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公開番号2025073856
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-13
出願番号2023184973
出願日2023-10-27
発明の名称偏向デバイス、基地局装置及びそれらでの方法
出願人KDDI株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類H04W 72/27 20230101AFI20250502BHJP(電気通信技術)
要約【課題】無線信号の方向を制御可能な偏向面を有する偏向デバイスにおいて、無線信号の偏向方向の制御のために偏向デバイスに格納する情報量を削減する。
【解決手段】偏向デバイスは、無線信号の方向を制御可能な偏向面と、複数の基地局装置の内のターゲット基地局装置が送信するターゲット無線信号の前記偏向面への入射方向を示す情報を取得する取得手段と、前記ターゲット無線信号の前記偏向面への入射方向を示す情報に基づき、前記ターゲット無線信号が所定方向に偏向される様に前記偏向面を制御する制御手段と、を備えている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
無線信号の方向を制御可能な偏向面と、
複数の基地局装置の内のターゲット基地局装置が送信するターゲット無線信号の前記偏向面への入射方向を示す情報を取得する取得手段と、
前記ターゲット無線信号の前記偏向面への入射方向を示す情報に基づき、前記ターゲット無線信号が所定方向に偏向される様に前記偏向面を制御する制御手段と、
を備えている偏向デバイス。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記複数の基地局装置それぞれが送信する無線信号の前記偏向面への入射方向を示す入射方向情報を格納する格納手段をさらに備え、
前記取得手段は、前記ターゲット基地局装置を識別する情報を取得することで、前記ターゲット無線信号の前記偏向面への入射方向を示す情報を取得する、請求項1に記載の偏向デバイス。
【請求項3】
前記取得手段は、前記ターゲット基地局装置又は前記複数の基地局装置の内の前記ターゲット基地局装置とは異なる他の基地局装置から、前記ターゲット無線信号の前記偏向面への入射方向を示す情報を取得する、請求項1に記載の偏向デバイス。
【請求項4】
前記取得手段は、前記ターゲット無線信号の前記偏向面への入射方向を示す情報を含む無線リソース制御(RRC)メッセージを、前記ターゲット基地局装置又は前記他の基地局装置から受信することで、前記ターゲット無線信号の前記偏向面への入射方向を示す情報を取得する、請求項3に記載の偏向デバイス。
【請求項5】
前記RRCメッセージは、RRCコネクション設定メッセージである、請求項4に記載の偏向デバイス。
【請求項6】
前記所定方向を示す方向情報を格納する格納手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記ターゲット無線信号の前記偏向面への入射方向を示す情報と、前記方向情報と、に基づき、前記ターゲット無線信号が前記所定方向に偏向される様に前記偏向面を制御する、請求項1に記載の偏向デバイス。
【請求項7】
基準方向を示す情報と、前記基準方向からの無線信号を前記所定方向に偏向する様に前記偏向面を制御するための基準制御情報と、を格納する格納手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記ターゲット無線信号の前記偏向面への入射方向と前記基準方向との差分に基づき前記基準制御情報を修正することで、前記ターゲット無線信号が前記所定方向に偏向される様に前記偏向面を制御する、請求項1に記載の偏向デバイス。
【請求項8】
無線信号の方向を制御可能な偏向面を有する偏向デバイスでの方法であって
複数の基地局装置の内のターゲット基地局装置が送信するターゲット無線信号の前記偏向面への入射方向を示す情報を取得することと、
前記ターゲット無線信号の前記偏向面への入射方向を示す情報に基づき、前記ターゲット無線信号が所定方向に偏向される様に前記偏向面を制御することと、
を含む方法。
【請求項9】
無線信号の方向を制御可能な偏向面を有する偏向デバイスと通信する基地局装置であって
前記基地局装置又は他の基地局装置が送信する無線信号の前記偏向面への入射方向を示す情報を前記偏向デバイスに送信する送信手段を備えている、基地局装置。
【請求項10】
前記偏向デバイスは、前記基地局装置及び前記他の基地局装置を含む複数の基地局装置それぞれが送信する無線信号の前記偏向面への入射方向を示す入射方向情報を格納しており、
前記送信手段は、前記基地局装置又は前記他の基地局装置を識別する情報を前記偏向デバイスに送信することで、前記基地局装置又は前記他の基地局装置が送信する無線信号の前記偏向面への入射方向を示す情報を前記偏向デバイスに送信する、請求項9に記載の基地局装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、無線信号の方向を制御可能な偏向面を有する偏向デバイスの制御技術に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
移動通信ネットワークは、複数の基地局装置(BS)を備え、複数のBSにより、所定の地理的領域(サービス提供領域)に存在する無線デバイス(WD)に通信サービスを提供する。しかしながら、移動通信ネットワークにおいては、そのサービス提供領域内に、WDとの無線信号の送受信が困難となる不感領域が生じ得る。このため、非特許文献1は、BSとWDとの間で信号を中継するネットワーク制御リピータ(NCR)を開示している。非特許文献1によると、NCRは、BSにより制御される。このため、NCRは、BSに対してランダムアクセス手順を行って、BSとの間で制御リンクを確立している。
【0003】
一方、近年、RIS(Reconfigurable Intelligent Surface)と呼ばれる偏向デバイスが注目を集めている。RISは、無線信号の方向を制御する偏向面を有する。一例として、RISは、無線信号を反射する反射面を有し、コードブックと呼ばれる構成情報に基づき反射面における無線信号の反射方向を制御することができる。つまり、RISは、無線信号の偏向方向を制御可能な偏向面を有する偏向デバイスである。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
3GPP(登録商標) TR38.867,V18.0.0,2022年9月
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図1は、RIS1の動作説明図である。なお、以下ではBS2からWDへの下り方向の動作について説明するが、WDからBS2への上り方向についても同様である。また、図1では、M個(Mは2以上の整数)のBS2を表示しているが、各BS2を区別する場合には、BS#m(mは1からMまでの整数)と表記する。
【0006】
RIS1は、BS#1からの無線信号を不感領域であるターゲット領域3に向けて偏向するため、N個(Nは1以上の整数)のコードブックを有する。コートブックは、RIS1の偏向面を制御するために使用する制御情報又は構成情報である。例えば、RIS1は、コードブック#1-1に基づき偏向面を構成した場合、BS#1からの無線信号を無線信号#1として偏向し、コードブック#1-2に基づき偏向面を構成した場合、BS#1からの無線信号を無線信号#2として偏向し、コードブック#1-Nに基づき偏向面を構成した場合、BS#1からの無線信号を無線信号#Nとして偏向する。なお、図1においては、図の簡略化のため、RIS1で偏向された無線信号を直線で示しているが、実際には、RIS1で偏向された無線信号は、空間的な広がりを持って空間を伝搬する。無線信号#1~#Nにより、ターゲット領域3の全体がカバーされ得る。
【0007】
同様に、BS#2からの無線信号を無線信号#1~#Nとして偏向するには、コードブック#1-1~#1-Nとは異なるコードブック#2-1~#2-Nが必要となる。これは、BS#2からの無線信号のRIS1への入射方向と、BS#1からの無線信号のRIS1への入射方向とが異なるためである。したがって、図1に示す様に、RIS1を、BS#1~BS#Mそれぞれの無線信号の中継に使用する場合、合計M×N個のコートブックが必要となり、RIS1に格納すべき情報量が増加する。
【0008】
本開示は、無線信号の偏向方向を制御可能な偏向面を有する偏向デバイスにおいて、無線信号の偏向方向の制御のために偏向デバイスに格納する情報量を削減する技術を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一態様によると、偏向デバイスは、無線信号の方向を制御可能な偏向面と、複数の基地局装置の内のターゲット基地局装置が送信するターゲット無線信号の前記偏向面への入射方向を示す情報を取得する取得手段と、前記ターゲット無線信号の前記偏向面への入射方向を示す情報に基づき、前記ターゲット無線信号が所定方向に偏向される様に前記偏向面を制御する制御手段と、を備えている。
【発明の効果】
【0010】
本開示によると、無線信号の偏向方向を制御可能な偏向面を有する偏向デバイスにおいて、無線信号の偏向方向の制御のために偏向デバイスに格納する情報量を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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