我々は忌避効果を最大限活かすことを考え、殺虫剤であるピレスロイドではなく、イカリジンあるいはディートを利用し、これらを介して有害昆虫からの接触忌避を介して行いうる手段を提供することを課題とする。
【解決手段】A群から選ばれる樹脂と、B群から選ばれる非イオン界面活性剤と、C群から選ばれる昆虫忌避成分と、環状糖とを含有することを特徴とする昆虫忌避用のの樹脂を提供する。
A群 ポリアルキレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、アルキド樹脂
B群 ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールモノアルキルエステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル
C群 イカリジン、ディート、レモンオイル、ユーカリオイル
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
A群から選ばれる樹脂と、B群から選ばれる非イオン界面活性剤と、C群から選ばれる昆虫忌避成分と、環状糖とを含有することを特徴とする昆虫忌避用の樹脂。
A群 ポリアルキレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、アルキド樹脂
B群 ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールモノアルキルエステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル
C群 イカリジン、ディート、レモンオイル、ユーカリオイル
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
C群から選ばれる抗菌忌避成分がイカリジンである請求項1に記載の昆虫忌避用の樹脂。
【請求項3】
環状糖がベータシクロデキストリンである、請求項1または2に記載の除染用の樹脂。
【請求項4】
ミセル構造を樹脂内に有することを特徴とする請求項1~3いずれか1項に記載の樹脂。
【請求項5】
請求項1~4いずれか1項に記載の昆虫忌避用の樹脂を加工してなる、加工物。
【請求項6】
糸であることを特徴とする、請求項5に記載の加工物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、昆虫忌避用の樹脂、昆虫忌避用の繊維及びその加工物に関する。なお、本発明において「昆虫忌避」とは、蚊やダニなどの吸血昆虫やゴキブリなどの不快・不衛生な昆虫との接触を防ぐ作用を意味する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
蚊やダニなどの吸血昆虫やゴキブリなどの不快・不衛生な昆虫との接触は、例えば、蚊を媒介したマラリア、黄熱病などの感染症の拡大や、マダニによる致死性の高熱を引き起こすウイルスの感染の原因となるし、ゴキブリなどの不快・不衛生動物との接触も微生物汚染の原因となる。このような状況下、吸血性昆虫に対してはピレスロイドを練り込んだ樹脂が種々開発され、その薬剤放出調整手段も種々開発されている。しかしながら、高温の融点の樹脂に低温分解性のピレスロイドを練り込むことには多くの困難が伴い、その応用範囲は狭いと言わざるを得ない(例えば、特許文献1~6を参照)。また、これらの製品におけるピレスロイドの効果も、殺虫効果というよりも忌避による吸血抑制であることが知られている(https://tanatiku.com/kazuma/1024)。
【0003】
このような状況下、我々は忌避効果を最大限活かすことを考え、殺虫剤であるピレスロイドではなく、イカリジンあるいはディートを利用し、これらによる接触忌避を発想するに至った。しかしながら、これらの忌避成分は低融点のポリマーに担持させ、その周囲に拡散させる技術や、直接皮膚に塗布して忌避する技術は存しても(例えば、特許文献7、8を参照)、ポリマーに練り込み糸などに加工し、蚊帳や服に適用することは行われていなかった。これは前記の練り込みの困難性に由来する。
【0004】
ポリマー中にシクロデキストリンなどともにベシクルとして人体に投与する心見放されていたが、服や蚊帳などの日常品への適用はなされていなかった(例えば、特許文献9を参照)。
【0005】
一方、 A群から選ばれる樹脂と、B群から選ばれる非イオン界面活性剤と、C群から選ばれる昆虫忌避成分と、環状糖とを含有することを特徴とする昆虫忌避用のの樹脂については全く知られていなかった。
A群 ポリアルキレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、アルキド樹脂
B群 ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールモノアルキルエステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル
C群 イカリジン、ディート、レモンオイル、ユーカリオイル
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2012-001533号公報
特開2011-127020号公報
特開2015-063494号公報
特開平08-245324号公報
特開2002-255702号公報
特開2023-35859号公報
特表2014ー523446号公報
特開2007-039342号公報
特表2002-531530号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、このような状況下為されたものであり、我々は忌避効果を最大限活かすことを考え、殺虫剤であるピレスロイドではなく、イカリジンあるいはディートを利用し、これらを介して有害昆虫からの接触忌避を介して行いうる手段を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、このような状況に鑑みて、殺虫剤であるピレスロイドではなく、イカリジンあるいはディートを利用し、これらを介して有害昆虫からの接触忌避を介して行いうる手段を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、A群から選ばれる樹脂と、B群から選ばれる非イオン界面活性剤と、C群から選ばれる昆虫忌避成分と、環状糖とを含有することを特徴とする昆虫忌避用の樹脂にそのような特性が備わっていることを見出し、発明を完成させるに至った。すなわち、本発明はいかに示すとおりである。
A群 ポリアルキレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、アルキド樹脂
B群 ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールモノアルキルエステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル
C群 イカリジン、ディート、レモンオイル、ユーカリオイル
<1> A群から選ばれる樹脂と、B群から選ばれる非イオン界面活性剤と、C群から選ばれる昆虫忌避成分と、環状糖とを含有することを特徴とする昆虫忌避用の樹脂。
A群 ポリアルキレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、アルキド樹脂
B群 ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールモノアルキルエステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル
C群 イカリジン、ディート、レモンオイル、ユーカリオイル
<2> C群から選ばれる抗菌忌避成分がイカリジンである<1>に記載の昆虫忌避用の樹脂。
<3>環状糖がベータシクロデキストリンである、<1>または<2>に記載の除染用の樹脂。
<4>ミセル構造を樹脂内に有することを特徴とする<1>~<3>いずれか1項に記載の樹脂。
<5><1>~<4>いずれか1項に記載の昆虫忌避用の樹脂を加工してなる、加工物。
<6> 糸であることを特徴とする、<5>に記載の加工物。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、我々は忌避効果を最大限活かすことを考え、殺虫剤であるピレスロイドではなく、イカリジンあるいはディートを利用し、これらを介して有害昆虫からの接触忌避を介して行いうる手段を提供を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例1の顕微鏡写真を示す図である(図面代用写真)。
実施例2のFTIRを示す図である(図面代用写真)。
実施例3の顕微鏡写真を示す図である(図面代用写真)。
実施例4の顕微鏡写真を示す図である(図面代用写真)。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社信日康
抗菌樹脂、抗菌繊維及びその加工物
1日前
株式会社信日康
バイオナノカーボンからなる抗病原体剤
1日前
個人
枝切機
28日前
個人
苗キャップ
25日前
個人
尿処理材
13日前
個人
園芸用自走車
29日前
個人
ペット用フード容器
1か月前
株式会社アテックス
草刈機
21日前
株式会社アピア
ルアー
1か月前
個人
水耕栽培システム
22日前
井関農機株式会社
圃場管理装置
5日前
井関農機株式会社
圃場管理装置
13日前
井関農機株式会社
圃場管理装置
13日前
井関農機株式会社
圃場管理装置
13日前
株式会社西部技研
空調システム
18日前
井関農機株式会社
作業車両
13日前
井関農機株式会社
作業車両
1か月前
株式会社シマノ
釣竿
15日前
井関農機株式会社
作業車両
5日前
井関農機株式会社
作業車両
21日前
ダイハツ工業株式会社
草刈り機
25日前
個人
ペット用歯磨き用具セット
27日前
合同会社小林知財研鑽処
液体空気散布船
22日前
井関農機株式会社
作業車両
13日前
関東農機株式会社
ロータリ管理機
21日前
三菱マヒンドラ農機株式会社
耕耘作業機
15日前
井関農機株式会社
水田管理システム
5日前
株式会社クボタ
歩行型作業機
14日前
株式会社クボタ
田植機
29日前
静岡油化工業株式会社
コケ育成樹脂
29日前
株式会社ササキコーポレーション
農作業機
1か月前
株式会社ササキコーポレーション
農作業機
1か月前
日工株式会社
除草具
25日前
株式会社ササキコーポレーション
農作業機
1か月前
伯東株式会社
水処理組成物及び水処理方法
15日前
株式会社クボタ
作業車
19日前
続きを見る