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公開番号
2025064120
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-17
出願番号
2023173621
出願日
2023-10-05
発明の名称
鋼管埋設装置および鋼管埋設方法
出願人
三和機材株式会社
,
株式会社テノックス
代理人
個人
,
個人
主分類
E02D
7/26 20060101AFI20250410BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】従来、チャック機構のチャック部の隙間から掘削により上部に搬送される土砂や泥水が流出してしまい、掘削装置の周囲に散乱し、処理に手間がかかるという課題がある。
【解決手段】ベースマシン1のリーダ-2にアースオーガー5とチャック装置7とを昇降自在に取付け、チャック装置7は、チャック機構22を鋼管杭6の上端部を固定状態に取付け可能に構成し、前記チャック装置7は、円筒形状のチャックフレーム20の周囲に、鋼管杭6の上端部を固定するチャック爪26を有するチャック機構22を複数設けて構成すると共に、チャックフレーム20には、前記チャック爪26より下方位置であって、鋼管杭6内のアースオーガー5により回転するスクリューオーガー4の周囲に、スクリューオーガー4の螺旋翼33上の上昇土砂以外の土砂の上昇を防止する堰き止め部材35を設けた構成とした鋼管埋設装置。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
ベースマシン1のリーダ-2にアースオーガー5とチャック装置7とを昇降自在に取付け、チャック装置7は、チャック機構22を鋼管杭6の上端部を固定状態に取付け可能に構成し、前記チャック装置7は、円筒形状のチャックフレーム20の周囲に、鋼管杭6の上端部を固定するチャック爪26を有するチャック機構22を複数設けて構成すると共に、チャックフレーム20には、前記チャック爪26より下方位置であって、鋼管杭6内のアースオーガー5により回転するスクリューオーガー4の周囲に、スクリューオーガー4の螺旋翼33上の上昇土砂以外の土砂の上昇を防止する堰き止め部材35を設けた構成とした鋼管埋設装置。
続きを表示(約 980 文字)
【請求項2】
請求項1において、前記堰き止め部材35は、前記チャック装置7のチャックフレーム20に着脱自在に取付ける構成とした鋼管埋設装置。
【請求項3】
請求項1において、前記堰き止め部材35は、前記チャック装置7のチャックフレーム20に着脱自在に取付けるスペーサー40の円筒部41に固定または着脱交換自在に取付ける構成とした鋼管埋設装置。
【請求項4】
請求項3において、前記スペーサー40は、円筒部41の上下中間所定部分に、スペーサー40の軸心に対する放射方向に突出する取付部42を設け、取付部42にはチャックフレーム20の円筒部21の下端外周面に設けた円筒部21の軸心に対する放射方向に突出する取付部43に当接させ、固定手段44により着脱自在に取付ける構成とした鋼管埋設装置。
【請求項5】
請求項4において、チャック装置7の円筒部21には、リーダ-2のガイドレール部13に取付けるレール取付部50を設け、該レール取付部50の前方の左右両側の円筒部21に前記取付部43を設けた鋼管埋設装置。
【請求項6】
請求項4において、前記スペーサー40の円筒部41の上端には、上方に至るに従い外側に位置するように傾斜させた上側傾斜部52を設けた鋼管埋設装置。
【請求項7】
ベースマシン1のリーダ-2にスクリューオーガー4を有するアースオーガー5を取付け、アースオーガー5の下方のリーダ-2に鋼管杭6を取付けるチャック装置7を取付け、チャック装置7のチャック機構22に鋼管杭6の上端部を固定状態に取付け、前記チャック機構22のチャック爪26より下方の、鋼管杭6内に円板形状の堰き止め部材35を位置させ、堰き止め部材35によりスクリューオーガー4の螺旋翼33上の上昇土砂以外の土砂の上昇を防止しながら、鋼管杭6を地盤に埋設する鋼管埋設方法。
【請求項8】
請求項7において、堰き止め部材35の上方に円筒部41を有するスペーサー40を設け、堰き止め部材35によりスクリューオーガー4の螺旋翼33上の上昇土砂以外の土砂の上昇を防止しつつ、スペーサー40の円筒部41によりチャック機構22から鋼管杭6内の土砂の漏れを防止しながら鋼管杭6を地盤に埋設する鋼管埋設方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、鋼管埋設装置および鋼管埋設方法に関するものである。
続きを表示(約 5,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、バイブロハンマなどのチャック機構で鋼管及び鋼管矢板を把持し、地盤に挿人しながら、オーガで鋼管内部を掘削する施工法は、公知である(特許文献1~3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-31756号公報
特開2008-274723号公報
特許5948030号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1、2の公知例では、チャック機構のチャック部の隙間から掘削により上部に搬送される土砂や泥水が流出してしまい、掘削装置の周囲に散乱し、処理に手間がかかるという課題がある。
また、特許文献3の公知例では、チャック部の上方にボックスを設けて土砂の流出を防いだ構造となっているが、何らかの理由により鋼管が下降してしまうと鋼管上端とボックス下端との間にすき間が開き、土砂が流出する課題がある。
また、何れの公知例も、特定の径の鋼管杭専用構成としているため、施工箇所によって、外径の相違する鋼管杭の使用はできず、使用するためにはチャック装置自体を交換することになり、作業効率が悪かった。
本発明は、土砂の流出のないチャック装置の提供、および、異なる径の鋼管杭への対応可能なチャック装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明は、ベースマシン1のリーダ-2にアースオーガー5とチャック装置7とを昇降自在に取付け、チャック装置7は、チャック機構22を鋼管杭6の上端部を固定状態に取付け可能に構成し、前記チャック装置7は、円筒形状のチャックフレーム20の周囲に、鋼管杭6の上端部を固定するチャック爪26を有するチャック機構22を複数設けて構成すると共に、チャックフレーム20には、前記チャック爪26より下方位置であって、鋼管杭6内のアースオーガー5により回転するスクリューオーガー4の周囲に、スクリューオーガー4の螺旋翼33上の上昇土砂以外の土砂の上昇を防止する堰き止め部材35を設けた構成とした鋼管埋設装置としたものである。
請求項2の発明は、前記堰き止め部材35は、前記チャック装置7のチャックフレーム20に着脱自在に取付ける構成とした鋼管埋設装置としたものである。
請求項3の発明は、前記堰き止め部材35は、前記チャック装置7のチャックフレーム20に着脱自在に取付けるスペーサー40の円筒部41に固定または着脱交換自在に取付ける構成とした鋼管埋設装置としたものである。
請求項4の発明は、前記スペーサー40は、円筒部41の上下中間所定部分に、スペーサー40の軸心に対する放射方向に突出する取付部42を設け、取付部42にはチャックフレーム20の円筒部21の下端外周面に設けた円筒部21の軸心に対する放射方向に突出する取付部43に当接させ、固定手段44により着脱自在に取付ける構成とした鋼管埋設装置としたものである。
請求項5の発明は、チャック装置7の円筒部21には、リーダ-2のガイドレール部13に取付けるレール取付部50を設け、該レール取付部50の前方の左右両側の円筒部21に前記取付部43を設けた鋼管埋設装置としたものである。
請求項6の発明は、前記スペーサー40の円筒部41の上端には、上方に至るに従い外側に位置するように傾斜させた上側傾斜部52を設けた鋼管埋設装置としたものである。
請求項7の発明は、ベースマシン1のリーダ-2にスクリューオーガー4を有するアースオーガー5を取付け、アースオーガー5の下方のリーダ-2に鋼管杭6を取付けるチャック装置7を取付け、チャック装置7のチャック機構22に鋼管杭6の上端部を固定状態に取付け、前記チャック機構22のチャック爪26より下方の、鋼管杭6内に円板形状の堰き止め部材35を位置させ、堰き止め部材35によりスクリューオーガー4の螺旋翼33上の上昇土砂以外の土砂の上昇を防止しながら、鋼管杭6を地盤に埋設する鋼管埋設方法としたものである。
請求項8の発明は、堰き止め部材35の上方に円筒部41を有するスペーサー40を設け、堰き止め部材35によりスクリューオーガー4の螺旋翼33上の上昇土砂以外の土砂の上昇を防止しつつ、スペーサー40の円筒部41によりチャック機構22から鋼管杭6内の土砂の漏れを防止しながら鋼管杭6を地盤に埋設する鋼管埋設方法としたものである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明では、ベースマシン1のリーダ-2にアースオーガー5とチャック装置7とを昇降自在に取付け、チャック装置7のチャック機構22に鋼管杭6の上端部を固定状態に取付けて鋼管埋設装置3を構成し、前記チャック装置7は、円筒形状のチャックフレーム20の周囲にチャック爪26を有する複数のチャック機構22を設けて構成し、チャック機構22のチャック爪26より下方の、鋼管杭6内のアースオーガー5により回転するスクリューオーガー4の周囲に、スクリューオーガー4の螺旋翼33上の上昇土砂以外の土砂の上昇を防止する堰き止め部材35を設けて構成しているので、鋼管杭6内を上昇運搬される土砂の内、スクリューオーガー4の螺旋翼33上の上昇土砂のみがチャック装置7のチャックフレーム20を通過し、鋼管杭6の上端とチャック機構22との間の隙間を堰き止め部材35が堰き止めるから排出土砂や泥水が漏れ出るの防止する。
また、何らかの理由により鋼管杭6が下降して鋼管杭6の上端位置が当初位置よりも仮に下がったとしても、鋼管杭6の上端位置は堰き止め部材35よりも上方に位置するから、従来例のような土砂が漏れることはない。
請求項2の発明では、堰き止め部材35は、チャック装置7のチャックフレーム20に着脱自在に取付ける構成としているので、径の相違する鋼管杭6であっても、チャック装置7に対応させることができ、作業効率を向上させられる。
請求項3の発明では、堰き止め部材35は、前記チャック装置7のチャックフレーム20に着脱自在に取付けるスペーサー40の円筒部41に固定または着脱交換自在に取付ける構成としているので、堰き止め部材35はスペーサー40と共に、チャック装置7のチャックフレーム20に取付ければよく、堰き止め部材35はスペーサー40により所定位置に保持されて、堰き止め部材35とスペーサー40によりチャック装置7の隙間から泥水の流出を抑えることができ、また、鋼管杭6の径を変更する際はチャック装置7のチャック機構22の位置の変更及び堰き止め部材35およびスペーサー40の変更もしくは堰き止め部材35を含めたスペーサー40の着脱によって対応でき、チャック装置7全体を対応する鋼管杭6の径ごとに揃える必要がなく経済的である。
請求項4の発明では、スペーサー40の円筒部41の上下中間所定部分の取付部42を、チャック装置7のチャックフレーム20の円筒部21の下端外周面に設けた取付部43に当接させて固定手段44により着脱自在に取付けるので、スペーサー40の取付および交換を容易にできる。
請求項5の発明では、チャック装置7の円筒部21には、リーダ-2のガイドレール部13に取付けるレール取付部50を設け、該レール取付部50の前方の左右両側の円筒部21に前記取付部43を設けているので、チャック装置7の円筒部21をベースマシン1のリーダ-2に装着した状態で、スペーサー40の取付および交換をすることが可能となり、作業性を向上させることができる。
請求項6の発明では、スペーサー40の円筒部41の上端に上方に至るに従い外側に位置するように傾斜させた上側傾斜部52を設けているので、チャックフレーム20の円筒部21内の土砂がスペーサー40の円筒部41との間の隙間を介してチャック装置7のチャック爪26付近に流出するのを防止する。
請求項7の発明では、ベースマシン1のリーダ-2にスクリューオーガー4を有するアースオーガー5を取付け、アースオーガー5の下方のリーダ-2に鋼管杭6を取付けるチャック装置7を取付け、チャック装置7のチャック機構22に鋼管杭6の上端部を固定状態に取付け、前記チャック機構22のチャック爪26より下方の、鋼管杭6内に円板形状の堰き止め部材35を位置させ、堰き止め部材35によりスクリューオーガー4の螺旋翼33上の上昇土砂以外の土砂の上昇を防止しながら、鋼管杭6を地盤に埋設するので、施工現場の排出土砂による汚染を最小限にでき、全体の施工作業効率を向上させることができる。
請求項8の発明では、堰き止め部材35の上方に円筒部41を有するスペーサー40を設け、堰き止め部材35によりスクリューオーガー4の螺旋翼33上の上昇土砂以外の土砂の上昇を防止しつつ、スペーサー40の円筒部41によりチャック機構22から鋼管杭6内の土砂の漏れを防止しながら鋼管杭6を地盤に埋設するので、施工現場の排出土砂による汚染を最小限にできる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
鋼管埋設装置を使用する全体構成の側面図および排土ホッパーの側面図。
(A)小径の鋼管杭の取付状態の断面図。 (B)大径の鋼管杭の取付状態の断面図。
スペーサーを省略した状態のチャック装置の平面図。
同正面図。
同底面図。
チャックフレームの平面図。
同側面図。
同底面図。
チャック装置の底面図。
堰き止め部材を省略した図9のチャック装置の底面図。
チャックフレームにスペーサーを取付けた断面図。
スペーサーの側面図。
堰き止め部材と後付中抜き板の斜視図。
チャックフレームの外周部から見たチャック機構図。
チャック機構の断面図。
図15の軸心から見たチャック機構図。
チャック爪部分の断面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の一実施形態を図面により説明すると、1はベースマシン、2はベースマシン1の起倒可能に設けたリーダー、3はリーダー2に昇降可能に設けた鋼管埋設装置である。
鋼管埋設装置3の構成は任意であるが、一例示すと、リーダ-2にスクリューオーガー4を取付けたアースオーガー5を上下自在に取付け、アースオーガー5の下方のリーダ-2には鋼管杭6を固定するチャック装置7を設ける。
リーダ-2は、鋼管杭6よりも長尺の部材であり、施工時には地盤に対して鉛直に立てられた状態で支持される。また、リーダ-2の上端には、トップシーブ10を設け、トップシーブ10には吊設ワイヤー11を巻き掛け、吊設ワイヤー11の下端はアースオーガー5に係止し、アースオーガー5とチャック装置7は上下動する構成としている。
【0009】
リーダ-2には、その下端から上端まで延びるガイドレール部13を設け、アースオーガー5およびチャック装置7はガイドレール部13に沿ってスライド可能に取付ける。
鋼管埋設装置3は、鋼管杭6の中をスクリューオーガー4で掘削しながら、鋼管杭6を地盤に埋設する。
ベースマシン1には、ウインチ14を設け、ウインチ14が吊設ワイヤー11を繰り出すと、アースオーガー5およびチャック装置7は下降し、ウインチ14が吊設ワイヤー11を巻き取ると上昇する。
アースオーガー5の構成は任意であるが、一例を示すと、アースオーガー5内にモーター等の駆動源16を設け、駆動源16の出力する駆動回転を減速する減速機構17を設け、減速機構17によりスクリューオーガー4を減速回転させる構成であればよい。
【0010】
チャック装置7の上方のリーダ-2には、スクリューオーガー4が上昇運搬させた土砂を一時貯留する排土ホッパー18を設ける。
排土ホッパー18の排出構成は任意であるが、一例を示すと、排土ホッパー18の下部には、排出口18Aを開口させ、排出口18Aにはシャッター18Bを開閉自在に取付け、シャッター18Bは開閉シリンダ18Cにより開閉させる構成としている。
チャック装置7の構成は任意であるが、一例を示すと、チャックフレーム20の円筒部21の外周に鋼管杭6の上端部を固定するチャック機構22を円周方向に所定間隔を置いて複数設ける。
(【0011】以降は省略されています)
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