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公開番号2025070097
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023180174
出願日2023-10-19
発明の名称乗客コンベア
出願人株式会社日立製作所
代理人弁理士法人信友国際特許事務所
主分類B66B 23/02 20060101AFI20250424BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】複数のスプロケットが取り付けられるボスの小型化を図る。
【解決手段】乗客コンベアは、駆動シャフトと一体に回転するボスと、ボスに取り付けられる駆動スプロケット、踏段移動用スプロケット及びハンドレール移動用スプロケットと、を備える。ボスは、各々のスプロケットが嵌合される円筒部と、各々のスプロケットが固定されるフランジ部とを有する。フランジ部は、ボスの円周方向で隣り合う複数の肉厚部分と複数の肉薄部分とを有する。複数の肉厚部分の各々は、駆動スプロケットと踏段移動用スプロケットをフランジ部に固定するための第1固定用孔を有する。複数の肉薄部分は、ハンドレール移動用スプロケットをフランジ部に固定するための第2固定用孔を有する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
駆動シャフトと、
前記駆動シャフトと一体に回転するボスと、
前記ボスに取り付けられる駆動スプロケット、踏段移動用スプロケット及びハンドレール移動用スプロケットと、を備え、
前記ボスは、前記駆動スプロケット、前記踏段移動用スプロケット及び前記ハンドレール移動用スプロケットが嵌合される円筒部と、前記円筒部に嵌合される前記駆動スプロケット、前記踏段移動用スプロケット及び前記ハンドレール移動用スプロケットが固定されるフランジ部とを有し、
前記フランジ部は、前記ボスの円周方向で隣り合う複数の肉厚部分と複数の肉薄部分とを有し、
前記複数の肉厚部分の各々は、前記駆動スプロケットと前記踏段移動用スプロケットを前記フランジ部に固定するための第1固定用孔を有し、
前記複数の薄肉部分の各々は、前記ハンドレール移動用スプロケットを前記フランジ部に固定するための第2固定用孔を有する
乗客コンベア。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記第1固定用孔のピッチ円直径は、前記第2固定用孔のピッチ円直径と同じである
請求項1に記載の乗客コンベア。
【請求項3】
前記ハンドレール移動用スプロケットは、前記円筒部に嵌合された状態で前記フランジ部に固定される複数の嵌合突部と、前記複数の肉厚部分との干渉を避けるための複数の逃げ部とを有する
請求項1に記載の乗客コンベア。
【請求項4】
前記フランジ部は、前記ボスの円周方向で複数に分割されている
請求項1に記載の乗客コンベア。
【請求項5】
前記駆動スプロケットは、前記円筒部に嵌合された状態で前記フランジ部に固定される複数の第1嵌合突部と、前記複数に分割された前記フランジ部との干渉を避けるための複数の第1逃げ部とを有し、
前記ハンドレール移動用スプロケットは、前記円筒部に嵌合された状態で前記フランジ部に固定される複数の第2嵌合突部と、前記複数に分割された前記フランジ部との干渉を避けるための複数の第2逃げ部とを有する
請求項4に記載の乗客コンベア。
【請求項6】
前記踏段移動用スプロケットは、前記円筒部に嵌合された状態で前記フランジ部に固定される複数の第3嵌合突部と、前記複数に分割された前記フランジ部との干渉を避けるための複数の第3逃げ部とを有する
請求項4又は5に記載の乗客コンベア。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エスカレータや動く歩道などの乗客コンベアに関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
エスカレータや動く歩道などの乗客コンベアは、駆動シャフトと、駆動シャフトに固定されるボスと、ボスに取り付けられる駆動スプロケットと、駆動チェーンを介して駆動スプロケットを回転させる駆動装置と、駆動シャフトの両端部を回転自在に支持する一対の軸受と、を備えている(例えば、特許文献1を参照)。ボスには、駆動スプロケットの他に、例えば踏段移動用スプロケットやハンドレール移動用スプロケットなど、複数のスプロケットが取り付けられる。このため、ボスは、複数のスプロケットを取り付けるために、段付きのフランジ部を有している。また、ボスのフランジ部には、複数のスプロケットを固定するために複数の孔が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-69800号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来においては、ボスのフランジ部にハンドレール移動用スプロケットを固定するために設けられる複数の孔のピッチ円直径が、ボスのフランジ部に駆動スプロケットや踏段移動用スプロケットを固定するために設けられる複数の孔のピッチ円直径よりも大きかった。このため、フランジ部を含めたボス全体の外径を大きく確保する必要があった。
【0005】
本発明の目的は、複数のスプロケットが取り付けられるボスの小型化を図ることができる乗客コンベアを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、例えば、特許請求の範囲に記載された構成を採用する。
本願は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一つを挙げるならば、駆動シャフトと、駆動シャフトと一体に回転するボスと、ボスに取り付けられる駆動スプロケット、踏段移動用スプロケット及びハンドレール移動用スプロケットと、を備える乗客コンベアである。ボスは、駆動スプロケット、踏段移動用スプロケット及びハンドレール移動用スプロケットが嵌合される円筒部と、円筒部に嵌合される駆動スプロケット、踏段移動用スプロケット及びハンドレール移動用スプロケットが固定されるフランジ部とを有する。フランジ部は、ボスの円周方向で隣り合う複数の肉厚部分と複数の肉薄部分とを有する。複数の肉厚部分の各々は、駆動スプロケットと踏段移動用スプロケットをフランジ部に固定するための第1固定用孔を有する。複数の薄肉部分の各々は、ハンドレール移動用スプロケットをフランジ部に固定するための第2固定用孔を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、複数のスプロケットが取り付けられるボスの小型化を図ることができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明によって明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態に係る乗客コンベアの構成例を示す概略側面図である。
図1に示す乗客コンベアの一部を示す概略平面図である。
上部機械室における各部の配置状態を示す上面図である。
第1実施形態に係る乗客コンベアが備える踏段移動用スプロケットの構成を示す正面図である。
第1実施形態に係る乗客コンベアが備える駆動スプロケットの構成を示す正面図である。
第1実施形態に係る乗客コンベアが備えるボスの構成を示す正面図である。
図6に示すボスのA-A断面図である。
第1実施形態に係る乗客コンベアが備えるハンドレール移動用スプロケットの構成を示す正面図である。
第1実施形態に係る乗客コンベアにおいて、ボスとハンドレール移動用スプロケットとを位置合わせした状態を示す図である。
第1実施形態に係る乗客コンベアにおいて、ボスとハンドレール移動用スプロケットと駆動スプロケットとを位置合わせした状態を示す図である。
比較形態に係る乗客コンベアにおいて、ボスとスプロケットの配置状態を示す断面図である。
比較形態に係る乗客コンベアが備えるボスの構成を示す正面図である。
図12に示すボスのB-B断面図である。
第2実施形態に係る乗客コンベアが備えるボスの構成を示す正面図である。
図14に示すボスのC-C断面図である。
第2実施形態に係る乗客コンベアが備える駆動スプロケットの構成を示す正面図である。
第2実施形態に係る乗客コンベアが備えるハンドレール移動用スプロケットの構成を示す正面図である。
第2実施形態に係る乗客コンベアにおいて、駆動スプロケットとハンドレール移動用とをボスに取り付けた場合の各部の配置状態を示す正面図(その1)である。
第2実施形態に係る乗客コンベアにおいて、駆動スプロケットとハンドレール移動用スプロケットとをボスに取り付けた場合の各部の配置状態を示す正面図(その2)である。
第2実施形態に係る乗客コンベアにおいて、ハンドレール移動用スプロケットと駆動スプロケットを内側に移動させる場合の各部の配置状態を示す正面図(その1)である。
第2実施形態に係る乗客コンベアにおいて、ハンドレール移動用スプロケットと駆動スプロケットを内側に移動させる場合の各部の配置状態を示す正面図(その2)である。
第3実施形態に係る踏段移動用スプロケットの構成を示す正面図である。
第3実施形態に係る乗客コンベアにおいて、駆動スプロケットとハンドレール移動用スプロケットと踏段移動用スプロケットとをボスに取り付けた場合の各部の配置状態を示す正面図である(その1)である。
第3実施形態に係る乗客コンベアにおいて、駆動スプロケットとハンドレール移動用スプロケットと踏段移動用スプロケットとをボスに取り付けた場合の各部の配置状態を示す正面図である(その2)である。
第3実施形態に係る乗客コンベアにおいて、踏段移動用スプロケットを外側に移動させる場合の各部の配置状態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。本明細書及び図面においては、実質的に同一の機能又は構成を有する要素については、同一の符号を付し、重複する説明は適宜、省略する。また、以下の記載及び図面は、本発明を説明するための例示であって、説明の便宜上、省略及び簡略化されていることがある。各構成要素は、特に限定しない限り、単数でも複数でも構わない。また、図面に示す各構成要素の位置、大きさ、形状、範囲などは、発明の理解を容易にするため、実際の位置、大きさ、形状、範囲などを表していない場合がある。このため、本発明は、必ずしも、図面に開示された位置、大きさ、形状、範囲などに限定されない。
【0010】
<第1実施形態>
[乗客コンベアの構成]
図1は、第1実施形態に係る乗客コンベアの構成例を示す概略側面図である。図2は、図1に示す乗客コンベアの一部を示す概略平面図である。
図1及び図2に示すように、乗客コンベア10は、建築構造物の上階と下階との間で乗客を輸送する傾斜型の乗客コンベア、すなわちエスカレータである。ただし、本発明は、エスカレータに限らず、例えば動く歩道などにも適用可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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