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公開番号
2025078406
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-20
出願番号
2023190952
出願日
2023-11-08
発明の名称
電力変換装置
出願人
株式会社日立産機システム
代理人
弁理士法人開知
主分類
H02P
21/26 20160101AFI20250513BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】磁石モータの安定かつ高精度な制御を実現することができる電力変換装置を提供する。
【解決手段】電力変換装置20のプロセッサは、磁石モータ1の電圧(電圧指令値v
dc
**
、v
qc
**
)と電流(電流検出値i
dc
、i
qc
)から第1の電力(第1の無効電力Q
c
)を演算する。プロセッサは、磁石モータ1の電気回路パラメータ(L
d
*
、L
q
*
、K
e
*
)と、磁石モータ1の電流の定常成分(電流検出値i
dc
、i
qc
)及び過渡成分dt/d(i
dc
)、dt/d(i
qc
)と、磁石モータ1の周波数推定値ω
dc
とから第2の電力(第2の無効電力Q
c
^
)を演算する。プロセッサは、第1の電力が第2の電力に追従するように、制御の位相θ
dc
と磁石モータの磁束の位相(磁石の位相θ
d
)との偏差(差分)を示す位相偏差(位相誤差Δθ)を推定する。プロセッサは、位相偏差の推定値から周波数推定値ω
dc
を演算する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
磁石モータの電圧と電流から第1の電力を演算し、
前記磁石モータの電気回路パラメータと、前記磁石モータの電流の定常成分及び過渡成分と、前記磁石モータの周波数推定値とから第2の電力を演算し、
前記第1の電力が前記第2の電力に追従するように、制御の位相と前記磁石モータの磁束の位相との偏差を示す位相偏差を推定し、
前記位相偏差の推定値から前記周波数推定値を演算するプロセッサを備える電力変換装置。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の電力変換装置であって、
前記第1の電力と前記第2の電力は、無効電力である
ことを特徴とする電力変換装置。
【請求項3】
請求項1に記載の電力変換装置であって、
前記第1の電力と前記第2の電力は、有効電力である
ことを特徴とする電力変換装置。
【請求項4】
請求項2に記載の電力変換装置であって、
前記プロセッサは、
前記磁石モータの磁束軸であるd軸と前記磁石モータのトルク軸であるq軸の異成分の電圧指令値と電流検出値の積の差から前記第1の電力を演算し、
前記電気回路パラメータと、前記d軸及び前記q軸の電流検出値又は電流指令値の定常成分及び過渡成分と、前記周波数推定値とから前記第2の電力を演算する
ことを特徴とする電力変換装置。
【請求項5】
請求項2に記載の電力変換装置であって、
前記プロセッサは、
三相交流の1相の電圧振幅値と、その相の電流振幅値と、その相の電圧指令値と電流検出値の位相差の正弦信号との積から前記第1の電力を演算し、
前記電気回路パラメータと、d軸及びq軸の電流検出値又は電流指令値の定常成分及び過渡成分と、前記周波数推定値とから前記第2の電力を演算する
ことを特徴とする電力変換装置。
【請求項6】
請求項3に記載の電力変換装置であって、
前記プロセッサは、
前記磁石モータの磁束軸であるd軸と前記磁石モータのトルク軸であるq軸の同成分の電圧指令値と電流検出値の積の和から前記第1の電力を演算し、
前記電気回路パラメータと、前記d軸及び前記q軸の電流検出値又は電流指令値の定常成分及び過渡成分と、前記周波数推定値とから前記第2の電力を演算する
ことを特徴とする電力変換装置。
【請求項7】
請求項3に記載の電力変換装置であって、
前記プロセッサは、
三相交流の1相の電圧振幅値と、その相の電流振幅値と、その相の電圧指令値と電流検出値の位相差の余弦信号との積から前記第1の電力を演算し、
前記電気回路パラメータと、d軸及びq軸の電流検出値又は電流指令値の定常成分及び過渡成分と、前記周波数推定値とから前記第2の電力を演算する
ことを特徴とする電力変換装置。
【請求項8】
請求項1に記載の電力変換装置であって、
前記プロセッサは、
前記第1の電力と前記第2の電力の偏差を示す電力偏差を零とするように比例制御と積分制御を行うことにより前記位相偏差の推定値を演算する
ことを特徴とする電力変換装置。
【請求項9】
請求項8に記載の電力変換装置であって、
前記プロセッサは、
周波数指令値が閾値未満である低速域において、無効電力の前記電力偏差を零とするように前記比例制御と前記積分制御を行うことにより前記位相偏差の推定値を演算し、
前記周波数指令値が前記閾値以上である中高速域において、有効電力の前記電力偏差を零とするように前記比例制御と前記積分制御を行うことにより前記位相偏差の推定値を演算する
ことを特徴とする電力変換装置。
【請求項10】
請求項8に記載の電力変換装置であって、
前記プロセッサは、
周波数指令値が閾値未満である低速域において、無効電力の前記電力偏差を零とするように前記比例制御と前記積分制御を行うことにより前記位相偏差の推定値を演算し、
前記周波数指令値が前記閾値以上である中高速域において、拡張誘起電圧方式により前記位相偏差の推定値を演算する
ことを特徴とする電力変換装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力変換装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
位置センサレス制御の低速域において、安定かつ高精度な制御方法としては、特許第4402600号に記載のように、電力変換器への電圧指令値、電流検出値、磁石モータの電気回路パラメータおよび周波数推定値に基づいて、無効電力を演算し磁石モータの周波数を推定する技術の記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4402600号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許第4402600号に記載の方法は、2種類の無効電力(QとQ
^
)を演算し、その偏差ΔQをゼロにするようインバータの周波数推定値を演算する。周波数推定値が、磁石モータの巻線抵抗値の温度変化に低感度化できるため、高精度な制御特性を実現できる。低速域は無効電力を利用し、PI(比例積分)制御により第1のモータ周波数を推定し、中高速域は拡張誘起電圧により位相誤差 (制御の位相と磁石モータの位相)を直接推定し、零に追従するようPI制御により第2のモータ周波数を各々推定している。このため第1のモータ周波数と第2のモータ周波数とを切替えたとき、2つの周波数に差異があると電流変化によるトルクショックの発生が考えられる。
【0005】
本発明の目的は、磁石モータの安定かつ高精度な制御を実現することができる電力変換装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、磁石モータの電圧と電流から第1の電力を演算し、前記磁石モータの電気回路パラメータと、前記磁石モータの電流の定常成分及び過渡成分と、前記磁石モータの周波数推定値とから第2の電力を演算し、前記第1の電力が前記第2の電力に追従するように、制御の位相と前記磁石モータの磁束の位相との偏差を示す位相偏差を推定し、前記位相偏差の推定値から前記周波数推定値を演算するプロセッサを備える電力変換装置。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、磁石モータの安定かつ高精度な制御を実現することができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例に係る電力変換装置の構成図。
高速域における拡張誘起電圧を用いた位相誤差の推定演算部の構成図。
実施例に係る低速域における位相誤差の推定演算部の構成図。
実施例に係る周波数と位相の推定演算部の構成図。
中高速域の拡張誘起電圧方式を低速域に用いた場合の制御特性。
本発明を低速域に用いた場合の制御特性。
本発明を低速域/中高速域の切替えに用いた場合の制御特性。
本発明の顕現性を確認するための構成図。
他の実施例に係る電力変換装置の構成図。
実施例に係る他の低速域における位相誤差の推定演算部の構成図。
他の実施例に係る電力変換装置の構成図。
実施例に係る他の高速域における位相誤差の推定演算部の構成図。
他の実施例に係る電力変換装置の構成図。
実施例に係る他の高速域における位相誤差の推定演算部の構成図。
実施例に係る他の電力変換装置の構成図。
実施例に係る他の電力変換装置の構成図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本実施例は、磁石モータの磁石位相を検出するエンコーダなどを省略する位置センサレス制御において、停止から例えば基底周波数の10%程度となる低速域でも、安定かつ高精度な制御特性を実現するものである。本実施例では、低速域において、2種類の無効電力の偏差から中高速域と同様に位相誤差を推定する。該位相誤差の推定値をその指令値に追従するようモータ周波数を推定することで、トルクショックを防止し、コントローラに設定する磁石モータの電気回路パラメータや制御ゲインの調整なしに、安定かつ高精度な制御特性を実現する。
【0010】
なお、以下、図面を用いて本実施例を詳細に説明する。各図における共通の構成については同一の参照番号(符号)を付してある。また、以下に説明する各実施例は図示例に限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)
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