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公開番号
2025043289
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-28
出願番号
2024147677
出願日
2024-08-29
発明の名称
溶鉄の精錬方法
出願人
日本製鉄株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C22B
7/00 20060101AFI20250321BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約
【課題】溶鉄中のトランプエレメントを低減可能な新たな方法を開示する。
【解決手段】本開示の方法は、溶鉄の精錬方法であって、窒素を含む雰囲気下において、式(1):1+161×[%O]+63.4×[%S]≧2.1([%O]:溶鉄中の酸素濃度(質量%)、[%S]:溶鉄中の硫黄濃度(質量%))を満たす溶鉄に対して、アークを照射することで、前記溶鉄中のトランプエレメントを低減すること、を含むことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
窒素を含む雰囲気において、下記式(1)を満たす溶鉄に対して、アークを照射することで、前記溶鉄中のトランプエレメントを低減すること、を含む
溶鉄の精錬方法。
1+161×[%O]+63.4×[%S]≧2.1 ・・・(1)
[%O]:前記溶鉄中の酸素濃度(質量%)
[%S]:前記溶鉄中の硫黄濃度(質量%)
続きを表示(約 130 文字)
【請求項2】
前記雰囲気が、20体積%以上の窒素を含む、
請求項1に記載の溶鉄の精錬方法。
【請求項3】
前記溶鉄が、前記トランプエレメントとしての銅及び錫のうちの1種又は2種を含む、
請求項1又は2に記載の溶鉄の精錬方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本願は溶鉄の精錬方法を開示する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
世界的なカーボンニュートラルへの関心の高まりから、今後、鉄鋼製造プロセスにおいて、鉄源としてスクラップを大量に使用した製鋼プロセスが主流となりうる。ここで、スクラップ中には、Cu、Sn等のトランプエレメントと呼ばれる、通常の酸化精錬では除去が困難な元素が比較的多く含まれることから、その濃縮による影響が懸念されている。特に銅は、鋼の赤熱脆化に影響を及ぼすことが知られており、連続鋳造工程や圧延工程において割れの原因となるため、除去が必要である。
【0003】
特許文献1には、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の硫化物又は硫酸塩を、溶融鉄中にノズルで吹き込むことによる、トランプエレメントの除去方法が開示されている。特許文献2には、溶融銀と溶融鉄とを接触させることで、溶融銀側にトランプエレメントの酸化物を移行させる、トランプエレメントの除去方法が開示されている。特許文献3には、溶融鉄をアノード電極とした電気化学的手法による、トランプエレメントの除去方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平5-306408号公報
特開2013-119666号公報
特開2022-129591号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
溶鉄中のトランプエレメントを低減可能な新たな方法が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願は、上記課題を解決するための手段の一つとして、以下の複数の態様を開示する。
<態様1>
窒素を含む雰囲気において、下記式(1)を満たす溶鉄に対して、アークを照射することで、前記溶鉄中のトランプエレメントを低減すること、を含む
溶鉄の精錬方法。
1+161×[%O]+63.4×[%S]≧2.1 ・・・(1)
[%O]:前記溶鉄中の酸素濃度(質量%)
[%S]:前記溶鉄中の硫黄濃度(質量%)
<態様2>
前記雰囲気が、20体積%以上の窒素を含む、
態様1の溶鉄の精錬方法。
<態様3>
前記溶鉄が、前記トランプエレメントとしての銅及び錫のうちの1種又は2種を含む、
態様1又は2の溶鉄の精錬方法。
【発明の効果】
【0007】
本開示の溶鉄の精錬方法によれば、溶鉄中のトランプエレメントを低減可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
溶鉄のα値(=1+161×[%O]+63.4×[%S])と銅濃度比(アーク照射後の銅濃度/アーク照射前の銅濃度)及び錫濃度比(アーク照射後の錫濃度/アーク照射前の錫濃度)との関係を示している。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の溶鉄の精錬方法の一実施形態について説明する。ただし、本開示の溶鉄の精錬方法は以下の実施形態に限定されるものではない。
【0010】
「鉄と鋼、Vol.82(1996)、No.2、p135」や「鉄と鋼、Vol.102(2016)、No.1、p17」によれば、アンモニアガス吹き付けによる溶鉄中からの脱銅や脱錫においては、活性度の高い窒素が脱銅や脱錫に関与しているものと考えられる。しかしながら、アンモニアガスは、可燃性の有毒ガスであり、取り扱いは容易でない。そこで、本発明者らは、別の手段で溶鉄と活性度の高い窒素とを反応させることを検討した。その結果、窒素を含む雰囲気下においてアークを発生させて、アークによって生成した窒素プラズマと溶鉄とを反応させることを着想した。
(【0011】以降は省略されています)
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