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公開番号
2025068758
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-30
出願番号
2023178745
出願日
2023-10-17
発明の名称
吸着材とその製造方法、および吸着材を用いる水の浄化方法
出願人
株式会社フジタ
代理人
弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
主分類
B01J
20/20 20060101AFI20250422BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】水中のリンのみならず、窒素を効率良く吸着可能な吸着材を提供すること。
【解決手段】吸着材は、多孔質炭化物を含むコア、コアの少なくとも一部を覆い、炭酸マグネシウムを含む第1のコーティング層、および第1のコーティング層の少なくとも一部を覆い、アルカリ土類金属化合物を含む第2のコーティング層を有する。第2のコーティング層は、コア、第1のコーティング層、および第2のコーティング層の総質量に対して1質量%以上30質量%以下のアルカリ土類金属を含む。
【選択図】図1A
特許請求の範囲
【請求項1】
多孔質炭化物を含むコア、
前記コアの少なくとも一部を覆い、炭酸マグネシウムを含む第1のコーティング層、および
前記第1のコーティング層の少なくとも一部を覆い、アルカリ土類金属化合物を含む第2のコーティング層を有し、
前記第2のコーティング層は、前記コア、前記第1のコーティング層、および前記第2のコーティング層の総質量に対して1質量%以上30質量%以下のアルカリ土類金属を含む、吸着材。
続きを表示(約 840 文字)
【請求項2】
前記多孔質炭化物は、前記総質量に対して50質量%以上99質量%以下の組成で含まれる、請求項1に記載の吸着材。
【請求項3】
前記第2のコーティング層は、前記総質量に対して5質量%以上30質量%以下のバインダをさらに含む、請求項1に記載の吸着材。
【請求項4】
前記バインダは、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、酸化ケイ素、石膏、およびセメントから選択される材料を含む、請求項3に記載の吸着材。
【請求項5】
前記第2のコーティング層は、前記総質量に対して5質量%以上15質量%以下の鉄をさらに含む、請求項1に記載の吸着材。
【請求項6】
前記アルカリ土類金属化合物は、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、水酸化カルシウム、酸化カルシウム、および硫酸カルシウムから選択される化合物の一つまたは複数を含む、請求項1に記載の吸着材。
【請求項7】
請求項1に記載の吸着材にリンと窒素を含む水を接触させることを含む、水の浄化方法。
【請求項8】
有機物を炭化して多孔質炭化物を生成すること、
前記多孔質炭化物を水酸化マグネシウムでコーティングした後に、二酸化炭素含有ガスで処理すること、および
前記二酸化炭素含有ガスで処理された前記多孔質炭化物をアルカリ土類金属化合物でコーティングすることを含む、吸着材の製造方法。
【請求項9】
前記アルカリ土類金属化合物の前記コーティングは、前記多孔質炭化物を前記アルカリ土類金属化合物と混合することによって行われる、請求項8に記載の製造方法。
【請求項10】
前記アルカリ土類金属化合物の前記コーティングは、前記多孔質炭化物を前記アルカリ土類金属化合物とバインダと混合することによって行われる、請求項8に記載の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態の一つは、吸着材に関する。あるいは、本発明の実施形態の一つは、この吸着材を利用する水の浄化方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
バイオマスから調製された炭素を基本材料として有する多孔質炭化物と鉄を含む吸着材は、リン酸に由来するリン酸イオンを吸着することが可能であることから、河川や湖沼、海などの水域における水質改善に利用できることが知られている。また、この吸着材表面を石膏(硫酸カルシウム)などの無機化合物でコーティングすることで、吸着材の水中での崩壊を防止することができる(例えば、特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-138550号公報
特開2022-138628号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態の一つは、新規な構造を有する吸着材とその製造方法、およびこの吸着材を利用して各種水域の水を浄化する方法を提供することを課題の一つとする。あるいは、本発明の実施形態の一つは、水中のリンのみならず、窒素を効率良く吸着可能な吸着材とその製造方法を提供することを課題の一つとする。あるいは、本発明の実施形態の一つは、水質改善を行うと同時に大気中の二酸化炭素固定を介して炭素を貯留するためのシステムを提供することを課題の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態の一つは、吸着材である。この吸着材は、多孔質炭化物を含むコア、コアの少なくとも一部を覆い、炭酸マグネシウムを含む第1のコーティング層、および第1のコーティング層の少なくとも一部を覆い、アルカリ土類金属化合物を含む第2のコーティング層を有する。第2のコーティング層は、コア、第1のコーティング層、および第2のコーティング層の総質量に対して1質量%以上30質量%以下のアルカリ土類金属を含む。
【0006】
本発明の実施形態の一つは、水を浄化するための方法である。この方法は、上記吸着材にリンと窒素を含む水を接触させることを含む。
【0007】
本発明の実施形態の一つは、吸着材の製造方法である。この製造方法は、有機物を炭化して多孔質炭化物を生成すること、多孔質炭化物を水酸化マグネシウムでコーティングした後に、二酸化炭素含有ガスで処理すること、および二酸化炭素含有ガスで処理された多孔質炭化物をアルカリ土類金属化合物でコーティングすることを含む。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態の一つに係る吸着材の模式的斜視図。
本発明の実施形態の一つに係る吸着材の模式的端面図。
本発明の実施形態の一つである二酸化炭素貯留システムを示す概念図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の各実施形態について、図面などを参照しつつ説明する。ただし、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲において様々な態様で実施することができ、以下に例示する実施形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
【0010】
図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状などについて模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
(【0011】以降は省略されています)
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