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公開番号2025077327
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023189424
出願日2023-11-06
発明の名称ビニル重合体、重合性組成物、及びビニル重合体の製造方法
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08F 2/38 20060101AFI20250512BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】着色が抑制されたビニル重合体及びその製造方法、またかかる製造方法に使用できる重合性組成物を提供することを課題とする。
【解決手段】下記式(1)で表される連鎖移動剤(A)(ただし、R’は水素原子、ハロゲン原子、-OC(=O)R”、-C(=O)NH2、-CN、-C(=O)OR”又はアリール基である。Yは-SO2R”である。R”は、それぞれ独立に、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、又は複素環基である。)由来の構造と、ビニル単量体(B)由来の構成単位とを含むビニル重合体。また、連鎖移動剤(A)、ビニル単量体(B)及び重合開始剤(C)を含む重合性組成物を重合するビニル重合体の製造方法。
[化1]
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025077327000011.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">22</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image> 【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)で表される連鎖移動剤(A)由来の構造と、前記連鎖移動剤(A)以外のビニル単量体(B)由来の構成単位とを含むビニル重合体。
TIFF
2025077327000008.tif
22
170
(式(1)中、R’は水素原子、ハロゲン原子、-OC(=O)R”、-C(=O)NH

、-CN、-C(=O)OR”又はアリール基である。Yは-SO

R”である。R”は、それぞれ独立に、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、又は複素環基である。)
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
[前記連鎖移動剤(A)由来の構造]/[前記ビニル単量体(B)由来の構成単位]で表される質量比が0.0001~0.1である、請求項1に記載のビニル重合体。
【請求項3】
分岐構造を有するビニル重合体である、請求項1又は2に記載のビニル重合体。
【請求項4】
下記式(1)で表される連鎖移動剤(A)と、前記連鎖移動剤(A)以外のビニル単量体(B)と、重合開始剤(C)とを含む重合性組成物。
TIFF
2025077327000009.tif
22
170
(式(1)中、R’は水素原子、ハロゲン原子、-OC(=O)R”、-C(=O)NH

、-CN、-C(=O)OR”又はアリール基である。Yは-SO

R”である。R”は、それぞれ独立に、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、又は複素環基である。)
【請求項5】
下記式(1)で表される連鎖移動剤(A)と、前記連鎖移動剤(A)以外のビニル単量体(B)と、重合開始剤(C)とを含む重合性組成物を重合に供する工程(i)を含む、ビニル重合体の製造方法。
TIFF
2025077327000010.tif
22
170
(式(1)中、R’は水素原子、ハロゲン原子、-OC(=O)R”、-C(=O)NH

、-CN、-C(=O)OR”又はアリール基である。Yは-SO

R”である。R”は、それぞれ独立に、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、又は複素環基である。)
【請求項6】
前記工程(i)における前記ビニル単量体(B)の転化率が85%以上である、請求項5に記載のビニル重合体の製造方法。
【請求項7】
前記重合性組成物中の前記連鎖移動剤(A)の含有量が、前記ビニル単量体(B)100質量部に対して0.01~10質量部である、請求項5又は6に記載のビニル重合体の製造方法。
【請求項8】
前記ビニル重合体が分岐構造を有する、請求項5又は6に記載のビニル重合体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ビニル重合体、重合性組成物、及びビニル重合体の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
ダイシング関連及び接着剤などの接着分野、コーティング剤、インク及び塗料などの塗料分野、並びにアンダーフィルなどの電子材料分野では、その使用環境に耐え得る材料性能の向上、製造工程の簡素化や省エネルギー化など、様々な要求に応えるべく、材料、特に高分子材料の開発がなされている。一般的な高分子(鎖状高分子)材料を接着剤や塗料として利用する場合には、該高分子を溶剤に溶解させ、低粘性化して利用されることが多い。これに対して、多分岐型高分子は、同一分子量の鎖状高分子と比較して、より低粘度であるため溶剤が不要又は少量でよく、塗料や粘着剤用途では、有害な揮発性有機化合物(VOC)の削減に効果を発揮すると期待される。
【0003】
このような多分岐型高分子の合成法としては、例えば、付加開裂連鎖移動(AFCT)剤を用いる方法(非特許文献1)、及び、コバルトによる触媒的連鎖移動を用いる方法(特許文献1)が知られている。特許文献1及び非特許文献1に記載された製造方法により得られるビニル重合体は、分岐構造の存在は示唆されているものの、高分子量体の合成は達成されていなかった。
特許文献2及び特許文献3では、AFCT剤の分子構造を適切に設計することにより、高分子量で分岐構造をもつビニル重合体を得ることができる製造方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2000-506189号公報
特開2015-147923号公報
特開2022-147513号公報
【非特許文献】
【0005】
Seiya Kobatake,Bunichiro Yamada、“Radical polymerization of a trimer of methyl acrylate as polymerizable α-substituted acrylate”、molecular Chemistry and Physics、1997年9月、第198巻、第9号、p.2825-2837
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献2もしくは特許文献3の方法で得られるビニル重合体は着色しているため、コーティング剤などの高透明が要求される用途に使用することができないという問題があった。
【0007】
本発明は、着色が抑制されたビニル重合体を提供することを課題とする。また、前記ビニル系重合体の製造方法、及びかかる製造方法に使用できる重合性組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以下の構成を含む。
[1]下記式(1)で表される連鎖移動剤(A)由来の構造と、前記連鎖移動剤(A)以外のビニル単量体(B)由来の構成単位とを含むビニル重合体。
TIFF
2025077327000001.tif
22
170
(式(1)中、R’は水素原子、ハロゲン原子、-OC(=O)R”、-C(=O)NH

、-CN、-C(=O)OR”又はアリール基である。Yは-SO

R”である。R”は、それぞれ独立に、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、又は複素環基である。)
[2][前記連鎖移動剤(A)由来の構造]/[前記ビニル単量体(B)由来の構成単位]で表される質量比が0.0001~0.1である、[1]に記載のビニル重合体。
[3]分岐構造を有するビニル重合体である、[1]又は[2]に記載のビニル重合体。
[4]下記式(1)で表される連鎖移動剤(A)と、前記連鎖移動剤(A)以外のビニル単量体(B)と、重合開始剤(C)とを含む重合性組成物。
TIFF
2025077327000002.tif
22
170
(式(1)中、R’は水素原子、ハロゲン原子、-OC(=O)R”、-C(=O)NH

、-CN、-C(=O)OR”又はアリール基である。Yは-SO

R”である。R”は、それぞれ独立に、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、又は複素環基である。)
[5]下記式(1)で表される連鎖移動剤(A)と、前記連鎖移動剤(A)以外のビニル単量体(B)と、重合開始剤(C)とを含む重合性組成物を重合に供する工程(i)を含む、ビニル重合体の製造方法。
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2025077327000003.tif
22
170
(式(1)中、R’は水素原子、ハロゲン原子、-OC(=O)R”、-C(=O)NH

、-CN、-C(=O)OR”又はアリール基である。Yは-SO

R”である。R”は、それぞれ独立に、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、又は複素環基である。)
[6]前記工程(i)における前記ビニル単量体(B)の転化率が85%以上である、[5]に記載のビニル重合体の製造方法。
[7]前記重合性組成物中の前記連鎖移動剤(A)の含有量が、前記ビニル単量体(B)100質量部に対して0.01~10質量部である、[5]又は[6]に記載のビニル重合体の製造方法。
[8]前記ビニル重合体が分岐構造を有する、[1]~[7]のいずれかに記載のビニル重合体の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、着色が抑制されたビニル重合体及びその製造方法、並びに前記ビニル重合体の製造方法に用いる重合性組成物が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明において、「~」で表される数値範囲は、「~」の前後の数値をそれぞれ下限値及び上限値として含む数値範囲を意味する。
「(メタ)アクリル」は、アクリル又はメタクリルを意味する。
「(メタ)アクリレート」は、アクリレート又はメタクリレートを意味する。
「(メタ)アクリロ」は、アクリロ又はメタクリロを意味する。
「ビニル単量体」は、重合性二重結合を有する化合物である。
(【0011】以降は省略されています)

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