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公開番号2025075498
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023186714
出願日2023-10-31
発明の名称毛髪乾燥機
出願人シャープ株式会社
代理人弁理士法人WisePlus
主分類A45D 20/10 20060101AFI20250508BHJP(手持品または旅行用品)
要約【課題】快適で迅速な乾燥を実現し得る毛髪乾燥機を提供する。
【解決手段】毛髪乾燥機は、電動送風機と、上記電動送風機が駆動することで発生する気流を加熱するヒータと、上記気流を吹き出す第一吹出口及び第二吹出口とを備える本体部と、上記本体部に設けられ、上記第一吹出口から毛髪までの第一距離及び上記第二吹出口から毛髪までの第二距離を測定する距離センサと、制御部と、を備え、上記制御部は、上記距離センサが測定した各距離に基づいて、上記第一吹出口から吹き出される第一の風が当たる毛髪の部位及び上記第二吹出口から吹き出される第二の風が当たる毛髪の部位を判定し、上記各部位に基づいて、上記第一の風の風量、風温及び風向のうち少なくとも一以上と、上記第二の風の風量、風温及び風向のうち少なくとも一以上と、を互いに独立して制御する。
【選択図】図6

特許請求の範囲【請求項１】
電動送風機と、前記電動送風機が駆動することで発生する気流を加熱するヒータと、前記気流を吹き出す第一吹出口及び第二吹出口とを備える本体部と、
前記本体部に設けられ、前記第一吹出口から毛髪までの第一距離及び前記第二吹出口から毛髪までの第二距離を測定する距離センサと、
制御部と、を備え、
前記制御部は、前記距離センサが測定した各距離に基づいて、前記第一吹出口から吹き出される第一の風が当たる毛髪の部位及び前記第二吹出口から吹き出される第二の風が当たる毛髪の部位を判定し、前記各部位に基づいて、前記第一の風の風量、風温及び風向のうち少なくとも一以上と、前記第二の風の風量、風温及び風向のうち少なくとも一以上と、を互いに独立して制御する
毛髪乾燥機。
続きを表示（約 1,500 文字）【請求項２】
前記制御部は、前記距離センサが測定した第一距離の測定データを基に、統計処理、事前に取得した解析用モデルとの比較処理及び異常値検出処理のうち少なくとも１以上の処理を行うことで、前記第一の風が当たる毛髪の部位を判定し、前記距離センサが測定した第二距離の測定データを基に、統計処理、事前に取得した解析用モデルとの比較処理及び異常値検出処理のうち少なくとも１以上の処理を行うことで、前記第二の風が当たる毛髪の部位を判定する
請求項１に記載の毛髪乾燥機。
【請求項３】
前記制御部は、前記距離センサが測定した第一距離及び第二距離の各測定データを基に統計処理をそれぞれ行った後、これらの統計処理結果を比較して、前記第一の風が当たる毛髪の部位及び前記第二の風が当たる毛髪の部位を判定する
請求項２に記載の毛髪乾燥機。
【請求項４】
前記制御部は、前記距離センサが測定した第一距離と、前記距離センサが測定した第二距離との一定時間内の差分値を算出し、前記差分値を基に、統計処理、事前に取得した解析用モデルとの比較処理及び異常値検出処理のうち少なくとも１以上の処理を行うことで、前記第一の風及び前記第二の風が毛髪に当たる各部位を判定する
請求項１に記載の毛髪乾燥機。
【請求項５】
前記制御部は、前記第一の風及び前記第二の風の少なくとも一方が当たる髪の部位が、前記毛髪乾燥機と反対側に毛髪を支える部位を有する場合は、前記風の風量を下げず、前記部位が前記毛髪乾燥機とは反対側に毛髪を支える部位を有さない場合は、前記風の風量を下げる
請求項１～４のいずれかに記載の毛髪乾燥機。
【請求項６】
前記制御部は、前記第一の風及び前記第二の風の少なくとも一方が当たる毛髪の部位が、毛髪の根元である場合は、前記風の風量を下げず、前記部位が毛髪の毛先である場合は、前記風の風量を下げる
請求項１～４のいずれかに記載の毛髪乾燥機。
【請求項７】
前記制御部は、前記第一の風及び前記第二の風の少なくとも一方が当たる毛髪の部位が、毛髪量の多い部位である場合は、前記風の風量を下げず、前記部位が毛髪量の少ない部位である場合は、前記風の風量を下げる
請求項１～４のいずれかに記載の毛髪乾燥機。
【請求項８】
前記制御部は、前記距離センサが測定した第一距離及び第二距離がそれぞれ所定条件にあるときの各値を抽出し、前記抽出された各値に基づいて、前記第一の風及び前記第二の風が毛髪に当たる各部位を判定する
請求項１に記載の毛髪乾燥機。
【請求項９】
前記毛髪乾燥機の加速度を検出する加速度センサを更に備え、
前記制御部は、前記距離センサが測定した各距離と、前記加速度センサの検出値とに基づいて、前記第一の風及び前記第二の風が毛髪に当たる各部位を判定する
請求項１～４のいずれかに記載の毛髪乾燥機。
【請求項１０】
前記毛髪乾燥機の加速度を検出する加速度センサを更に備え、
前記制御部は、前記加速度センサの検出値が閾値以下である場合は、そのときの前記第一距離及び前記第二距離をそれぞれ抽出し、前記抽出された各値に基づいて、前記第一の風及び前記第二の風が毛髪に当たる各部位を判定し、前記加速度センサの検出値が前記閾値を超える場合は、前記第一の風及び前記第二の風が毛髪に当たる各部位の判定を行わない
請求項１に記載の毛髪乾燥機。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
以下の開示は、毛髪乾燥機に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
従来の毛髪乾燥機として、毛髪の傷みを抑えるヘアドライヤ等が提案されている（例えば特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１９－２５１４３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本開示は、快適で迅速な乾燥を実現し得る毛髪乾燥機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本開示の毛髪乾燥機は、電動送風機と、上記電動送風機が駆動することで発生する気流を加熱するヒータと、上記気流を吹き出す第一吹出口及び第二吹出口とを備える本体部と、上記本体部に設けられ、上記第一吹出口から毛髪までの第一距離及び上記第二吹出口から毛髪までの第二距離を測定する距離センサと、制御部と、を備え、上記制御部は、上記距離センサが測定した各距離に基づいて、上記第一吹出口から吹き出される第一の風が当たる毛髪の部位及び上記第二吹出口から吹き出される第二の風が当たる毛髪の部位を判定し、上記各部位に基づいて、上記第一の風の風量、風温及び風向のうち少なくとも一以上と、上記第二の風の風量、風温及び風向のうち少なくとも一以上と、を互いに独立して制御する。
【発明の効果】
【０００６】
本開示によれば、快適で迅速な乾燥を実現し得る毛髪乾燥機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
毛髪乾燥機１の外観を略示した正面図である。
毛髪乾燥機１の外観を略示した右側面図である。
毛髪乾燥機１の外観を略示した背面図である。
毛髪乾燥機１の外観を略示した上面図である。
毛髪乾燥機１の内部構成を略示した断面図である。
毛髪乾燥機１の構成の一例を示すブロック図である。
距離センサ５１と風との関係を概念的に示したイメージ図である。
距離センサ５１と風との関係を概念的に示したイメージ図である。
制御部３が行う処理の一例を示すフローチャートである。
毛髪乾燥機１の構成の一例を示すブロック図である。
毛髪乾燥機１の構成の一例を示すブロック図である。
毛髪乾燥機１の構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
以下、本開示に係る毛髪乾燥機の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本開示は、以下の実施形態に記載された内容に限定されるものではなく、本開示の構成を充足する範囲内で適宜設計変更を行うことが可能である。図中、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【０００９】
本開示において、「毛髪乾燥機」とは、人や動物の毛髪（例えば頭髪）等の乾燥対象物に対して風を吹き付けることにより乾燥対象物を乾燥可能な機器全般を意味するものとする。毛髪乾燥機が吹き出す風の温度は特に限定されない。毛髪乾燥機は、例えば、冷風を吹出すものであってもよいし、加熱された温風を吹き出すものであってもよい。毛髪乾燥機には、乾燥機能と共に、乾燥機能以外の機能を有する機器が含まれる。例えば、毛髪乾燥機は、帯電粒子を含む低温の風を吹き付けることにより肌や頭皮等に美容効果を与える機能を有していてもよい。
【００１０】
「流れ方向」及び「流路方向」とはそれぞれ、流路の中心を結んでなる仮想線上における風の流れる方向を意味する。流路の中心とは、流路の横断面における内形の図心を意味する。「流れ方向」及び「流路方向」はそれぞれ、直線状に延びる方向であってもよいし、例えば流路に湾曲部や屈曲部がある場合には、部分的又は全体的に、湾曲又は屈曲した仮想線に沿った方向であってもよい。このような場合、「流れ方向」及び「流路方向」はそれぞれ、流路の中心を結んでなる仮想線（この仮想線を「流路中心線」とも称す）の延びる方向において相互に異なる場所で相互に異なるベクトルにより構成されていてもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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