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公開番号2025074711
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-14
出願番号2023185713
出願日2023-10-30
発明の名称通信環境モデルを生成する装置、システムおよび方法
出願人株式会社日立製作所
代理人弁理士法人サンネクスト国際特許事務所
主分類H04B 17/391 20150101AFI20250507BHJP(電気通信技術)
要約【課題】移動遮蔽物となりうる移動体の運行計画や移動に関する制約条件等を踏まえた遮蔽物配置パターンを考慮して無線通信品質を適切に評価するための通信環境モデルを生成することが可能な技術を提供する。
【解決手段】通信環境モデル生成装置は、移動遮蔽物の影響を考慮して無線通信品質を評価するための評価モデルである通信環境モデルを生成する装置であって、無線通信品質の評価対象となる通信端末が積載された移動体および移動遮蔽物となりうる移動体の、位置情報と、移動経路情報と、移動に関する制約情報とを入力とし、当該移動遮蔽物について生じうる配置パターンである移動遮蔽物配置パターンを生成する移動遮蔽物配置パターン生成部を有する。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項１】
移動遮蔽物の影響を考慮して無線通信品質を評価するための評価モデルである通信環境モデルを生成する通信環境モデル生成装置であって、
無線通信品質の評価対象となる通信端末が積載された移動体および移動遮蔽物となりうる移動体の、位置情報と、移動経路情報と、移動に関する制約情報とを入力とし、当該移動遮蔽物について生じうる配置パターンである移動遮蔽物配置パターンを生成する移動遮蔽物配置パターン生成部を有する、
通信環境モデル生成装置。
続きを表示（約 1,500 文字）【請求項２】
請求項１に記載の通信環境モデル生成装置であって、
前記移動遮蔽物配置パターン生成部が事前に生成した移動遮蔽物配置パターンを用いて無線通信品質を評価する、通信環境モデル生成装置。
【請求項３】
請求項１に記載の通信環境モデル生成装置であって、
前記移動遮蔽物配置パターン生成部が生成した移動遮蔽物配置パターンを即時に用いて無線通信品質を評価する、通信環境モデル生成装置。
【請求項４】
請求項１に記載の通信環境モデル生成装置であって、
前記移動体の位置情報は、在線情報、線路配線情報、軌道回路情報、閉塞ブロック情報の少なくともいずれか一つ以上を含む、通信環境モデル生成装置。
【請求項５】
請求項１に記載の通信環境モデル生成装置であって、
前記移動体の移動経路情報は、運行ダイヤグラム、入換ダイヤグラム、入換作業スケジュールの少なくともいずれか一つ以上を含む、通信環境モデル生成装置。
【請求項６】
請求項１に記載の通信環境モデル生成装置であって、
前記移動体の移動に関する制約情報は、連動装置情報、軌道回路情報、閉塞ブロック情報の少なくともいずれか一つ以上を含む、通信環境モデル生成装置。
【請求項７】
請求項１に記載の通信環境モデル生成装置であって、
前記移動体の移動経路情報を、運行計画系システム、輸送計画系システム、または入換計画系システムのいずれか一つ以上から受信する、通信環境モデル生成装置。
【請求項８】
請求項１に記載の通信環境モデル生成装置であって、
移動体の位置情報、移動経路情報、移動に関する制約情報を入力とし、通信品質評価の対象となる通信端末の積載した移動体の移動パターンを生成する評価対象車両移動パターン生成部をさらに有し、
前記移動遮蔽物配置パターン生成部は、前記評価対象車両移動パターン生成部により生成された評価対象車両の移動パターンに応じて、移動遮蔽物配置パターンを生成する、
通信環境モデル生成装置。
【請求項９】
移動遮蔽物の影響を考慮して無線通信品質を評価するための評価モデルである通信環境モデルを生成する通信環境モデル生成システムであって、
通信環境モデルを生成する通信環境モデル生成装置と、
生成された通信環境モデルを用いて無線通信品質を評価する無線通信品質評価装置と
を備え、
前記通信環境モデル生成装置は、
無線通信品質の評価対象となる通信端末が積載された移動体および移動遮蔽物となりうる移動体の、位置情報と、移動経路情報と、移動に関する制約情報とを入力とし、当該移動遮蔽物について生じうる配置パターンである移動遮蔽物配置パターンを生成する移動遮蔽物配置パターン生成部を有する、
通信環境モデル生成システム。
【請求項１０】
移動遮蔽物の影響を考慮して無線通信品質を評価するための評価モデルである通信環境モデルを生成する通信環境モデル生成方法であって、
少なくともプロセッサと記憶装置とを備えるコンピュータが、
無線通信品質の評価対象となる通信端末が積載された移動体および移動遮蔽物となりうる移動体の、位置情報と、移動経路情報と、移動に関する制約情報とを入力とし、
当該移動遮蔽物について生じうる配置パターンである移動遮蔽物配置パターンを生成する、
通信環境モデル生成方法。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、通信環境モデルを生成する技術に関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
無線通信システムにおいて、無線基地局と無線端末との間で行われる無線通信の品質（以下、「無線通信品質」とも称する）を適切に評価するためには、当該無線通信が行われる伝搬環境内に存在する遮蔽物による反射、遮蔽、回折等の影響を考慮して、無線通信品質を特定し、評価することが欠かせない。
【０００３】
そうした技術の一環として、無線通信の伝搬環境内に存在する移動遮蔽物による影響を考慮して無線通信品質を特定する技術が知られている（例えば特許文献１）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２２－０６３９２９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
特許文献１に記載の技術においては、移動体に具備する通信端末から遮蔽の影響を受けた通信品質や遮蔽物等についての情報が取得されて地上サーバに蓄積され、同様の配置パターンで移動遮蔽物が配置された場合に、地上サーバに蓄積された当該情報に基づいて無線通信品質が推定される。そのため、特許文献１に記載の技術を用いて無線通信品質を推定し、評価する場合、事前に通信品質や遮蔽物等に関する情報が地上サーバに蓄積されていない移動遮蔽物による反射、遮蔽、回折等の影響を考慮することができず、無線通信品質を適切に評価することが困難である。
【０００６】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、移動遮蔽物となりうる移動体の運行計画や移動に関する制約条件等を踏まえた遮蔽物配置パターンを考慮して無線通信品質を適切に評価するための通信環境モデルを生成することが可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明による通信環境モデル生成装置は、移動遮蔽物の影響を考慮して無線通信品質を評価するための評価モデルである通信環境モデルを生成する装置であって、無線通信品質の評価対象となる通信端末が積載された移動体および移動遮蔽物となりうる移動体の、位置情報と、移動経路情報と、移動に関する制約情報とを入力とし、当該移動遮蔽物について生じうる配置パターンである移動遮蔽物配置パターンを生成する移動遮蔽物配置パターン生成部を有する。
【０００８】
また、本発明による通信環境モデル生成システムは、移動遮蔽物の影響を考慮して無線通信品質を評価するための評価モデルである通信環境モデルを生成するシステムであって、通信環境モデルを生成する通信環境モデル生成装置と、生成された通信環境モデルを用いて無線通信品質を評価する無線通信品質評価装置とを備え、通信環境モデル生成装置は、無線通信品質の評価対象となる通信端末が積載された移動体および移動遮蔽物となりうる移動体の、位置情報と、移動経路情報と、移動に関する制約情報とを入力とし、当該移動遮蔽物について生じうる配置パターンである移動遮蔽物配置パターンを生成する移動遮蔽物配置パターン生成部を有する。
【０００９】
その他、本願が開示する課題、およびその解決方法は、発明を実施するための形態の欄、および図面により明らかにされる。
【発明の効果】
【００１０】
本発明によれば、移動遮蔽物となりうる移動体の運行計画や移動に関する制約条件等を踏まえた遮蔽物配置パターンを考慮して無線通信品質を適切に評価するための通信環境モデルを生成することができる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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