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公開番号2025056915
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023166448
出願日2023-09-27
発明の名称無線通信システム、無線通信方法、及び無線通信プログラム
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人,個人
主分類H04W 72/54 20230101AFI20250401BHJP(電気通信技術)
要約【課題】複数のスレーブ装置に対して、共通のチャネルマップを使用しながら、通信チャネルの数が十分に確保することができない事態の発生を抑制する。
【解決手段】複数のスレーブ装置30A、30B、40A、40Bが2つ以上のグループにグルーピングされる。そして、グルーピングされた少なくとも1つのグループに属するスレーブ装置について、それぞれ、無線通信に使用する通信チャネルが決定されるとともに、決定された通信チャネルから共通通信チャネルを抽出して、共通のチャネルマップが作成される。マスタ装置20と、少なくとも1つのグループにグルーピングされたスレーブ装置とは、共通のチャネルマップによって示される共通通信チャネルから選択される通信チャネルを介して無線通信を実行する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の通信チャネルから順次に選択される1つの通信チャネルを介して、少なくとも1つのマスタ装置(20)と複数のスレーブ装置(30)とが無線通信を実行する無線通信システムであって、
複数の前記スレーブ装置を2つ以上のグループにグルーピングするグルーピング部(S50)と、
前記マスタ装置が複数の前記スレーブ装置の各々と無線通信する際に、前記グルーピング部によってグルーピングされた少なくとも1つのグループに属する前記スレーブ装置について、各通信チャネルの通信品質を判定し、各通信チャネルの通信品質の判定結果に基づいて、無線通信に使用する通信チャネルを決定する通信チャネル決定部(S270、S280)と、
前記グルーピング部によってグルーピングされた前記少なくとも1つのグループに属する前記スレーブ装置について、前記通信チャネル決定部によって決定された無線通信に使用する通信チャネルに基づいて、前記少なくとも1つのグループに属する前記スレーブ装置において共通する通信チャネルである共通通信チャネルを抽出して、共通のチャネルマップを作成する作成部(S290)と、を備え、
前記マスタ装置と、前記少なくとも1つのグループにグルーピングされた前記スレーブ装置とは、前記作成部によって作成された共通のチャネルマップによって示される共通通信チャネルから選択される通信チャネルを介して無線通信を実行する無線通信システム。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記作成部は、経時的に共通のチャネルマップの作成を繰り返すことにより、共通のチャネルマップを周期的に更新するものであり、
前記グルーピング部によってグルーピングされた、前記少なくとも1つのグループ以外の少なくとも1つの他のグループに属する前記スレーブ装置は、共通のチャネルマップを周期的に更新する対象から除外される、請求項1に記載の無線通信システム。
【請求項3】
前記グルーピング部によってグルーピングされた、2つ以上のグループにそれぞれ属する前記スレーブ装置が、前記通信チャネル決定部による無線通信に使用する通信チャネルを決定する対象とされ、
前記通信チャネル決定部は、前記2つ以上のグループにそれぞれ属する前記スレーブ装置に対して、グループ毎に異なる判定基準を用いて、無線通信に使用する通信チャネルを決定する、請求項1に記載の無線通信システム。
【請求項4】
複数の前記スレーブ装置の各々は、それぞれ、複数のアプリケーションの内のいずれかのアプリケーションの実行のために前記マスタ装置と無線通信を実行するように、いずれかのアプリケーションと対応付けられており、
前記グルーピング部は、複数の前記アプリケーションの各々のアプリケーション毎に、各々のアプリケーションに対応付けられた前記スレーブ装置をグルーピングする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の無線通信システム。
【請求項5】
前記グルーピング部は、前記マスタ装置の設置位置を基準として、前記マスタ装置と無線通信を実行する複数の前記スレーブ装置の配置位置をいずれかのエリアに含むように定めた複数のエリア毎に、複数の前記スレーブ装置をグルーピングする、請求項1又は2に記載の無線通信システム。
【請求項6】
前記マスタ装置は車両に搭載され、
複数のエリアは、車室内エリア、車両内エリア、及び車両外エリアに区画される、請求項5に記載の無線通信システム。
【請求項7】
前記マスタ装置は、複数の前記スレーブ装置との無線通信のためのアンテナを複数有し、
複数の前記アンテナは、それぞれ異なる位置に設置され、
前記グルーピング部は、複数の前記アンテナの設置位置を基準として、前記マスタ装置と無線通信を実行する複数の前記スレーブ装置の配置位置をいずれかのエリアに含むように定めた複数のエリア毎に、複数の前記スレーブ装置をグルーピングする、請求項1又は2に記載の無線通信システム。
【請求項8】
複数の前記スレーブ装置は、前記スレーブ装置が固定した位置に設置される固定式スレーブ装置と、移動可能な移動式スレーブ装置とを含み、
前記グルーピング部は、複数の前記スレーブ装置を、前記固定式スレーブ装置と前記移動式スレーブ装置とが異なるグループとなるようにグルーピングする、請求項1又は2に記載の無線通信システム。
【請求項9】
前記固定式スレーブ装置と異なるグループにグルーピングされた前記移動式スレーブ装置は、共通のチャネルマップを周期的に更新する対象から除外される、請求項8に記載の無線通信システム。
【請求項10】
前記移動式スレーブ装置は、ユーザによって持ち運びされる電子機器であり、
前記移動式スレーブ装置と前記マスタ装置とが無線通信を行う際、前記移動式スレーブ装置が前記マスタ装置として機能し、前記マスタ装置が前記スレーブ装置として機能する、請求項8に記載の無線通信システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、複数の通信チャネルから順次に選択される1つの通信チャネルを介して、少なくとも1つのマスタ装置と複数のスレーブ装置とが無線通信を実行する無線通信システム、無線通信方法、及び無線通信プログラムに関する。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
この種の無線通信システムとして、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1の無線通信システムでは、無線通信装置の受信信号にパケットエラーが生じたとき、そのパケットの無線信号のRSSI値が、予め設定された閾値Th1より大きい場合、無線通信装置は、このパケットを受信した受信動作が他の電波との干渉による受信エラーであると判断する。そして、無線通信装置は、受信回数と受信エラー回数とを計数して、各周波数チャネルにおける干渉による受信エラーの頻度(受信エラー回数/受信回数)を記憶する。受信エラー頻度が閾値Th2を越えた場合、無線通信装置は、干渉による受信エラー頻度が閾値Th2を越えた周波数チャネルに干渉源が存在すると判断して、この周波数チャネルを使用不可チャネルとして記憶する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-128812号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したように、特許文献1の無線通信システムは、他の電波との干渉により通信品質が低下した周波数チャネルを使用不可チャネルとする。また、特許文献1の無線通信システムは、使用不可チャネルとした周波数チャネルを、所定の設定期間が経過すると、使用可能な周波数チャネルに復帰させる。このような、周波数チャネルを使用不可チャネルとして設定したり、使用可能チャネルに復帰させたりする制御を通じて、使用可能なチャネルを示すチャネルマップを作成することを、以下、本明細書ではチャネルマップ制御と呼ぶ。
【0005】
ここで、マスタ装置が複数のスレーブ装置と無線通信を行う場合、各スレーブ装置において使用可能な周波数チャネル(通信チャネル)から、共通する通信チャネルを抽出して、各スレーブ装置に共通のチャネルマップを作成することが考えられる。このような共通のチャネルマップを作成することにより、複数のスレーブ装置の各々との無線通信に必要となる、チャネルマップの更新、保存、送信など、チャネルマップに関連する各種の処理を簡便に行うことができるためである。しかしながら、マスタ装置が無線通信を行う複数のスレーブ装置を対象として、単純に共通のチャネルマップを作成したとすると、各スレーブ装置間で共通する通信チャネルの数が少ない場合など、無線通信に使用可能な通信チャネルの数を十分に確保することが困難になる虞がある。
【0006】
本開示は、上述した点に鑑みてなされたものであり、複数のスレーブ装置に対して、共通のチャネルマップを使用しながら、通信チャネルの数が十分に確保することができない事態の発生を抑制することが可能な無線通信システム、無線通信方法、及び無線通信プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本開示による無線通信システムは、複数の通信チャネルから順次に選択される1つの通信チャネルを介して、少なくとも1つのマスタ装置(20)と複数のスレーブ装置(30)とが無線通信を実行する無線通信システムであって、
複数のスレーブ装置を2つ以上のグループにグルーピングするグルーピング部(S50)と、
マスタ装置が複数のスレーブ装置の各々と無線通信する際に、グルーピング部によってグルーピングされた少なくとも1つのグループに属するスレーブ装置について、各通信チャネルの通信品質を判定し、各通信チャネルの通信品質の判定結果に基づいて、無線通信に使用する通信チャネルを決定する通信チャネル決定部(S270、S280)と、
グルーピング部によってグルーピングされた少なくとも1つのグループに属するスレーブ装置について、通信チャネル決定部によって決定された無線通信に使用する通信チャネルに基づいて、少なくとも1つのグループに属するスレーブ装置において共通する通信チャネルである共通通信チャネルを抽出して、共通のチャネルマップを作成する作成部(S290)と、を備え、
マスタ装置と、少なくとも1つのグループにグルーピングされたスレーブ装置とは、作成部によって作成された共通のチャネルマップによって示される共通通信チャネルから選択される通信チャネルを介して無線通信を実行するように構成される。
【0008】
また、本開示による無線通信方法は、複数の通信チャネルから順次に選択される1つの通信チャネルを介して、少なくとも1つのマスタ装置(20)と複数のスレーブ装置(30)とが無線通信を実行するための無線通信方法であって、
複数のスレーブ装置を2つ以上のグループにグルーピングすること(S50)、
マスタ装置が複数のスレーブ装置の各々と無線通信する際に、グルーピングされた少なくとも1つのグループに属するスレーブ装置について、各通信チャネルの通信品質を判定し、各通信チャネルの通信品質の判定結果に基づいて、無線通信に使用する通信チャネルを決定すること(S270、S280)と、
グルーピングされた少なくとも1つのグループに属するスレーブ装置について決定された無線通信に使用する通信チャネルに基づいて、少なくとも1つのグループに属するスレーブ装置において共通する通信チャネルである共通通信チャネルを抽出して、共通のチャネルマップを作成すること(S290)と、を備え、
マスタ装置と、少なくとも1つのグループにグルーピングされたスレーブ装置とは、作成された共通のチャネルマップによって示される共通通信チャネルから選択される通信チャネルを介して無線通信を実行するように構成される。
【0009】
また、本開示による無線通信プログラムは、複数の通信チャネルから順次に選択される1つの通信チャネルを介して、少なくとも1つのマスタ装置(20)と複数のスレーブ装置(30)とが無線通信を実行するための無線通信プログラムであって、
少なくとも1つのプロセッサに、
複数のスレーブ装置を2つ以上のグループにグルーピングすること(S50)、
マスタ装置が複数のスレーブ装置の各々と無線通信する際に、グルーピングされた少なくとも1つのグループに属するスレーブ装置について、各通信チャネルの通信品質を判定し、各通信チャネルの通信品質の判定結果に基づいて、無線通信に使用する通信チャネルを決定すること(S270、S280)と、
グルーピングされた少なくとも1つのグループに属するスレーブ装置について決定された無線通信に使用する通信チャネルに基づいて、少なくとも1つのグループに属するスレーブ装置において共通する通信チャネルである共通通信チャネルを抽出して、共通のチャネルマップを作成すること(S290)と、を実行させるものであり、
マスタ装置と、少なくとも1つのグループにグルーピングされたスレーブ装置とは、作成された共通のチャネルマップによって示される共通通信チャネルから選択される通信チャネルを介して無線通信を実行するように構成される。
【0010】
上述したように、本開示による無線通信システム、無線通信方法、及び無線通信プログラムでは、複数のスレーブ装置が2つ以上のグループにグルーピングされる。そして、グルーピングされた少なくとも1つのグループに属するスレーブ装置について、無線通信に使用する通信チャネルが決定されるとともに、決定された通信チャネルから共通通信チャネルを抽出して、共通のチャネルマップが作成される。このように、本開示による無線通信システム、無線通信方法、及び無線通信プログラムによれば、単に、すべてのスレーブ装置を対象として、共通のチャネルマップを作成するのではなく、複数のスレーブ装置を2つ以上のグループにグルーピングした上で、グルーピングされた少なくとも1つのグループに属するスレーブ装置に対して、共通のチャネルマップが作成される。従って、複数のスレーブ装置に対して、共通のチャネルマップを使用しながら、通信チャネルの数が十分に確保することができない事態の発生を抑制することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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