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公開番号2025070440
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023180748
出願日2023-10-20
発明の名称エレベーター
出願人株式会社日立製作所
代理人ポレール弁理士法人
主分類B66B 11/04 20060101AFI20250424BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】取り付けブラケットを含む傾き抑制部材の占有面積をできるだけ低減すると共に、巻上機の傾きを抑制することができる支持機構を備えたエレベーターを提供する。
【解決手段】少なくとも、巻上機16と昇降路12の壁面の間に位置するガイドレール19Aに取り付けられる取り付けブラケット50が、ガイドレール19Aと巻上機16の間に形成された空間で、レール本体19Abの巻上機16側に向けた突出方向に沿って延びるように取り付けられ、 更に、この取り付けブラケットに傾き抑制部材51が取り付けられる。ガイドレールと巻上機の間の空間に取り付けブラケットを配置したので、取り付けブラケットを含む傾き抑制部材の占有面積をできるだけ低減すると共に、巻上機の傾きを抑制することができる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
建築物に形成された昇降路と、前記昇降路を移動する乗りかご、及び前記乗りかごに主ロープを介して連結された釣合錘と、前記乗りかごの移動を案内し、前記乗りかごを両側から挟むように配置された一対のかご側ガイドレールと、前記釣合錘の移動を案内し、前記釣合錘を両側から挟むように配置された一対の錘側ガイドレールと、前記主ロープが巻き掛けられ、前記乗りかごと前記釣合錘を前記昇降路内でそれぞれ異なった方向に移動させる巻上機とを備えたエレベーターにおいて、
前記巻上機は、前記錘側ガイドレールの一方のガイドレール(錘側)に取り付けられた、錘側取り付けブラケットを含む錘側傾き抑制部材と、前記かご側ガイドレールの一方のガイドレール(かご側)に取り付けられた、かご側取り付けブラケットを含むかご側傾き抑制部材とによって、前記主ロープから作用する荷重による傾きが抑制されていると共に、
少なくとも、前記錘側取り付けブラケット、及び前記錘側傾き抑制部材の一部は、前記一対の錘側ガイドレールが対向する空間に配置されている
ことを特徴とするエレベーター。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載のエレベーターにおいて、
前記ガイドレール(錘側)は、前記錘側ガイドレールで前記昇降路の壁面に近い側のガイドレールであり、前記ガイドレール(かご側)は、前記かご側ガイドレールで前記巻上機に近い側のガイドレールである
ことを特徴とするエレベーター。
【請求項3】
請求項2に記載のエレベーターにおいて、
前記錘側取り付けブラケットは、前記ガイドレール(錘側)のレール本体に取り付けられ、前記巻上機に向かう方向に延びて配置されている
ことを特徴とするエレベーター。
【請求項4】
請求項3に記載のエレベーターにおいて、
前記ガイドレール(錘側)の前記レール本体は、前記巻上機の方に向かって突出する方向に形成されており、
前記錘側取り付けブラケットは、前記レール本体の側面に取り付けられ、前記錘側取り付けブラケットの取り付け部分の反対側には、前記錘側傾き抑制部材が固定されると共に、前記錘側傾き抑制部材は前記巻上機に接触している
ことを特徴とするエレベーター。
【請求項5】
請求項3に記載のエレベーターにおいて、
前記ガイドレール(錘側)の前記レール本体は、前記巻上機の方に向かって突出する方向に形成されており、
前記錘側取り付けブラケットは、前記レール本体を挟み込んで固定する一対の取り付けブロックからなり、一対の前記取り付けブロックの取り付け部分の反対側には、前記錘側傾き抑制部材が固定されると共に、前記錘側傾き抑制部材は前記巻上機に接触している
ことを特徴とするエレベーター。
【請求項6】
請求項4、又は請求項5に記載のエレベーターにおいて、
前記かご側取り付けブラケットは、前記ガイドレール(かご側)の前記レール本体とは反対側の背面に取り付けられ、前記巻上機に向かう方向に延びて配置されて前記巻上機の傾きを抑制するように前記巻上機と接触している
ことを特徴とするエレベーター。
【請求項7】
請求項6に記載のエレベーターにおいて、
前記かご側取り付けブラケットは、前記かご側傾き抑制部材の機能を備えた平板状に形成されている
ことを特徴とするエレベーター。
【請求項8】
請求項6に記載のエレベーターにおいて、
前記錘側傾き抑制部材と前記かご側傾き抑制部材は、防振部材を介して前記巻上機に対して傾きを抑制するように接触している
ことを特徴とするエレベーター。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、乗員や荷物を異なる階床に移送するエレベーターに係り、特にエレベーターの巻上機を支える巻上機の支持機構を備えたエレベーターに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
巻上機が昇降路の頂部に設置された機械室レスのエレベーターにおいては、巻上機には主ロープが巻き掛けられるシーブが設けられている。このシーブには乗りかごや釣合錘の荷重が作用するため、巻上機が昇降路の内側に傾く現象がある。この現象を抑制するために、例えば、巻上機を挟む位置に存在するガイドレールに、巻上機の傾きを抑制する傾き抑制部材を設ける構成が知られている。
【0003】
例えば、特開2019-137511号公報(特許文献1)には、かご側ガイドレールと錘側ガイドレールに固定されたブラケットに、巻上機を水平方向に横切るL形鋼よりなる傾き抑制部材(特許文献1における上側固定部材に対応する)を固定し、この傾き抑制部材と巻上機とを防振部材を介して接触させて、巻上機の傾きを抑制する支持機構が示されている。
【0004】
この巻上機の支持機構によれば、巻上機が昇降路側に傾いても、この傾きは防振部材を介して傾き抑制部材で受け止められ、巻上機の傾きを抑制することができるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-137511号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献1に記載された傾き抑制部材はガイドレールの背面に傾き抑制部材を取り付ける構成としており、そのためガイドレール背面と昇降路壁面の隙間を一定以上確保する必要があった。また、錘側ガイドレール背面に取り付ける部材と防振部材を介して巻上機を固定する部材は別部材であり、この2部材は錘側ガイドレールが対向する方向に直交する方向で接続されるため、錘側ガイドレールの側面に機器を配置するエレベーターでは傾き抑制部材と機器の干渉を回避できるだけの隙間を確保する必要があり、昇降路面積の拡大が必要になるケースがあった。
【0007】
本発明の目的は、傾き抑制部材の昇降路における占有面積をできるだけ低減すると共に、エレベーターの他の構成部材との干渉を避けて巻上機の傾きを抑制することができる支持機構を備えたエレベーターを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、建築物に形成された昇降路と、昇降路を移動する乗りかご、及び乗りかごに主ロープを介して連結された釣合錘と、乗りかごの移動を案内し、乗りかごを両側から挟むように配置された一対のかご側ガイドレールと、釣合錘の移動を案内し、釣合錘を両側から挟むように配置された一対の錘側ガイドレールと、主ロープが巻き掛けられ、乗りかごと釣合錘を昇降路内でそれぞれ異なった方向に移動させる巻上機とを備えたエレベーターにおいて、巻上機は、錘側ガイドレールの一方のガイドレール(錘側)に取り付けられた、錘側取り付けブラケットを含む錘側傾き抑制部材と、かご側ガイドレールの一方のガイドレール(かご側)に取り付けられた、かご側取り付けブラケットを含むかご側傾き抑制部材とによって、主ロープから作用する荷重による傾きが抑制されていると共に、少なくとも、錘側取り付けブラケット、及び錘側傾き抑制部材の一部は、ガイドレール(錘側)と巻上機との間に形成された空間に配置されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ガイドレール(錘側)と巻上機の間の空間に、錘側取り付けブラケット、及び錘側傾き抑制部材の一部を配置したので、昇降路を鉛直方向に見た際の平面図における取り付けブラケットを含む傾き抑制部材の占有面積を低減すると共に、エレベーターの構成部品との干渉を避けながら巻上機の傾きを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明が適用されるエレベーターの構成を示す断面図である。
本発明の第1の実施形態になる、巻上機の上面から見た支持機構の構成を示す上面図である。但し、主ロープの表示は省略している。
本発明の第2の実施形態になる、巻上機の上面から見た支持機構の構成を示す上面図である。但し、主ロープの表示は省略している。
図3のP部の拡大図である。
図3のC矢視図である。但し巻上機等は省略している。
図5のD矢視図である。
取り付けブロックの上面と側面を説明する説明図である。
巻上機の上面から見た従来構造の支持機構の構成を示す上面図である。
図8のA矢視図である。
図8のB矢視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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