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公開番号2025066318
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-23
出願番号2023175817
出願日2023-10-11
発明の名称リチウムイオン電池
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類H01M 10/052 20100101AFI20250416BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】カルボン酸エステルの使用に伴う、保存特性の低下を軽減すること。
【解決手段】リチウムイオン電池は、正極、負極、および電解液を含む。正極は、正極合材を含む。正極合材は、正極活物質およびLi3PO4を含む。電解液は、リチウム塩および溶媒を含む。溶媒は、体積分率で20%以上のカルボン酸エステルを含む。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
正極、負極、および電解液を含み、
前記正極は、正極合材を含み、
前記正極合材は、正極活物質およびLi
3
PO
4
を含み、
前記電解液は、リチウム塩および溶媒を含み、かつ、
前記溶媒は、体積分率で20%以上のカルボン酸エステルを含む、
リチウムイオン電池。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
完全充電時、前記正極が4.5V(vs.Li/Li
+
)以下の電位を有するように構成されている、
請求項1に記載のリチウムイオン電池。
【請求項3】
前記カルボン酸エステルは、メチルプロピオネートおよびメチルアセテートからなる群より選択される少なくとも1種である、
請求項1または請求項2に記載のリチウムイオン電池。
【請求項4】
前記正極活物質およびLi
3
PO
4
の合計に対する、Li
3
PO
4
の質量分率は、1から10%であり、かつ、
前記溶媒は、体積分率で20から70%の前記カルボン酸エステルを含む、
請求項1または請求項2に記載のリチウムイオン電池。
【請求項5】
正極、負極、および電解液を含み、
前記正極は、正極合材を含み、
前記正極合材は、正極活物質およびLi
3
PO
4
を含み、
前記正極活物質およびLi
3
PO
4
の合計に対する、Li
3
PO
4
の質量分率は、1から10%であり、
前記電解液は、リチウム塩および溶媒を含み、
前記溶媒は、体積分率で20から70%のカルボン酸エステルを含み、かつ、
完全充電時、前記正極が4.5V(vs.Li/Li
+
)以下の電位を有するように構成されている、
リチウムイオン電池。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、リチウムイオン電池に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特開2019-050155号公報(特許文献1)は、エステル類を含み得る電解液を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-050155号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般にリチウムイオン電池(以下「電池」と略記され得る。)の電解液は、カーボネートを溶媒として含む。カルボン酸エステル(carboxylic acid ester,CAE)は、カーボネートに比して低い粘度を有し得る。カーボネートの一部がCAEで置換されることにより、例えば、入出力特性の向上が期待される。ただし、CAEの使用により、保存特性が低下する傾向がある。そのため従来、溶媒中のCAEの体積分率を高めることは困難であった。
【0005】
本開示の目的は、カルボン酸エステルの使用に伴う、保存特性の低下を軽減することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1.本開示の一局面におけるリチウムイオン電池は、次の構成を備える。リチウムイオン電池は、正極、負極、および電解液を含む。正極は、正極合材を含む。正極合材は、正極活物質およびLi
3
PO
4
を含む。電解液は、リチウム塩および溶媒を含む。溶媒は、体積分率で20%以上のカルボン酸エステルを含む。
【0007】
通常、電解液におけるCAEの体積分率が増加する程、保存特性が低下する傾向がある。CAEは、カーボネートに比して、酸化分解電位が低い傾向がある。正極においてCAEの分解量が増加することにより、保存特性の低下が促進されていると考えられる。
【0008】
本開示の新知見によると、正極合材にLi
3
PO
4
が添加されており、かつ、電解液におけるCAEの体積分率が20%以上であることにより、CAEの増加に伴う、保存特性の低下が軽減されることが期待される。酸化分解しやすいCAEが特定量以上であることにより、正極活物質の表面において、CAEとLi
3
PO
4
との反応が促進され得る。当該反応により、安定な保護皮膜が速やかに形成されると考えられる。保護皮膜の形成後、CAEの酸化分解が軽減されることが期待される。すなわち、保存特性の低下が軽減されることが期待される。
【0009】
2.上記「1」に記載のリチウムイオン電池は、例えば、次の構成を備えていてもよい。完全充電時、正極が4.5V(vs.Li/Li
+
)以下の電位を有するように構成されている。
【0010】
従来、Li
3
PO
4
による保護皮膜は、4.5V(vs.Li/Li
+
)を超える高電位において、形成されることが確認されている。本開示の新知見によると、CAEの体積分率が20%以上であることにより、4.5V(vs.Li/Li
+
)以下の正極電位において、安定な保護皮膜が形成され得る。これにより、保存特性の低下がいっそう軽減されることが期待される。
(【0011】以降は省略されています)

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