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公開番号
2025068784
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-30
出願番号
2023178786
出願日
2023-10-17
発明の名称
X線検査装置
出願人
株式会社イシダ
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G01N
23/18 20180101AFI20250422BHJP(測定;試験)
要約
【課題】低電圧の条件で検査を実行し続けた場合であっても、検査処理能力が低下することを抑制できる。
【解決手段】X線検査装置1は、X線管球50における陰極57と陽極56との間に第一の電圧を印加することでX線を発生させ、搬送される物品Gに対しX線を照射するX線照射部6と、X線照射部6から照射されるX線を検出するX線検出部7と、X線検出部7の検出結果に基づいてX線透過画像を生成し、物品Gを検査する検査部40と陰極57と陽極56との間に印加する電圧を変更する制御部40と、を備える。制御部40は、第一の電圧を印加することによって発生するX線の照射を開始する前、又は、第一の電圧を印加することによって発生するX線の照射を終了した後に、陰極57と陽極56との間に第一の電圧より高い第二の電圧を印加する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
X線管球における陰極と陽極との間に第一の電圧を印加することでX線を発生させ、搬送される物品に対しX線を照射するX線照射部と、
前記X線照射部から照射される前記X線を検出するX線検出部と、
前記X線検出部の検出結果に基づいてX線透過画像を生成し、前記物品を検査する検査部と、
前記陰極と前記陽極との間に印加する電圧を変更する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記第一の電圧を印加することによって発生するX線の照射を開始する前、又は、前記第一の電圧を印加することによって発生するX線の照射を終了した後に、前記陰極と前記陽極との間に前記第一の電圧より高い第二の電圧を印加する、X線検査装置。
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
前記第一の電圧の範囲は、15kV~50kVであり、前記第二の電圧の範囲は、60kV~150kVである、請求項1記載のX線検査装置。
【請求項3】
前記第二の電圧は、前記第一の電圧の2倍以上である、請求項1又は2記載のX線検査装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記X線管球の使用開始時又は前記第二の電圧の前回印加時を起点としたときの、前記X線照射部において発生する異常放電の回数、及び、前記X線照射部における前記X線の照射時間の少なくとも一方に基づいて、前記第二の電圧の強度及び印加時間の少なくとも一方を決定する、請求項1又は2記載のX線検査装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記X線管球の使用開始時又は前記第二の電圧の前回印加時を起点としたときの前記X線照射部において発生する異常放電の回数を記憶し、前記異常放電の回数に基づいて前記第二の電圧の印加の有無を決定する、請求項1又は2記載のX線検査装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記X線管球の使用開始時又は前記第二の電圧の前回印加時を起点としたときの前記X線照射部における前記X線の照射時間を記憶し、前記照射時間に基づいて前記第二の電圧の印加の有無を決定する、請求項1又は2記載のX線検査装置。
【請求項7】
前記制御部は、電源投入時に前記第二の電圧を印加する、請求項1又は2記載のX線検査装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の一側面は、X線検査装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
物品を搬送する搬送部と、搬送部によって搬送される物品にX線を照射するX線照射部と、物品を透過したX線を検出するX線検出部と、を備えるX線検査装置が知られている(例えば特許文献1)。このようなX線検査装置では、検査対象の物品の種類に合わせて、X線管にかける電圧値を調整し、X線の出力値を適切に切り替えることが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-2023号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなX線検査装置において、電圧値が例えば15kV~50kVの範囲の低電圧の条件で検査を実行し続けると、取得されるX線透過画像の一部にX線が適切に放射されたなかったこと(X線管球内において発生する異常放電)を起因とする不具合が発生することがある。この場合、X線透過画像を再取得する必要があり、X線検査装置の検査処理能力が低下する。
【0005】
そこで、本発明の一側面の目的は、低電圧の条件で検査を実行し続けた場合であっても、検査処理能力が低下することを抑制できるX線検査装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明の一側面に係るX線検査装置は、X線管球における陰極と陽極との間に第一の電圧を印加することでX線を発生させ、搬送される物品に対しX線を照射するX線照射部と、X線照射部から照射されるX線を検出するX線検出部と、X線検出部の検出結果に基づいてX線透過画像を生成し、物品を検査する検査部と、陰極と陽極との間に印加する電圧を変更する制御部と、を備え、制御部は、第一の電圧を印加することによって発生するX線の照射を開始する前、又は、第一の電圧を印加することによって発生するX線の照射を終了した後に、陰極と陽極との間に前記第一の電圧より高い第二の電圧を印加する。
【0007】
低電圧の条件でX線検査装置を使用し続けると、取得されるX線透過画像の一部にX線が適切に放射されたなかったことを起因とする不具合が発生することについて、本願発明者は、陰極と陽極との間に印加される電圧が低いと、陰極から陽極に電子を引っ張る力が弱く、ターゲットにあたらなかった余剰電子がX線管球内に滞ってしまうことが原因ではないかと考えた。そこで、陰極と陽極との間に高電圧を印加すれば、これらの余剰電子がターゲットにぶつかってX線管球内から追い出され、X線管球からX線が適切に放射されるようになると考えた。そこで、制御部は、第一の電圧を印加することによって発生するX線の照射を開始する前、又は、第一の電圧を印加することによって発生するX線の照射を終了した後に、陰極と陽極との間に第一の電圧より高い第二の電圧を印加している。これにより、X線管球内において発生する異常放電が抑制され、低電圧の条件で検査を実行し続けた場合であっても、検査処理能力が低下することを抑制できる。
【0008】
(2)上記(1)に記載のX線検査装置では、第一の電圧の範囲は、15kV~50kVであり、第二の電圧の範囲は、60kV~150kVであってもよい。この構成では、15kV~50kVの範囲の低電圧の条件でX線検査装置を使用し続けた場合であっても、60kV~150kVの範囲の高電圧を定期的に印加することによって、取得されるX線透過画像の一部にX線が適切に放射されたなかったことを起因とする不具合が発生することを抑制できる。
【0009】
(3)上記(1)又は(2)に記載のX線検査装置では、第二の電圧は、第一の電圧の2倍以上であってもよい。この構成では、第一の電圧の2倍以上の第二の電圧を定期的に印加することによって、取得されるX線透過画像の一部にX線が適切に放射されたなかったことを起因とする不具合が発生することを抑制できる。
【0010】
(4)上記(1)~(3)の何れか一つに記載のX線検査装置では、制御部は、X線管球の使用開始時又は第二の電圧の前回印加時を起点としたときの、X線照射部において発生する異常放電の回数、及び、X線照射部におけるX線の照射時間の少なくとも一方に基づいて、第二の電圧の強度及び印加時間の少なくとも一方を決定してもよい。この構成では、X線管球内の余剰電子を適切に排除できる。
(【0011】以降は省略されています)
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