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公開番号
2025061835
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-11
出願番号
2025011455,2020208166
出願日
2025-01-27,2020-12-16
発明の名称
地山固結用薬液組成物
出願人
旭有機材株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C09K
17/30 20060101AFI20250403BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】反応活性に優れ、環境汚染の少ないウレタン系の地山固結用薬液組成物を提供すると共に、高強度で且つ柔軟性に優れ、靭性や難燃性の高い固結体を形成し得る、漏水や湧水等の水に接触した際の白濁化や泡立ちの如き問題を惹起することのない、ウレタン系地山固結用薬液を提供する。
【解決手段】活性水素基含有化合物と触媒とを必須の成分として含有するA液と、ポリイソシアネートを必須の成分として含有するB液とからなる地山固結用薬液組成物にして、前記A液が、前記活性水素基含有化合物として、環式構造を有する活性水素基含有有機化合物を少なくとも含有し、且つ前記触媒として、カルボン酸金属塩を少なくとも含有すると共に、前記B液が、前記ポリイソシアネートとして、脂肪族系ポリイソシアネート化合物を少なくとも含有せしめるようにした。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
活性水素基含有化合物と触媒とを必須の成分として含有するA液と、ポリイソシアネートを必須の成分として含有するB液とからなる地山固結用薬液組成物にして、
前記A液が、前記活性水素基含有化合物として、環式構造を有する活性水素基含有有機化合物を少なくとも含有し、且つ前記触媒として、カルボン酸金属塩を少なくとも含有すると共に、前記B液が、前記ポリイソシアネートとして、脂肪族系ポリイソシアネート化合物を少なくとも含有していることを特徴とする地山固結用薬液組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、地山固結用薬液組成物に係り、特に、環式構造を有する活性水素基含有有機化合物と脂肪族系ポリイソシアネート化合物とを組み合わせて、高強度の固結体を与え得る、反応活性に優れた、環境汚染の少ないウレタン系の地山固結用薬液に関するものである。
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【背景技術】
【0002】
従来から、地山の不安定な岩盤や地盤の安定強化のための地盤改良用途や、人工構造物のクラックや空隙を充填する空洞充填用途において採用される方策の一つとして、無機乃至有機系グラウトを注入して、地山等を固結せしめる方法が知られており、例えば、特開平4-283290号公報においては、そのようなグラウトの一つとして、ケイ酸ソーダ水溶液(A)と、ポリイソシアネート及び、ポリイソシアネートとは反応しないが、ケイ酸ソーダ水溶液で加水分解されて、ケイ酸ソーダ水溶液及び/又はポリイソシアネートと反応する反応性希釈剤からなるポリイソシアネート組成物(B)とからなる注入薬液組成物が、知られている。また、特開平5-78667号公報においては、岩盤固結用薬液として、水及びケイ酸のアルカリ金属塩を主成分とするA液と、イソシアネートプレポリマーを主成分とするB液とを組み合わせてなる二液タイプの発泡ウレタン樹脂が明らかにされ、更に、特開2016-175982号公報においては、水ガラスとポリオールとを配合し、更に水を加えて調製されるA液と、ポリイソシアネートを必須成分とするB液とからなる二液型地山固結用薬液において、かかるA液中の水含有量を規制し、また、水とポリオールとが所定割合となるように調製すると共に、分散剤を、更に添加してなる構成のものが、提案されている。
【0003】
そして、それら固結用薬液におけるB液の主成分であるポリイソシアネートとしては、分子中に2個以上のイソシアネート基を有する各種の有機系イソシアネート化合物やその変性体(プレポリマー)が使用され得るとされているのであるが、反応活性や得られる固結体の強度等の観点から、実用的には、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、ポリメチレンポリフェニレンポリイソシアネート(クルードMDI)、ポリメリックMDI、トリレンジイソシアネート(TDI)等の芳香族系のポリイソシアネート化合物が用いられているのである。けだし、ヘキサメチレンジイソシアネートやイソホロンジイソシアネート等の脂肪族系のポリイソシアネート化合物をポリイソシアネート成分として用いて構成したB液を、前述の如きA液と組み合わせて、固結用薬液を構成した場合にあっては、それらA液とB液との反応が遅く、そのために、大量の漏水や湧水を止水する際に、注入した薬液の一部が漏水や湧水と共に流出することで、水の白濁や泡立ち等の問題が惹起されて、環境に悪影響をもたらすようになることに加えて、A液とB液の反応によって形成される固結体の強度や難燃性も充分ではなく、そのために、地山の安定強化や空洞充填の目的に充分に応え得るものではなかったのである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平4-283290号公報
特開平5-78667号公報
特開2016-175982号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の如き事情を背景にして、本発明者らが、ポリイソシアネートとして脂肪族系ポリイソシアネート化合物を用いてなる固結用薬液について種々検討した結果、かかる脂肪族系ポリイソシアネート化合物に対して、活性水素基含有化合物として、環式構造を有する活性水素基含有有機化合物を組み合わせ、更に触媒として、少なくともカルボン酸金属塩を用いることによって、上述の如き脂肪族系ポリイソシアネート化合物を用いた際における問題が、悉く解消され得る、ことを見出し、本発明を完成するに至ったのである。
【0006】
従って、本発明の解決課題とするところは、反応活性に優れ、環境汚染の少ないウレタン系の地山固結用薬液組成物を提供することにあり、また他の課題とするところは、高強度で且つ柔軟性に優れ、靭性や難燃性の高い固結体を形成し得る、漏水や湧水等の水に接触した際の白濁化や泡立ちの如き問題を惹起することのない、ウレタン系地山固結用薬液を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そして、本発明は、上記した課題を解決するために、以下に列挙せる如き各種の態様において、好適に実施され得るものであるが、また、以下に記載の各態様は、任意の組合せにおいて、採用可能である。なお、本発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに何等限定されることなく、明細書全体の記載から把握される発明思想に基づいて理解されるものであることが、考慮されるべきである。
【0008】
先ず、本発明の第一の態様は、活性水素基含有化合物と触媒とを必須の成分として含有するA液と、ポリイソシアネートを必須の成分として含有するB液とからなる地山固結用薬液組成物にして、前記A液が、前記活性水素基含有化合物として、環式構造を有する活性水素基含有有機化合物を少なくとも含有し、且つ前記触媒として、カルボン酸金属塩を少なくとも含有すると共に、前記B液が、前記ポリイソシアネートとして、脂肪族系ポリイソシアネート化合物を少なくとも含有していることを特徴とする地山固結用薬液組成物にある。
【0009】
また、本発明の第二の態様は、前記活性水素基含有有機化合物の環式構造が、芳香環式構造、脂環式構造、又は複素環式構造を有していることにある。
【0010】
さらに、本発明に従う第三の態様は、記活性水素基含有有機化合物として、フェノール系化合物を用いることにある。
(【0011】以降は省略されています)
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