TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025056901
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023166424
出願日2023-09-27
発明の名称電力変換装置
出願人株式会社日立製作所,日立Astemo株式会社
代理人弁理士法人サンネクスト国際特許事務所
主分類H02M 7/48 20070101AFI20250401BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】低インダクタンス化と等インダクタンス化を両立する電力変換装置を提供する。
【解決手段】
複数の上アーム半導体素子および複数の下アーム半導体素子が並列に接続され、複数の配線層を有する配線基板を備える電力変換装置であって、前記複数の配線層は、前記複数の上アーム半導体素子の配列方向に沿って延在する正極配線と、前記複数の下アーム半導体素子の配列方向に沿って延在する負極配線と、前記複数の上アーム半導体素子と前記複数の下アーム半導体素子とを接続する出力配線と、を含み、前記正極配線および前記負極配線は、それぞれが並列に配置されるとともに前記出力配線に対して積層して配置される第1の正負極配線対と、それぞれが互いに積層配置される第2の正負極配線対と、を形成する。
【選択図】図4

特許請求の範囲【請求項1】
複数の上アーム半導体素子および複数の下アーム半導体素子が並列に接続され、複数の配線層を有する配線基板を備える電力変換装置であって、
前記複数の配線層は、前記複数の上アーム半導体素子の配列方向に沿って延在する正極配線と、前記複数の下アーム半導体素子の配列方向に沿って延在する負極配線と、前記複数の上アーム半導体素子と前記複数の下アーム半導体素子とを接続する出力配線と、を含み、
前記正極配線および前記負極配線は、それぞれが並列に配置されるとともに前記出力配線に対して積層して配置される第1の正負極配線対と、それぞれが互いに積層配置される第2の正負極配線対と、を形成する
電力変換装置。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
請求項1に記載の電力変換装置であって、
前記配線基板の一辺側に配置されて前記第2の正負極配線対と電気的に接続されるコンデンサを備え、
前記第2の正負極配線対は、前記配線基板において前記一辺に対して垂直な延在方向に沿って形成され、前記コンデンサから離れた位置であるほど、前記延在方向に対して直交する方向の断面積が小さくなる
電力変換装置。
【請求項3】
請求項2に記載の電力変換装置であって、
前記配線基板の前記一辺に対向する他辺側に配置されて、前記出力配線と電気的に接続される出力端子を有し、
前記出力配線は、前記配線基板において前記他辺に対して垂直な延在方向に沿って形成され、前記出力端子から離れた位置であるほど、前記延在方向に対して直交する方向の断面積が小さくなる
電力変換装置。
【請求項4】
請求項1に記載の電力変換装置であって、
前記配線基板の最表層において、前記正極配線および前記負極配線が並列に形成され、
前記正極配線と前記負極配線との間には、第2のコンデンサが配置された
電力変換装置。
【請求項5】
請求項1に記載の電力変換装置であって、
前複数の上アーム半導体素子と前記複数の下アーム半導体素子は、ドレイン端子およびソース端子、またはコレクタ端子およびエミッタ端子が、それぞれ交互に配置されて前記配線基板に接続される
電力変換装置。
【請求項6】
請求項4に記載の電力変換装置であって、
前記配線基板は、前記複数の上アーム半導体素子と前記複数の下アーム半導体素子の配列の間において、前記複数の配線層を有している
電力変換装置。
【請求項7】
請求項1に記載の電力変換装置であって、
前記配線基板は、前記第1の正負極配線対と前記第2の正負極配線対とを電気的に接続するためのスルーホールを有し、
前記スルーホールは、前記上アーム半導体素子と前記下アーム半導体素子の配列方向に沿って複数形成され、かつ前記配線基板の前記第1の正負極配線対と前記第2の正負極配線対の前記正極配線同士および前記負極配線同士を接続する
電力変換装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電力変換装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
小型の半導体パッケージを実装するカード型インバータは、生産性と出力ラインナップ拡充を向上させるため、多数の小型の半導体パッケージの並列実装が求められている。その一方で、多数の小型の半導体パッケージの並列実装によって大電流化させた際において発生するインダクタンスの低減も同様に求められている。例えば、下記の特許文献1では、半導体素子の配列方向に沿って配線基板内の配線構造が変化することで、インダクタンスの低減を図っている半導体モジュールの構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6269296号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、インダクタンスの低減を図るという目的は達成しているが、半導体素子の上下アームの短絡ループ経路のインダクタンス低減のみに着目しており、多数の半導体チップを並列化した際のインダクタンスばらつきを考慮していない課題がある。また、小型の半導体パッケージを実装する主回路基板を小型化する目的を達成するために、フィルムコンデンサと各半導体装置を接続する配線長を等しくすることは困難であり、この構成ではインダクタンス差に起因して各半導体装置の電流がばらつく課題を抱えていた。これを鑑みて、本発明では、低インダクタンス化と等インダクタンス化を両立する電力変換装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
複数の上アーム半導体素子および複数の下アーム半導体素子が並列に接続され、複数の配線層を有する配線基板を備える電力変換装置であって、前記複数の配線層は、前記複数の上アーム半導体素子の配列方向に沿って延在する正極配線と、前記複数の下アーム半導体素子の配列方向に沿って延在する負極配線と、前記複数の上アーム半導体素子と前記複数の下アーム半導体素子とを接続する出力配線と、を含み、前記正極配線および前記負極配線は、それぞれが並列に配置されるとともに前記出力配線に対して積層して配置される第1の正負極配線対と、それぞれが互いに積層配置される第2の正負極配線対と、を形成する。
【発明の効果】
【0006】
低インダクタンス化と等インダクタンス化を両立する電力変換装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の電力変換装置の回路図
本発明の電力変換装置の全体外観図
本発明の一実施形態に係る、配線基板の断面図
本発明の一実施形態に係る、半導体装置の図
本発明の一実施形態に係る、2層目~4層目までの配線基板の図
本発明の一実施形態に係る、第2のコンデンサを配置した配線基板の図
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の記載および図面は、本発明を説明するための例示であって、説明の明確化のため、適宜、省略および簡略化がなされている。本発明は、他の種々の形態でも実施する事が可能である。特に限定しない限り、各構成要素は単数でも複数でも構わない。
【0009】
図面において示す各構成要素の位置、大きさ、形状、範囲などは、発明の理解を容易にするため、実際の位置、大きさ、形状、範囲などを表していない場合がある。このため、本発明は、必ずしも、図面に開示された位置、大きさ、形状、範囲などに限定されない。
【0010】
(本発明の一実施形態および全体構成)
(図1)
電力変換装置1は、U相、V相、W相の3相の半導体装置によって構成される。それぞれの半導体装置は、上アーム半導体素子4および下アーム半導体素子5によって構成される。上アーム半導体素子4および下アーム半導体素子5は、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やMOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)などが用いられる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社日立製作所
制御装置
12日前
株式会社日立製作所
電力変換装置
12日前
株式会社日立製作所
電力変換装置
12日前
株式会社日立製作所
電力変換装置
12日前
株式会社日立製作所
電力変換装置
12日前
株式会社日立製作所
状態検知装置
26日前
株式会社日立製作所
電力変換装置
25日前
株式会社日立製作所
設計支援装置
25日前
株式会社日立製作所
電力変換装置
2日前
株式会社日立製作所
乗客コンベア
2日前
株式会社日立製作所
乗客コンベア
2日前
株式会社日立製作所
放射線モニタ
24日前
株式会社日立製作所
電力変換装置
12日前
株式会社日立製作所
エレベーター
2日前
株式会社日立製作所
エレベーター
2日前
株式会社日立製作所
エレベーター
2日前
株式会社日立製作所
電力変換装置
2日前
株式会社日立製作所
電力変換装置
2日前
株式会社日立製作所
エレベーター装置
2日前
株式会社日立製作所
漏水検出システム
2日前
株式会社日立製作所
エレベーター装置
2日前
株式会社日立製作所
スクリュー圧縮機
24日前
株式会社日立製作所
タスク管理システム
24日前
株式会社日立製作所
電磁波処理システム
20日前
株式会社日立製作所
ボルトの緩み検出装置
4日前
株式会社日立製作所
巻上機及びエレベーター
2日前
株式会社日立製作所
電力変換装置の冷却構造
2日前
株式会社日立製作所
オーバーホール計画作成装置
17日前
株式会社日立製作所
位置推定システムおよび方法
24日前
株式会社日立製作所
電力系統監視装置および方法
17日前
株式会社日立製作所
ガイドレールの高さ調整装置
2日前
株式会社日立製作所
エレベーターの乗り場ドア装置
2日前
株式会社日立製作所
情報処理装置及び情報処理方法
24日前
株式会社日立製作所
蓄電池の制御方法及び制御装置
24日前
株式会社日立製作所
蓄電池システム及びその制御方法
10日前
株式会社日立製作所
細胞剥離装置および細胞剥離方法
3日前
続きを見る