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公開番号2025073800
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-13
出願番号2023184878
出願日2023-10-27
発明の名称両開き扉装置における気密構造
出願人三和シヤッター工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E06B 7/22 20060101AFI20250502BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】使用室Xと設備室Yとを仕切る間仕切り1を、左右両開き式の親子扉2、3を用いて構成したものにおいて、子扉3に、錠装置12が内装できるよう設備室Y側に拡幅された召し合わせ材11を設ける場合に、気密性が損なわれないようにする。
【解決手段】拡幅された召し合わせ材11の上下両端縁部に切り欠き部11eを形成して気密性が損なわれないようにしながら、錠装置12の錠杆12dを、親子扉2、3の設備室側扉面板2e、3eよりも使用室X側に位置するように配した構成にする。
【選択図】図7

特許請求の範囲【請求項1】
出入り口の開閉をするべく左右に隣接する状態で設けられる両開き仕様の親子扉を、該親子扉の面一状となった閉鎖移動方向側の扉面が出入り口の上下枠部材に当接し、かつ親扉の扉先側端縁部に設けた当接片部が子扉に設けた召し合わせ部に当接することで、上下両端部および召し合わせ部での気密状の閉鎖ができるように構成してなる両開き扉装置において、
前記召し合わせ部を、子扉の閉鎖移動方向側に突出することで閉鎖移動方向側に拡幅された筒状として、該召し合わせ部の筒内に、上下方向に移動することで子扉の上下端縁から突出して出入り口の上下に設けた錠穴に挿入する構成の錠装置の錠杆が内装されたものとするにあたり、
前記召し合わせ部は、閉鎖移動方向側に突出する部位の上下両端縁部に切り欠き部が形成されたものとして、前記親子扉閉鎖時の扉面の上下枠部材に設けた気密材への当接がなされる構成にする一方、
前記錠杆は、親子扉の閉鎖移動方向側の扉面よりも開放移動方向側に位置する状態で召し合わせ部に内装されていることを特徴とする両開き扉装置における気密構造。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
召し合わせ部の切り欠き部が形成される上下端縁部には、錠杆の上下移動の案内をするガイド部材が、親子扉の閉鎖移動方向側の扉面からは突出しない状態で設けられていることを特徴とする請求項1記載の両開き扉装置における気密構造。
【請求項3】
ガイド部材には、切り欠き部を閉鎖して上下枠部材に設けた気密材に当接する縦板材が設けられていることを特徴とする請求項2記載の両開き扉装置における気密構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、室内外の出入り口や室内空間を仕切る間仕切りに設けた出入り口等の各種の出入り口の開閉をするため設けられる両開き扉装置における気密構造の技術分野に関するものである。
続きを表示(約 4,800 文字)【背景技術】
【0002】
今日、ビルやマンション等の建物に設けられる室内空間を、居住空間やオフィス空間等の通常使用される使用室(使用空間、通常使用室)と、空調装置等の各種の装置や用具等の設備(備品)を収納する設備室(設備空間、備品室)とに仕切ることがあり、このような場合に採用される仕切り手段として間仕切り(間仕切り装置)が知られている。この場合に、設備室に収納される設備のメンテナンス等の作業を行う必要があり、このため間仕切りを構成するパネル体を、開閉操作ができる扉体(戸体、ドア体)で構成することになるが、この場合に左右に隣接する一対のパネル体を親子扉とした両開き扉(両開き戸)装置とすることがある。
ところで親子扉ではないが、先行して開く開き戸と、その後に開く引き戸との先端縁部同士を、閉鎖時に召し合わせ状態とするものが知られている(例えば特許文献1参照)。このものでは、引き戸の戸先側端縁部に召し合わせ部を設け、該召し合わせ部に、開き戸の戸先側端縁部に設けた当接片部が使用室側から気密材を介する状態で当接する構成にすることで、閉鎖時に、先端縁部同士が気密性を確保する状態で閉鎖できるようにしたものがある。そして斯かる構成のものを、使用室と設備室とを仕切るための間仕切りに採用した場合に、設備室内に配設した空調設備等の設備から発生する騒音が使用室側に漏れないよう配慮することが要求され、このためには召し合わせ部だけでなく、開き戸、引き戸の上下両端縁部についても気密性を確保した状態で閉鎖することが要求される。
そこで前記従来のものでは、召し合わせ部を閉鎖移動方向側の戸面と面一状にし、これによって閉鎖時に、開き戸、引き戸の上下端縁部の扉面についても躯体側に設けた気密材に当接する構成にして気密性が確保できるように構成している。
そしてこの召し合わせ部の構造を、親子扉に採用することが提唱されるが、前記従来のものは開き戸の戸先側部位に錠装置が設けられてたものとなっている。そこでこれを踏襲して親子扉のうちの一方の扉に錠装置を設けた場合、錠装置が設けられる側の扉は、戸先側端縁部を錠装置が設けられる構造としなければならないことになって扉体の構造を共通化しようとする観点から外れるものとなる。
ところで前記従来の召し合わせ部は筒状になっており、該召し合わせ部の筒内に、上下方向に移動することで子扉の上下端縁から突出して出入り口に設けた上下の錠穴に錠杆が挿入する構成の錠装置を設けることが提唱されるが、筒内寸法が小さいため錠杆を内装することができないという問題がある。これに対し子扉に錠装置を内装したものが提唱されている(例えば特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-97947号公報
特開2000-96945号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが前記子扉に錠杆を内装したものは、親子扉の戸先側端縁部の形状が、子扉については錠装置の錠杆を上下移動自在に内装できる構造とする必要があるのに対し、親扉はそのような構成にする必要がなく、このため、親扉と子扉について、扉先側端縁部の構造が異なったものにせざるを得ないという問題がある。さらには間仕切りに設けられる開き扉を、両開きでなく片開き式とすることもあり、このような場合に、片開き用と両開き用の扉体として扉先側端縁部の構造が異なった扉体を製造しなければならないことになり、この結果、間仕切りを構成するための扉体の種類が増加し製造が煩雑化することになって作業性が悪い等の問題があり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、出入り口の開閉をするべく左右に隣接する状態で設けられる両開き仕様の親子扉を、該親子扉の面一状となった閉鎖移動方向側の扉面が出入り口の上下枠部材に当接し、かつ親扉の扉先側端縁部に設けた当接片部が子扉に設けた召し合わせ部に当接することで、上下両端部および召し合わせ部での気密状の閉鎖ができるように構成してなる両開き扉装置において、前記召し合わせ部を、子扉の閉鎖移動方向側に突出することで閉鎖移動方向側に拡幅された筒状として、該召し合わせ部の筒内に、上下方向に移動することで子扉の上下端縁から突出して出入り口の上下に設けた錠穴に挿入する構成の錠装置の錠杆が内装されたものとするにあたり、前記召し合わせ部は、閉鎖移動方向側に突出する部位の上下両端縁部に切り欠き部が形成されたものとして、前記親子扉閉鎖時の扉面の上下枠部材に設けた気密材への当接がなされる構成にする一方、前記錠杆は、親子扉の閉鎖移動方向側の扉面よりも開放移動方向側に位置する状態で召し合わせ部に内装されていることを特徴とする両開き扉装置における気密構造である。
請求項2の発明は、召し合わせ部の切り欠き部が形成される上下端縁部には、錠杆の上下移動の案内をするガイド部材が、親子扉の閉鎖移動方向側の扉面からは突出しない状態で設けられていることを特徴とする請求項1記載の両開き扉装置における気密構造である。
請求項3の発明は、ガイド部材には、切り欠き部を閉鎖して上下枠部材に設けた気密材に当接する縦板材が設けられていることを特徴とする請求項2記載の両開き扉装置における気密構造である。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明とすることにより、出入り口の開閉をする両開き仕様の親子扉を、親扉の扉先側端縁部に設けた当接片部が子扉に設けた召し合わせ部に当接することで、該召し合わせ部での気密状の閉鎖ができるよう構成したものにおいて、前記召し合わせ部が、閉鎖移動方向側に拡幅された筒状となることで、錠装置の錠杆を召し合わせ部に余裕をもって内装できることになって、子扉側に錠装置を内装する必要がなく、この結果、親子扉の扉先側部位を同形状(対象形状)にでき、構造の簡略化が果たせる。その場合に、召し合わせ部が、閉鎖移動方向側に突出する部位の上下両端縁部に切り欠き部が形成されている結果、親子扉の閉鎖時に、召し合わせ部の突出部位が邪魔になることなく扉面の上下枠部材に対する気密性の維持が図れる状態での閉鎖ができ、その場合の錠杆は、親子扉の閉鎖移動方向側の扉面よりも開放移動方向側に位置する状態で召し合わせ部に内装されているため、錠杆の施錠、開錠作動に影響がないものとなって円滑な錠操作ができることになる。
請求項2の発明とすることにより、召し合わせ部の切り欠き部が形成される上下端縁部に錠杆の上下移動の案内をするためのガイド部材が、親子扉の閉鎖移動方向側の扉面からは突出しない状態で設けられている結果、ガイド部材を、親子扉の閉鎖時の気密性の維持に影響を与えることがない状態で取り付けられることになる。
請求項3の発明とすることにより、錠杆の案内をするガイド部材に設けられる縦板材が、切り欠き部を閉鎖して上下枠部材に設けた気密材に当接することになる結果、切り欠き部においての気密維持を図るため閉鎖する部材が、ガイド部材に兼用されることになって部品点数の低減も図れることになる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
(A)(B)は間仕切りの正面図、背面図である。
間仕切りの横断面平面図である。
間仕切りの親扉を開放した状態の横断面平面図である。
(A)(B)は親扉、子扉の縦断面側面図である。
召し合わせ部位の縦断面側面図である。
親子扉の下枠部位の背面図である。
召し合わせ部位の上下端部位の縦断面拡大側面図である。
召し合わせ部位の上下端部位の縦断面拡大斜視図である。
(A)(B)は親扉、子扉の扉尻部位の横断面拡大平面図である。
親子扉の召し合わせ部位の横断面拡大平面図である。
(A)(B)(C)は召し合わせ材の錠装置が取り付けられた状態の設備室側半部の正面図、側面図、平面図である。
(A)(B)(C)は錠装置が取り付けられた状態の設備室側半部の上端部位の拡大した正面図、側面図、平面図、(D)はガイド部材部位の平面図である。
(A)(B)(C)はガイド部材の正面図、側面図、平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図面において、1は建物の室内空間を前後に仕切るための間仕切りであって、該間仕切り1は、室内空間を、居住空間やオフィス空間等の通常使用される使用室Xと空調装置等の各種の装置や用具等の設備を収容する設備室Yとを前後に仕切るべく設けられるものである。
そして本実施の形態の間仕切り1は、隣接する左右一対のパネル体が両開き方式の親子扉2、3となって構成されることで、使用室Xと設備室Yとのあいだに形成される出入り口Eの開閉を行うものであって、該親子扉2、3は、左右方向外方側(扉尻(戸尻)側)端縁部が出入り口Eに設けた四角枠状の扉枠(ドア枠、戸枠)4にそれぞれ蝶番5を介して揺動自在に軸支されたものとなっており、これによって親子扉2、3は、開放移動側が使用室X側、閉鎖移動側が設備室Y側となる状態で使用室X側に開放操作されるように構成されている。
因みに本実施の形態の間仕切り1は、親子扉2、3となる左右一対のパネル体によって構成されるが、間仕切り1としては、親子扉2、3の左右何れか一方側、あるいは両側にさらにパネル体が面一状または折曲状に設けられたものにしてもよいことは勿論である。
【0009】
前記親子扉2、3についてさらに詳しく説明すると、親子扉2、3は、左右対称状に形成され、左右方向外側の扉尻(戸尻)側縦框2a、3a、左右方向内側の扉先(戸先)側縦框2b、3b、上下横框2c、3c、開放移動側である使用室X側の扉面板2d、3d、閉鎖移動側である設備室Y側の扉面板2e、3e、そして扉内に充填されるコア材2f、3fを備えて構成され、扉尻側縦框2a、3aの使用室X側端部が蝶番5を介して扉枠4を構成する左右縦枠(ドア縦枠)4aに揺動自在に軸支されている。
【0010】
この場合に、親子扉2、3の扉尻側縦框2a、3aは、使用室側框面部(扉先側にて短い端片となっている。)2aa、3aa、設備室側框面部2ab、3ab、扉先側框面部2ac、3ac、扉尻側框面部2ad、3ad、該扉尻側框面部2ad、3adの使用室X側端縁から左右方向外方に向けて折曲される状態で延出した延出框面部2ae、3ae、設備室側框面部2ab、3abの扉尻側端縁部から扉先側縦框2a、3aの前後幅を幅狭にするよう扉先側の前後方向を向いた片部と扉尻側の左右方向を向いた片部とでL字形に折曲形成された段差面部2af、3afを備えて構成されている。
そして蝶番5は、一方の羽根部5aが段差面部2af、3afの扉尻側の片部にビス固定され、他方の羽根部5bが左右縦枠4aにビス固定され、軸支部5bが左右縦枠4aの使用室側面部4aaと延出框面部2ae、3aeとのあいだに配された構成になっている。
(【0011】以降は省略されています)

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